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EUでたばこ規制の新法成立―電子たばこも初めて対象に

EUでたばこ規制の新法成立―電子たばこも初めて対象に

2013年 12月 19日 07:59 JST

【ブリュッセル】欧州連合(EU)は18日、フレーバー付きたばこの禁止やパッケージの警告表示の拡大に加え、初めて電子タバコを域内全体で規制対象とする新法を成立させた。

 EU加盟28カ国が最大2年かけて批准手続きを完了した時点で効力が生じる。

 EUの執行機関である欧州委員会によると、域内の喫煙率は約28%で、喫煙が原因の死亡者は毎年約70万人に上る。新法の主な目的は若者の喫煙防止。既に喫煙習慣のある人々にたばこをやめさせる効果は極めて低いと、欧州委員会自らが認めている。

 今回の法改正では、たばこのパッケージで警告表示が少なくとも65%を占めるよう義務付けられる。各国政府はメーカーのブランド表示を禁止するなど、さらに踏み込んだ措置を追加することが認められている。英国とアイルランドはこのようなパッケージ簡素化に向けた法整備の意向を表明している。

 依存性を高めたり、甘くして口当たりを良くしたりするための添加物は禁止される。ただ、メントールたばこは例外とされ、2020年まで合法的に販売できる。

 ここ数カ月の争点となっていたのは電子たばこの取り扱いだった。EU加盟国の保健相は今年の夏、ニコチンガムやニコチンパッチ同様、電子たばこを医薬品として規制対象に加えることを支持した。これにより、電子たばこと中に入っているニコチンリキッドの詳細な試験が行われ、一部の国では薬局でしか販売できなくなる見通しだった。

 しかし電子たばこメーカーや利用者のロビー活動が奏功し、欧州議会がより緩やかな規制を提唱した。

 最終的に電子たばこの分類は消費者製品とされた。だが、各国別の判断で医薬品とみなすこともできる。消費者製品としての電子たばこに使われるニコチンリキッドは、期限付きで許されるメントール風味以外、たばこ風味しか認められず、ニコチンの依存性を警告する表示を伴わなければならない。

 ニコチンリキッドのニコチン含有量の上限は1ミリリットル当たり20ミリグラムと定められた。電子たばこを5分間使用した場合に、たばこ1本と同じだけのニコチンが摂取される計算だ。カートリッジの容量は2ミリリットルまで。

 再補充可能なカートリッジについては、ニコチン以外の薬物摂取に使われたり、子どもが誤飲したりする可能性が指摘されているものの、現時点では合法とされた。しかし、3カ国以上の加盟国が再補充可能なカートリッジや特定の形式の電子たばこを禁止した場合、欧州委員会がEU全体に規制を広げることができる。

詳しくは

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304273404579266793689334068.html

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