以前に喫煙をしていて今は吸っていない人々の賃金は、喫煙者や、一度もたばこを吸ったことのない人々よりも高いことが新たな調査で明らかになった。

 米アトランタ地区連銀の経済学者2人は、1992年から2011年の間のTobacco Use Supplementから米国勢調査局の人口動態調査に至る統計を使用し、1年以上禁煙している人々の賃金は現在喫煙している人々や一度もたばこを吸ったことのない人々よりも高いことを突き止めた。この統計では、現在たばこを吸わない人々(一度もたばこを吸ったことのない人と以前の喫煙者を含む)の時給は、以前の喫煙者の時給の約95%であることが示されている。

 一方、喫煙者たちは職場でそれほど報酬を得ていないことも分かった。彼らの賃金はたばこを吸わない人の賃金の80%程度だった。エコノミストのジュリー・L・ホッチキス氏とM・メリンダ・ピッツ氏は、たとえ1日に1本でも、喫煙者とたばこを吸わない人の間の賃金格差が生じていると記している。ピッツ氏は「喫煙により、労働市場でのあなたの人的資源としての価値が損なわれる」と指摘した。