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【世界で進むたばこパッケージ規制の波紋(2)】 先行した豪州に続けとばかり追随する各国

【世界で進むたばこパッケージ規制の波紋(2)】 先行した豪州に続けとばかり追随する各国
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/154559

2014年10月31日

 世界で初めて、たばこのPP規制(プレーン・パッケージ法案)を導入、実施したのはオーストラリア(豪州)である。法律は2011年12月に成立。その後の違憲訴訟に対し、翌12年8月に最高裁が合憲判決を下したことから、10月から製造、12月から販売の規制がスタートした。

 その内容は、たばこのパッケージをオリーブグリーン色の無地に統一し、たばこ会社は商品名と社名のみを色、位置、大きさ、字体まですべて規定通りに表示しなくてはならない。さらに、病気に侵された歯茎や肺などの生々しい写真を従来よりも大きく(パッケージの表75%、裏90%)に印刷しなければならないというもの。愛煙家は、思わず目をそむけたくなるような写真付きのパッケージを手にしなければならないのである。

 そこまでするか、という極めて厳しい「たばこ規制」だが、これに追随する動きが、フランスだけでなく世界的に続出しているのだ。主だった例を挙げてみよう。

①英国 
2014年3月 PP規制導入の権限を行政府へ移譲することを含む法案が成立。その後、PP法案に係るパブコメを実施。
2014年8月 PP法案のEU通報を実施(EU域内マーケットの流通に係る事項については、EU加盟国への通報を行い審査を受ける義務がある)。スロバキアが詳細意見書を提出したため、審査期間の満了は2015年3月2日となる。

②アイルランド 
2013年11月 PP法骨子案を閣議で承認し、公表。骨子案の仕様は豪州とほぼ同様。警告表示は65%。
2014年6月 保健相が法案を議会上院に提案する政府承認を得たと発表。後日、法案を公開。PP法案のEU通報を実施。ブルガリア、ポルトガルなど9カ国が詳細な意見書を提出。審査期間の満了は12月18日。

③ニュージーランド
2013年12月 副保健相がPP規制導入を含むSmoke-Free Environment法の改正案を国会に提出。
2014年4~5月 議会保健委員会において審議。
2014年8月 議会保健委員会が議論をまとめた報告書を公表、法案策定に向けた議論を進展させるべきと結論付ける。

④タイ
2013年3月 保健省が視覚的警告表示(義務付け)を55%から85%に拡大する規制を公布。
2014年9月24日 85%の視覚的警告表示を義務付ける規制が発効。

      ◇

 知らない間にPP規制の世界的な潮流はアジアにも及んできているのだ。「健康第一」「たばこは悪」の価値観が、商品のパッケージに強制的に示される。これが超規制社会の現実である。喫煙規制強化に躍起の厚労省がこの潮流を見過ごすはずがない。このままいけば、日本に飛び火する日は遠くない。

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