中国の大気汚染、肺がん罹患率上昇の原因か
中国の大気汚染、肺がん罹患率上昇の原因か 2014年 3月 13日 11:17 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304730304579436051423310662.html
肺がんの原因は大気汚染なのか。 中国人の多くがこの問いの答えを知りたがっている。中国の空は灰色に濁っていることが多く、現地の人たちは有害な微粒子状物質を吸い込まないよう、マスクを買い急いでいる。
この質問の回答は大気の状態と同様に不明瞭だ。世界保健機関(WHO)のプログラム、がん予防・管理の北京事務所のWang Ning副ディレクターは、腺がんのような特殊ながんの発症例が増えていると指摘する。腺がんとは異型細胞が導管構造を形成したり、大気汚染が原因で粘液産生性の腫瘍が発生したりする疾病のこと。国営の英字紙チャイナデーリーが報じた。
しかし、非営利団体「CEO Roundtable on Cancer」を設立したマーティン・マーフィー氏を含む複数の専門家は、大気汚染が肺がん罹患(りかん)率を引き上げていると結論づけるほどの科学的根拠はない、と述べる。「動かぬ証拠はない」とした。
中国では近年、がん患者が急増している。全国がん登記中心の2012年中国がん登録年報によると、患者数は毎年約312万人ずつ増えている。全国がん登記中心は2009年から中国全土で登録者情報を収集している。
中でも肺がんの患者数が急増している。マーフィー博士の推測では、世界全体の肺がん患者の約32%が中国在住だ。ここ10年間で胃がん、食道がん、頸部(けいぶ)がんの罹患率は下がったものの、肺がんの罹患率は上昇し続けている。
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