新種の電子たばこ「バポライザー」、米国で急成長
新種の電子たばこ「バポライザー」、米国で急成長
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304817704579595460807827476
ベープショップには、「ブルー」「ロジック」「Njoy」といった、シガライクと呼ばれる一般的な電子たばこは置いていない。陳列されているのは、カスタマイズできる「バポライザー」だ。電子たばこの売上高は今年20億ドル(約2040億円)に達すると見込まれている。その大半はシガライクだが、バポライザーが急速に売り上げを伸ばしている。
シガライクはバッテリーを使ってニコチンの入った液体を気化させ、その蒸気を吸引するが、バポライザーはそれより大型の万年筆サイズで、発生する蒸気は多く、吸引できる時間も長い。
ウェルズ・ファーゴによると、コンビニで販売されているシガライクの売上高は5月20日までの52週間に前期比71%増の5億6200万ドルに達した。ただ最近12週間では、3.6%の伸びにとどまっている。同行によれば、バポライザーはシガライクの2倍のペースで成長しており、売上高は電子たばこ全体の半分に迫っている。
米たばこ業界最大手のアルトリアと第2位のレイノルズ・アメリカンは伝統的なたばこの売上減を補うため、6月にシガライクの全国向け販売を開始する。アルトリアはバポライザーを注目しているとしながらも、競合商品を発売するかどうかについては明らかにしていない。レイノルズは、バポライザーの販売は計画していないとしている。
アトランタに住むウエイターのユージン・ジアングさん(21)は、2年ほど前に電子たばこのブルーを喫煙したが、その後ベープライトで購入するバポライザーに乗り換えた。ジアングさんは同店の椅子に座り、店員に調合してもらった桃とすいかにアールグレーの紅茶の香りをまぜた液体を吸いながら、「吸い心地がいいし、値段も安い」と満足な表情をみせた。
バポライザーはシガライクに比べ、液体もバッテリーも5倍以上の容量があり、喫煙に似た喉への刺激もある。詰め替え用カートリッジも安い。ベープライトでは18ミリリットル入りの液体のビンは9.99ドルで販売されているが、ブルーの1ミリリットルのカートリッジ5個入りは12ドルする(電子たばこの液体1ミリリットルはだいたいたばこ2箱に相当する)。
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