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タバコ農家と協力し禁煙促す81歳、一筋縄でいかない喫煙大国

タバコ農家と協力し禁煙促す81歳、一筋縄でいかない喫煙大国

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4FG4D6JTSES01.html

4月22日(ブルームバーグ):1982年に北京の人民大会堂で当時の中国指導者、鄧小平氏と昼食を共にしたバージニア・リ氏は、鄧氏が茅台酒を口にしながらずっとたばこをふかしていることに反発した。    

公共衛生で博士号を持つリ氏は禁煙運動の活動家で、中国人に喫煙をやめるよう説得したいという途方もないアイデアを持っていた。中国の改革・開放路線を推し進めた鄧氏との昼食会を思い出しながら、「喫煙はあなたの健康に良くない。あなたが禁煙し、中国人の喫煙が減ることを期待している」と鄧氏に告げたことをリ氏は明らかにした。鄧氏はリ氏の助言を無視し92歳まで生きた。そして30年の間に中国の喫煙人口は1億人増えた。    

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授であるリ氏は現在81歳。片目が見えず、歩くのにはつえが必要となったが、中国人に喫煙をやめさせる処方箋をついに得たと言う。それは国営のたばこ会社に打撃を与えることであり、喫煙者ではなくタバコ栽培農家に注目するというものだ。世界保健機関(WHO)と世界肺財団に助言している香港の医師、ジュディス・マッケイ氏は「喫煙の健康被害をめぐる議論は誰もがしている。中国で重要なのはこれを経済面から語ることだ」と指摘する。    

地球上で消費されるたばこ5本のうち2本を生産している巨大企業、中国煙草総公司からたばこの原材料を取り上げるというのがリ氏のアイデアだ。リ氏は農業面からこの問題にアプローチすることで、中国国民13億人の胃袋をどうやって満たせばいいのか毎年頭を悩ましている政策立案者を説得しやすいと考えた。リ氏が先頭に立ち農家と進めた雲南省での作物転換プロジェクトは成功を収めた。食品となる農作物を生産することで農家の稼ぎが増えたのだ。    

税収    

ロジックはこうだ。タバコ栽培をやめる農家が増えれば、中国煙草は割高な原材料に頼らざるを得なくなり、たばこ製品の値上げにつながる。これが喫煙者が禁煙に向かうきっかけとなり、当局はたばこ税に代わる税収に頼らなければならず、たばこ業界の影響力が低下する。だがリ氏は、急ぎ過ぎてはいけないと警告する。「タバコ農家が今すぐ完全になくなれば混乱が生じる」と語る。喫煙人口約3億2000万人を抱える中国の内情は複雑に絡み合う。    

中国のたばこ生産は世界一で、たばこ税は政府の年間歳入の約7%を占める。国家煙草専売局の李克明副局長は、国務院において国民の健康に最終的な責任を負う李克強首相の弟だ。カリフォルニア大学バークレー校の胡徳偉教授は「たばこ政策をめぐる手に負えない政治的、構造的、経済的、社会的な障壁に直面しているのが中国だ」と話している。    

原題:Starving China’s Tobacco Monopoly Is Professor Li’sSmoking Cure(抜粋)    

記事に関する記者への問い合わせ先:北京 Daryl Loo dloo7@bloomberg.net   

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Anjali Cordeiro acordeiro2@bloomberg.net;Jason Gale j.gale@bloomberg.netAnne Reifenberg    

更新日時: 2014/04/23 08:26 JST

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