禁煙サポート（入院患者様対象）の一例

禁煙サポート（入院患者様対象）の一例
http://www.mc.pref.osaka.jp/ocr/tobacco/tatujin.html

大阪府立成人病センターより　

http://www.mc.pref.osaka.jp/ocr/tobacco/index.html

　　　　　　　　　　　　　　無関心期～前関心期　

・「今、タバコを吸っておられますか？」
・「入院中は禁煙するけど、退院後はまた吸おうと考えておられるのですね。」
・「あなたにとってタバコはどんなものですか、タバコの何が良いですか？」
・「確かにニコチンにはリラックス効果がありますが、一時的なものですよね。ずっと続きませんよね？」
・「タバコに、一時のリラックス効果を求めるんですね。私なら欲張りなので一時よりお香や温泉のようにある一定時間ゆっくりしたいですけどね。」
・「タバコ以外でリラックスできるものはありますか？」
・「それでも今のあなたには、毎日何度も襲ってくるイライラを治めるためにタバコが必要なのですね。」
・「そのイライラの中には、反対にニコチン切れによるイライラまで加わっているのかも知れませんね。もし、禁煙すれば、そんなイライラもなくなりますよね。イライラする時って、何か解決しなくてはならない事が、目前にある場合が多いですよね。よく、ニコチンの覚醒作用で考えがまとまるといわれますが、実際には血管が収縮して頭の血の巡りは悪くなっているのですから、そんな状態で考えた事が本当にベストなのか、私は疑問な気もするんですけどいかがですか？」
・「今、何があれば止めようという気持ちになりますか？」
・「これを１個飲めば、楽にやめられる無料の薬があったら飲みますか？」
・「止めたくないって言う気持ちがおありなのですね。」
・「どんな時に絶対タバコが必要なのですか？じゃあ、絶対必要なわけでもない時や無意識に吸っている時もあるという事ですね。」
・「無意識に吸うタバコって、とてももったいない気がするのですが。せめてもう少し意識をして、知らずに吸っているタバコは減らすようにしてみませんか？無意識に吸う事があるという事を聞くと、私は何かタバコに吸わされておられるのじゃないかと感じるのですがいかがですか？」
・「禁煙された経験はおありですか？皆さん、入院を利用して禁煙にチャレンジする方が多いです。一度くらいチャレンジしても損はないと思いますが。病院では、下まで吸いに行くのも大変ですしね。また、考えてみて下さい。」

　　　　　　　　　　　　　　関心期～準備期　

・「入院されてから、タバコは如何ですか？吸いにくい環境ですからね。面倒ですしね。」
・「問診表によると、禁煙に関心はあるんだけど今すぐには・・・と考えておられるということだったと思うのですが、今もそうですか？」
・「何があれば、どんな事があれば今すぐ止めようという気になりますか？・・・間・・・私がやめなさいと言ってもだめですよね。例えば、主治医から必ずと言われたら？病気が必ず治るんだったらとか・・・。」
・「そうですよね、でも残念ながらその確証はありません。でも、今吸い続けるのと、止めるのとでは、今後病気が再発したり、別の病気にかかったりする危険が明らかに違うという事がわかっているのですよ。センターの患者さんに退院後ご協力頂いた調査からはっきりしたんです。いかがですか？」
・「確かにタバコにはいい事もたくさんありますよね。タバコの何が一番いいですか？味ですか？香りですか？それに変わりそうなもの何かありませんかね。」
・「今、禁煙について少し関心もあるんですよね。それはタバコのマイナス面についてもお考えだという事ですよね。タバコのメリットとデメリットを数字や文字ではっきりさせてみませんか？喫煙のデメリットのほうが多そうですが、何が禁煙へ踏み切る気持ちを引っ張っていますか？やめたくないという気持ちはありますか？」
・「例えば禁煙後の事が不安ですか？なんかさびしい気持ちがあるんですか？そうですよね。今まで何十年も付き合ってきた親友ですからね。でもどうでしょう。これからも今までと同じようにその親友と付き合っていこうという気持ちがありますか。付き合っていきたいですか？」
・「タバコ以外でも、リラックスできる方法や楽しめる事は沢山あります。また、禁煙しないと一生わからないかも知れないいい事もたくさんあります。」
・「これから一生吸えないと考えないで、自分で半年なり１年なり目標を決めて、それに向かって禁煙のチャレンジを始めませんか？」
・「一度や二度で禁煙できる人はまれです。みんな何度もチャレンジしてやっと禁煙しているのですよ。練習です。練習！確かに必死でやるのもいいですが、長続きするためにはあまり気負わないほうがいいかもしれません。急がば回れ？ちょっと違うかな。」
・「以前にも禁煙されているのですよね。その時にご自分がどんな状況で、再喫煙してしまったか、覚えていらっしゃいますよね。きっと同じ事は繰り返さないでしょう。きっと大丈夫です。一緒に頑張りましょう。」

