世界最大のたばこ消費国の中国、公共場所の屋内を禁煙へ
世界最大のたばこ消費国の中国、公共場所の屋内を禁煙へ
http://www.cnn.co.jp/world/35042327.html
香港(CNN) 中国の国営新華社通信は9日、今年末までに国内の公共の場所の屋内で禁煙を実施する法案作りが進められていると報じた。
中国は世界最大のたばこ消費国で、世界保健機関(WHO)によると世界で吸われるたば3本のうち1本が中国内で記録されている。2010年に実施された成人のたばこ利用に関する世界規模の調査によると、中国人男性の半数以上が喫煙者だった。
同国衛生省は2011年、ホテルやレストランなどを対象に禁煙を命じる指針を出したが、厳守にはほど遠いのが実情だった。
新華社によると、国家衛生計画生育委員会が現在、明確な罰則を盛り込んだたばこ規制法を策定しているという。
中国の衛生当局の推定によると、たばこ関連の疾病による死者は毎年100万人を超えている。WHOは中国内で喫煙が減らなければ、死者は2050年までに300万人に達すると警告している。
中国では先月、政府職員らに対し病院、公共輸送機関や学校内などの公共の場での禁煙を命じる通達が出された。国民の良き模範になることを目指した措置だった。
中国の喫煙問題などを調査する非営利団体幹部によると、同国内ではこれまで約32市が公共の場所での喫煙を規制する条例などを出している。
同幹部は、喫煙に対する中国の姿勢に変化がなければ、世界規模でさらにたばこの弊害を減らす成果にはつながらないとも主張。
中国国民の喫煙問題は重大な結果を招いているとし、健康だけではなく、大きな経済上の問題でもあると強調。医療や健康対策面だけでなく、家族にもしわ寄せがくるコストに言及し、間接喫煙が原因の損害もあると述べた。
2014.01.09 Thu posted at 18:20 JST
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