妊娠中や乳幼児のいる家庭での喫煙 葛飾区
喫煙はお腹の赤ちゃんや乳幼児にも影響をあたえます。
妊娠中や乳幼児のいる家庭での喫煙はご注意ください。
http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/089/008921.html
1.妊娠中に母親がたばこを吸うと、胎児への影響は?
子宮の中の赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんから栄養や酸素を受け取っています。たばこに含まれる一酸化炭素やニコチンなどの有害物質は胎盤を通って、赤ちゃんの成長に悪い影響を与えることが分かっています。
妊娠中の喫煙は、早産、低体重児の出産、周産期死亡の増加につながるといわれていますが、妊婦本人だけでなく、周囲の喫煙も同様の危険性を高めるという報告がされています。
また、乳幼児の受動喫煙はSIDS(乳幼児突然死症候群)発症の危険性が高くなります。赤ちゃんが元気に育つ安心で快適な環境を作るには、妊婦さんやご家族の理解とご協力が必要です。
2.ニコチンや一酸化炭素は具体的にどんな影響があるの?
ニコチンの血管収縮作用によって、お母さんから胎盤から通じて栄養をもらっている赤ちゃんに栄養が行きにくくなり、赤ちゃんの育ちが悪くなります。また、喫煙する母親からは低体重児の出生の割合が高くなります。
一酸化炭素もタバコの煙に含まれています。妊娠中には、妊婦健診でヘモグロビンという項目があり、貧血かどうかのスクリーニングとなっています。体の中に取り入れられた酸素は血液中の「ヘモグロビン」によって体中や脳に運ばれます。一酸化炭素は、酸素の200倍もヘモグロビンと結びつきやすいのです。お母さんの血管から胎盤を通して、赤ちゃんに酸素が運ばれていますが、一酸化炭素のために、お腹の赤ちゃんに酸素が運ばれなくなるため、いわば酸欠状態となります。
3.授乳するお母さんがたばこを吸っても平気なの?
授乳期の母親が喫煙すると、ニコチンが母乳中に分泌されます。これは、母親の血液中のニコチンが母乳に移行するからです。母乳中のニコチン濃度は母親の喫煙量に比例しており、そして母親の血液中より母乳中の方がニコチン濃度が高い値です。ニコチンの含まれる母乳を飲んだ乳児は、いらいらしたり、よく眠らない、下痢、嘔吐など、ニコチンの影響が報告されています。
・・☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆ 公衆衛生ネットワーク 公衆衛生ネットワーク危機管理Goods 公衆衛生ネットワークBooks 切明義孝の公衆衛生情報 切明義孝の健康日記 切明義孝ブログ 切明義孝の新型インフルエンザ関連情報 切明義孝の新型インフルエンザ対策マニュアル&グッズ 切明義孝の新型インフルエンザ事業継続計画BCPグッズ 切明義孝のおすすめ書店 切明義孝の本棚 切明義孝の万福ダイエット 切明義孝の禁煙情報 切明義孝の健康寿命の計算 公衆衛生ネットワーク 健康と医学のメーリングリスト 公衆衛生ネットワーク Public Health Network in Japan ,Since 2000 *☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆・・
| 固定リンク
「たばこの胎児への害」カテゴリの記事
- 子どもの受動喫煙を防ぐには 副流煙の影響大 子どものいる場所では吸わないで(2024.07.08)
- 「妊娠中の過熱式たばこ、新生児に悪影響」京都の専門医、加熱式や電子たばこのリスクを解説(2024.06.24)
- 妊娠出産とタバコの子どもへの影響、そして家庭内での加熱式タバコ喫煙を考える(2024.06.03)
- 妊婦の受動喫煙は高リスク ~妊娠高血圧症候群(東北大学病院 岩間憲之講師)~(2023.09.04)
- 子どもがたばこを吸うとCOPDリスクはどれほど上がるか(2023.09.04)
最近のコメント