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2015年1月

<公園の喫煙防止>千代田区が屋内喫煙所の設置助成を拡大

<公園の喫煙防止>千代田区が屋内喫煙所の設置助成を拡大

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150126-00000014-mai-soci

毎日新聞 1月26日(月)10時57分配信

 区内全域で路上喫煙を禁止している東京都千代田区が、屋内喫煙所の設置助成金を増やす制度拡大に乗り出した。今月19日に第1号がオープンし、さっそく愛煙家でにぎわった。

 区は2002年、生活環境条例を改正し、歩きたばこに過料2000円を科す前例のない路上禁煙を導入。後に対象を区内全ての道路に広げた。その結果、「路上」ではない公園などで吸う人が増えて新たな問題となり、09年に始めた喫煙所設置助成の拡大を決めた。初期費用の助成をこれまでの50%から100%に、維持管理費を33%から80%に増やして設置を促す。

 制度拡大の第1号は、JR神田駅近くの同区鍛冶町2のビル1階。運営する大平聡さん(31)は、ここでおにぎり店を経営していたが、朝は店先の吸い殻の掃除から始まっていた。駐車場の陰でこっそり吸う人の姿を見て「店をたたむのを機に喫煙所にすれば、街の美化に役立つのでは。助成金があればやっていけそうだ」と設置を決めた。助成金と自動販売機の売り上げで、黒字を確保できる見込みという。

 「開店」は午前8時~午後5時。約10平方メートルの喫煙所にはスーツ姿の男性がとぎれることなく出入りし、20日は約160人が訪れた。

 同区秋葉原に住む男性(61)は「吸える所が年々減って不便だった」と一服していた。区は年に5店のペースで増やす考えで、石川雅己区長は「東京五輪までに完全分煙し、風格のある街にしたい」と話した。【大迫麻記子】

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たばこや危険ドラッグに顔しかめ 天童北部小で薬物乱用防止教室

たばこや危険ドラッグに顔しかめ 天童北部小で薬物乱用防止教室

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150129-00000670-yamagata-l06

山形新聞 1月29日(木)21時19分配信

子どもたちに薬物乱用の恐ろしさを伝えているグループ「薬(やく)らん防(ぼう)」による教室が29日、天童市の天童北部小(元木満校長)で開かれ、児童が喫煙による健康被害などを学んだ。

 「薬らん防」は東根、東根さくらんぼの両ライオンズクラブ(LC)で組織し、教室は天童王将LCの協賛で開催。6年生約80人と地域の少年補導員ら約30人も参加した。

 喫煙防止の講師は地域の薬剤師が務め、たばこには毒物を含む約4千種の化学物質が含まれ、煙を吸うことで血管が収縮する様子をビデオで上映。タールで肺が汚れ、味覚が鈍化し、顔にしわが刻まれるなど、喫煙に伴う害を聞いた児童は表情をしかめ、みんな「たばこは吸いたくない」と声を合わせていた。

 引き続き、県警の吉田真佐子統括少年補導専門官が危険ドラッグなど薬物の怖さを解説した。

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平均寿命最下位の青森、「脱・短命」を願うテーマソング配信へ

平均寿命最下位の青森、「脱・短命」を願うテーマソング配信へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150128-00000176-bark-musi

BARKS 1月28日(水)18時24分配信

平均寿命が男女ともに全国最下位の青森県が発信している「脱・短命プロジェクト」から生まれた、「元気あっぷる体操」のテーマソング「だから、そのままで」の配信がスタートした。飲酒、喫煙、肥満、運動不足、塩分過多、検診率の低さなど、不健康なデータはどれも全国トップレベルの青森県。そんな青森県民の生活習慣改善を目的に立ち上がったのが、NHK青森放送局による「脱・短命プロジェクト」だ。

◆桜田マコト オフィシャルサイト

http://sakurada-makoto.com/

2013年より、NHK青森放送局にて放送中の『あっぷるワイド』(月~金 夕方18:10~放送)にてこのプロジェクトは動き始めた。「健康になるためには運動を」ということで、「元気あっぷる体操」を考案。テレビやラジオによる放送での普及だけでなく、実際に青森県の様々な場所を訪れ、この体操の啓蒙活動は行われている。

