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【兵庫】 出前授業、がん学ぶ 神戸の塩屋中生、山王病院の奥仲氏から

【兵庫】 出前授業、がん学ぶ 神戸の塩屋中生、山王病院の奥仲氏から

http://apital.asahi.com/feature/drvisit/2014021400003.html

【下司佳代子】 医学の専門家による出前授業「ドクタービジット」(朝日新聞社、日本対がん協会主催)が12日、神戸市垂水区の市立塩屋中学校で開かれた。山王病院(東京都)副院長で呼吸器外科医の奥仲哲弥さん(55)が、がんができる仕組みや治療法について話し、中学2年生や保護者、教職員ら約350人が聴き入った。

 奥仲さんは、まず、一生のうち2人に1人はがんになると指摘。一番多いのは胃がんだが、死亡数が最も多いのは肺がんという。

 肺がんの主な原因は喫煙で、喫煙者の肺がタールで真っ黒になっている様子をスライドで紹介。たばこの煙には200種類以上の有害物質が含まれ、そのうち40~50種類は発がん物質だと説明した。

 一方、肺がんを例に最近の手術法も紹介。さまざまな機器が開発された結果、手術はより短い時間で、大きな傷を残さずにできるようになってきたという。

 奥仲さんは「多くのがんは早期発見で治せる」と検診の大切さを強調。「健康に興味を持つのはすばらしいこと。話を聞くだけでなく、皆さんで健康について語り合うことが大事」と訴えた。

 将来は医療関係の仕事に就きたいという安森ののかさん(13)は「肺がんの死亡率が高いことを初めて知った。たばこを吸うおじいちゃんには、少しずつでいいのでやめてねと伝えたい」と話していた。

 講演前には、2年生6クラスの代表が、生活習慣病や飲酒などについて研究した成果を発表した。

 携帯・スマートフォン依存について発表した生徒は、視力や学力が下がったり生活のバランスが崩れたりする悪影響を、寸劇を交えて紹介。依存から抜け出すために携帯やスマートフォンを家族に一時的に預けたり、軽いジョギングをしたりといった対応策を提案していた。

(朝日新聞 2014年2月13日掲載)

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