　　　　　　　　　　　　　　準備期～実行期　

「ご入院されてから、本数はどのくらい減ってます？すごいですね。」
・「○日から禁煙しようとお考えなのですね。ご自分で禁煙を始める日を決める事は、禁煙成功の秘訣の一つです。頑張って下さい。」
・「禁煙を決意された理由は何ですか？そうですか。よく決心されましたね。皆さんなかなか決心がつかないようですよ。それくらい離れがたい魅力的なものなのでしょうね。それでもご自分のこれからの人生を考え、タバコをやめる事を選択されたんですね。」
・「多くの方が病気をきっかけに禁煙を始められますね。とても賢い方法だと思います。ニコチンの離脱症状が出る一番しんどい時期は、入院中に過ぎますからね。」
・「ただ、個人差はありますが入院中にも必ず吸いたい気持ちは出てきます。その時どのようにしようとお考えですか？そうですね。我慢は入院中は結構きくのですか、長続きしないんですね。退院後も続けようとお考えなら、入院中に「吸いたいときに私はこうする」というもを見つける事が最も大切な事です。今のうちにいろいろなものを試して下さい。最近の主流は△△等のようです。喫煙は深呼吸の動作ですから、吸ったつもりで深呼吸！というのも結構効くようです。」
・「禁断症状についてはご存知ですか？そうですか。ご自分に健康な身体に戻って行ってる証拠だと言い聞かせるのも良いようですよ。必ず消えますから安心して下さい。」
・「入院中に禁煙を開始できる自信はどのくらいありますか？その自信と実際の行動（禁煙）が最も強く結びついているんです。ですから、あなたはきっと禁煙を開始できます。応援しますので頑張りましょう。」

　　　　　　　　　　　　　　　実行期～維持期　

・「禁煙されてから、どのくらいたちました？すごいですね。本当に良く頑張っておられますね。気持ちとしてはいかがですか？吸いたい気持ちは強いですか？どのようにして、その気持ちを紛らわせているのですか？」
・「本当にタバコは麻薬のようなものだという事がわかりますよね。こんなにたっても吸いたい気持ちを起こさせるんですから。早く縁を切る事を決意されて良かったですね。」
・「これからは意志というより忍耐と努力が必要になります。意志が弱いって言うのはどうもしようがない事で、私にはなんか逃げ道のような気がするんです。それより、頑張る努力を毎日コツコツと続けること、忍耐と努力を大切にしたいと思うんです。」
・「禁煙しようと思われたきっかけは何でしたっけ。そうですよね。自分の身体の事ですからね。禁煙っていうのはただの行動の一つではなくって、生き方へ影響する大変な事ですよね。でも良く決心してここまで乗り切ってきましたね。本当にすごいですね。そんなあなただから、きっとこれからも禁煙を続けていけると思います。」　　
・「できれば、周りの喫煙者にも勧めてみてください。仲間がいると良いですよ。嫌がられると思うかも知れませんが、喫煙者の多くはやめたいと思い、禁煙のきっかけを探しているんです。あなたがきっかけ作りをしてあげて下さい。先輩だったら自信を持って言えるはずです。外来にこられたら、先生に自分から禁煙続いているんですよと自慢して下さい。本当に自慢できることなんですから。」

詳しくは　http://www.mc.pref.osaka.jp/ocr/tobacco/tatujin.html

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