そんな約2年間の活動により県民の意識も変わり始めてきているとともに、注目されてきたのが、現在も青森県十和田市で暮らしながら活動しているシンガーソングライター桜田マコトが歌う「元気あっぷる体操」のテーマソング「だから、そのままで」だ。

「生活習慣を改善しよう!」と唱えながら、「だから、そのままで」と歌われているのも不思議な話だが、桜田マコト本人はこの曲についてこう語っている。

  ◆  ◆  ◆

「この歌の歌詞には東北地方のあるあるエピソードを盛り込んで、故郷に暮らす個性的で素敵なじっちゃばっちゃ達(愛と敬意を込めて、こう呼ばせて頂きました)を表現しました。彼らが、ありのままの姿で生き生きと活躍することは私自身も誇りに思います。そんな先人達にエールを送りたい。世界一大好きなじっちゃばっちゃ達が笑顔でいてくれることが幸せだし、健康で長生きしてほしいです。子どもや孫達と3世代一緒に体操して、元気で幸せが訪れたら、きっと短命県は返上しちゃいますよ!」──桜田マコト

  ◆  ◆  ◆

そして今回、青森県内での活動の中で要望の多かった「配信」という形で、青森県に限らず全国でもこの曲をダウンロードできるようになった。iTunes、レコチョクにて配信中だ。

※体操の動画 http://www.nhk.or.jp/aomori/taiso/movie.html

「だから、そのままで」
※iTunes、レコチョクにて配信中

[iTunes]
https://itunes.apple.com/jp/album/dakara-sonomamade-yuan-qiappuru/id959430139
[レコチョク]
http://recochoku.jp/album/A1001634718/

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外出先でも「タバコ禁止」 リコーが導入した「全面禁煙ルール」に問題はないのか?

外出先でも「タバコ禁止」 リコーが導入した「全面禁煙ルール」に問題はないのか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150126-00002597-bengocom-soci

1月26日(月)16時6分配信

オフィス機器大手のリコーは1月上旬、国内のグループ会社で就業時間に喫煙することを全面的に禁止することを発表した。オフィスでの喫煙を禁止しただけでなく、就業時間内であれば、外出先や出張先、移動中も対象に含まれている。

対象となるのは、国内リコーグループの全役員と、正社員や契約社員、パートタイマーといった直接雇用の関係にある従業員。受動喫煙を防止することで、社員の健康増進を目指している。

今回の取り組みについて、ネットでは「うちの会社も導入してほしい」「むしろ分煙を推進すべき」「ここまで拘束するのはやりすぎだ」などと、さまざまな意見があがっている。外出先でも禁煙を強いるルールは、法的に問題ないのだろうか。近藤麻紀弁護士に聞いた。

●「受動喫煙防止のための禁煙」は認められる

「法的には、問題ないと考えます」

近藤弁護士はズバリ述べる。どのような根拠があるのだろうか。

「今回と異なる場面ですが、喫煙禁止の適法性が争われたケースとして、次のような判例があります。

『煙草は生活必需品とまでは断じがたく、ある程度普及率の高い嗜好品にすぎず』『喫煙の自由は、憲法13条の保障する基本的人権の一に含まれるとしても、あらゆる時、所において保障されなければならないものではない』(最高裁大法廷判決昭和45年9月16日)

また、地裁レベルの裁判例ですが、『受動喫煙』による『肺がん等のリスクが増加することは否定できない』との考え方が示され、受動喫煙に対する使用者の安全配慮義務違反が認められたケースもあります(東京地裁判決平成16年7月12日)。

このような判例の考え方にくわえて、使用者(会社)の労働者に対する安全配慮義務や、受動喫煙防止のための措置を講ずる努力義務という観点から、労働者の受動喫煙防止のために喫煙を禁止することは認められると考えます」

