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「禁煙ワクチン」が登場か?!ニコチンを阻止する新技術を開発

「禁煙ワクチン」が登場か?!ニコチンを阻止する新技術を開発
ニコチンに対する抗体の引き出しに成功

http://www.mededge.jp/b/tech/5916

2014年12月22日 1:00 PM

 ワクチンと聞いて最初に思い出すのは何だろうか。

 恐らくインフルエンザのワクチンだろう。あと、日本脳炎のワクチン、結核の BCGを思い浮かべる人もいるかもしれない。

 でも、禁煙のワクチンを思い浮かべる人は、ほとんどいないはず。

 それが実現するかもしれない。

実用ワクチン開発への第一歩

 ワクチンが、ニコチン中毒の治療や禁煙に役立つかもしれない。そんな未来につながるような研究結果が出てきたからだ。

 ニコチンに対する新しいタイプのワクチンの開発が行われている。

 米国のTRIAバイオサイエンスという会社の研究グループが、その結果をプロスワン(PLoS One)誌オンライン版で、2014年12月10日に報告した。

 たばこ中毒は、世界中で最大の公衆衛生問題となっている。要するに、肺の機能を落とすのは元より、肺がんを増やすほか、いろいろながんにつながっている。心臓や血管の病気も起こす。吸っている本人ばかりではなく、周りの人への問題も起こすことが問題になっている。最近では、3次喫煙というような新しい害も分かっているくらいだ(超危険「3次喫煙」とは?受動喫煙の数倍から数十倍の影響ありを参照)。

 がんや心臓病の主要原因としては、年間数百万人の死亡原因となっている。

 一方で、たばこによるニコチンへの依存症はなかなか抜けがたい。薬もあるものの、禁煙はそれでも難しい面もある。

 こうした背景の下で、禁煙に役立つ、効果の高いワクチンというアイデアが浮上している。

コイル状の「ペプチド」をニコチンに付ける

 課題は、ニコチンが体にすんなり受け入れられているために、異物と認識されないことだ。異物と認識されなければ「免疫系」が反応しない。このため通常では抗体で排除されるところが、全くその反応は起こってこない。

 研究グループは、抗体を作る工夫に取り組んできた。

 結果として、たどり着いたのが、「3量体コイルドコイル短ペプチド(TCC)」と呼ばれる分子を合成することだ。

 文字通りコイルのようにらせん状になったごく短いタンパク質であるペプチドを、ニコチンに対して結合させるという仕組みだ。

 ニコチンと結合させると、ニコチンは異物と認識されて体の中で抗体ができるようになる。こうして課題を乗り越えたわけだ。

たばこ3本分を阻止

 結果、効力が高く、ニコチンに選択的に反応する抗体ができると、マウスでの実験で確認された。

 この抗体は、脳に到達するたばこを3本吸ったときの量に相当するニコチンを阻止した。

 研究グループは、「高い反応性があった。実用に向けての一層の研究をしたい」と意気込む。

 注射でニコチン中毒を治す。そんな時代も来るかもしれない。

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