たばこ健康被害訴訟、原告敗訴が確定
たばこ健康被害訴訟、原告敗訴が確定
2014/04/11 11:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/11/2014041101394.html
喫煙者が長年の喫煙で肺がんと喉頭がんにかかったとして、国とたばこ会社のKT&Gに損害賠償を求めた15年にわたるロングラン裁判で、大法院(最高裁に相当)2部は10日、原告敗訴の判決を下した。喫煙はさまざまな病気を誘発するが、喫煙者が肺がんなどにかかったとしても、その原因が全面的に喫煙によるものだとは見なせないとの判断だった。
今回の裁判は30人の原告によって1999年に起こされ、大法院での判決確定により、今後同様の訴訟で判断基準となりそうだ。
大法院は「肺がんは喫煙によってのみ引き起こされる疾患ではなく、物理的、化学的、生物学的な因子と生体の内的因子の複合作用によって発病する。喫煙のせいで肺がんにかかったという因果関係を立証するに足りる蓋然(がいぜん)性は証明されていない」と指摘した。
大法院はまた、ニコチンを除去できるにもかかわらず、除去せずにたばこを生産したとしても、たばこの設計上の問題があるとはいえないとしたほか、喫煙がさまざまな疾患を引き起こす点は社会全般に広く知られており、喫煙を続けるか否かは、個人の自由意思による選択の問題だと指摘した。
一方、たばこによる健康被害をめぐり、たばこ会社の違法性を訴える裁判を計画している国民健康保険公団は、今回の判決について「個人が裁判を起こしても成功しないという事実を示したもので、政府が提訴すべきだという点が立証された。今回の判決を気にすることなく、来週初めに計画通りに提訴したい」と説明した。
尹柱憲(ユン・ジュホン)記者
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