●「外出や出張中の禁煙は不合理ではない」

それにしても、全面禁煙というルールはやりすぎではないだろうか。

「受動喫煙の対策としては、全面禁煙がきわめて有効だと考えられています。

また労働者は、就業時間中、原則として使用者の指示命令にしたがい職務に専念する義務を負いますが、喫煙時間は物理的には業務に従事しない時間です。

このような観点から、就業時間中に限って全面禁煙とすることは、受動喫煙を防止する目的達成のために必要な制約として認められると思います」

それにしても、外出先や移動中まで禁煙は厳しい気がする・・・。

「たしかに、そういう考え方もあるとは思いますが、最近は、衣服などに付着したタバコ臭や有害成分などの残留受動喫煙(サードハンドスモーク)の問題も指摘されていますから、受動喫煙防止の徹底や、社員間の公平性の確保という点からも、全社員に公平な『就業時間』という基準で全面禁煙とすることは不合理ではないと思います。

今回のリコーの報道発表資料によると、単に全面禁煙とするだけではなく、喫煙者への禁煙支援など、喫煙者側の健康配慮のための措置も講じられています。また、状況に応じた特別措置も設けているようです。この点からも『不合理な制約』とまではいえないでしょう」

近藤弁護士はこのように話していた。

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水たばこに○○病の危険、研究グループ「水たばこの制限、禁止も必要」

水たばこに○○病の危険、研究グループ「水たばこの制限、禁止も必要」
http://www.mededge.jp/a/resp/5031

副流煙も無視できない影響、ペルシャ文化として人気も

 中東方面の文化に触れられるような場所、たとえば、エジプトやレバノン、トルコなどの料理店やバーも珍しくなくなっている。

 そうした場所で余興として水たばこが吸えることもある。フーカータバコと呼ばれることもある。レアな経験で引かれるかもしれない。水を通すので有害物質が取り除かれているような気もする。

 しかし、ある病気を増やす可能性があって注意が必要かもしれない。

非喫煙者も影響受ける

 米国カリフォルニア州のサン・ディエゴ州立大学を中心とする研究グループが、その結果をがん領域の国際誌であるキャンサー・エピデミオロジー・バイオマーカーズ・アンド・プリヴェンション誌オンライン版で、2014年11月21日に報告した。

 今回初めて示されたのは、水たばこの喫煙者と副流煙にさらされた非喫煙者が、たばこに含まれる「ベンゼン」と呼ばれる化学品を取っているという証拠だ。

 研究グループが、尿を分析したところ、ベンゼンを体内で処理したときに出てくる「フェニルメルカプト酢酸(SPMA)」を検出。

 水たばこの店舗でのイベントに参加した喫煙者では4.2倍に上昇。自宅でのイベントでは1.9倍に上昇していた。

 非喫煙者であっても、水たばこの店舗でのイベントに参加しただけで2.6倍になっていた。

日本でもリスク踏まえ環境基準

 ベンゼンの何が悪いかと言うと、研究グループによると、白血病の危険因子になるという理由からだ。

 日本でも白血病のリスクを踏まえて、環境基準を設定している。

 研究グループでは、水たばこの使用を制限したり、禁止したりすることも必要だと指摘。水たばこ関連でベンゼンなどの毒物にさらされないよう法律を作ることも提案する。

 吸っている風景は穏やかなものにも見えるが、内実穏やかではないのかもしれない。

 

文献情報

Kassem NO et al.Benzene Uptake in Hookah Smokers and Non-smokers Attending Hookah Social Events: Regulatory Implications.Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2014 Nov 21. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25416714

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たばこ箱に健康被害写真表示へ ビリヤード場も禁煙に=韓国

たばこ箱に健康被害写真表示へ ビリヤード場も禁煙に=韓国

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2015/01/22/0200000000AJP20150122001800882.HTML

2015/01/22 14:25

【ソウル聯合ニュース】韓国の保健福祉部は22日、朴槿恵(パク・クネ)大統領に報告した今年の業務計画で、禁煙を最重要健康政策として位置付け、上半期中に健康被害写真をたばこパッケージに表示し、ビリヤード場なども禁煙施設に指定する方針を明らかにした。

