公共場所での政府幹部「禁煙令」、中・高価格帯たばこ市場に変化―中国
公共場所での政府幹部「禁煙令」、中・高価格帯たばこ市場に変化―中国
http://www.asahi.com/business/xinhuajapan/CXINHUA370888.html
2014年1月14日15時30分
中国共産党中央と国務院はこのほど、政府機関の幹部が公共の場所で喫煙することを禁じる「禁煙令」を発布した。北京市内のたばこ専門店では、「禁煙令」以降、そのほとんどが経費で購入されるという高級たばこの大口販売が減少。一方、中価格帯のたばこに関して、販売店の入荷数が厳しく制限されており、たばこ会社による高級たばこの販促の一環ではないかという見方もされている。
専門店のほか、高級たばこの重要な販売経路とされるのが高級飲食店だ。最近、北京の高級レストランは、国家煙草公司から、高級たばこの販売価格が1箱100元を超えないようにという電話を受けたという。あるレストランでは、1箱188元で販売していた「中華」ブランドのたばこを85元に値下げ。中価格帯の流通量を抑制する一方で高級たばこの値下げを進める目的について、業界関係者は、昨今のたばこ市場の成長鈍化にあると指摘する。あるデータによると、中国で生産される中・高価格帯たばこの比率は2007年時点で約30%。国家たばこ専売局は、2015年にこれを80%に引き上げる計画だ。
華夏時報がある複数の業界関係者の話として伝えたところによると、禁煙令によって、中国のたばこ業界は生産量の抑制に直面しており、販売額を上げることが業界構造転換の重要課題になっているという。
統計によると、中国は現在、世界最大のたばこの生産・消費国だ。成人男性の63%、成人女性の4%が喫煙者で、その総数は3億5,000万人、すなわち世界の喫煙人口の3分の1を占める。
(編集翻訳 小石)
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