 健康被害写真の表示を義務付ける国民健康増進法の改正案は昨年末の国会で成立を目指したが、見送りになった。多数の与野党の国会議員が写真の表示を支持しており、保健福祉部は2月の臨時国会での可決を目指したい考えだ。

 一方、保健福祉部はビリヤード場や室内シミュレーションゴルフ場などのスポーツ施設も禁煙区域に指定する計画だ。現行法でスポーツ施設は野球場など1000人以上を収容する大規模な施設のみが禁煙区域となっている。

 喫煙者に対する禁煙支援政策も進める。2月から保健所や病院の禁煙クリニックに登録すると、12週間に6回の相談を行い、ニコチンパッチなど禁煙補助薬の購入にかかる費用を支援する。

 また、健康な食生活や節酒などを促すため、4月に「健康生活実践運動本部」を設置することにした。特に、過度の飲酒による社会的な副作用が大きいとして、公園や大学など公共の場所での飲酒や酒類の販売を禁じ、屋外広告や地下鉄、バスなどで酒類の広告を禁止する方向で関連法を改正する方針だ。

 健康被害など飲酒による社会経済的費用は23兆ウォン(約2兆5000億円)と推定されるなど、飲酒の弊害は深刻だ。11年の保健福祉部の精神疾患実態力学調査によると、韓国国民のうち約159万人がアルコール依存症患者とされる。

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五輪都市東京:たばこ規制失速 自民異議、条例見送り

五輪都市東京:たばこ規制失速 自民異議、条例見送り http://mainichi.jp/select/news/20150106k0000e040218000c.html

毎日新聞 2015年01月06日

 東京都の舛添要一知事は2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、たばこ受動喫煙防止対策の条例化に意欲を見せていたが、当面見送る考えを示した。都議会最大会派の自民党が一律規制に異議を唱え、規制強化をトーンダウンさせた。だが、他の五輪開催都市は、公共施設だけでなく飲食店なども禁煙とする法令を罰則付きで整備しており、識者から「先進国の標準に近づく機会を逃す」との声が上がっている。【武本光政、竹内良和、川口裕之】

 「ハードルが高過ぎる面もある、罰則(付き)になると。条例を完全に捨てているわけではない。しかし、その前に他の施策をもう少しやりながらと思っている」。舛添知事は昨年末の定例記者会見で、飲食店の分煙化工事への補助など条例化以外の施策を優先させる考えを明らかにした。

 知事は、同8月の会見では「本格的に受動喫煙による害を防ぐということは非常に大事。条例制定も十分考え得る一つの選択肢」と強調していた。

 これに対し、与党会派の都議会自民党が同9月、村上英子幹事長名で知事に緊急要望書を提出。「小規模な店舗が多い飲食店等には条例による一律規制ではなく、店内の禁煙・分煙が店頭でわかる自主的な取り組みを促し、利用者が選択できる仕組み作り」を求めた。喫煙者の客足が遠のくことを危惧する飲食店の業界団体の主張に沿った内容で、要望書は「幅広く意見を聞き、対策を推進すること」と注文を付けた。

 これを踏まえ、都は同10月、有識者による「受動喫煙防止対策検討会」を発足。委員12人には日本オリンピック委員会(JOC)役員、法律家、日本医師会役員らのほか、規制強化に慎重な医師も選任された。初会合では、そのうち免疫学者が「免疫学的にはあまりたばこの弊害は見つからない」と指摘。放射線科医も「五輪でたばこを吸わない人だけを歓迎するわけにはいかない。『おもてなし』は吸う人にも吸わない人にも心地よいものでなければならない」と持論を展開した。検討会は年度内に意見をとりまとめるが、都に条例化を求める内容にはなりそうにない。

 五輪開催都市では近年、大会前に受動喫煙防止に関する法令が設けられている。都がソウル大会(1988年)以降の夏季五輪を調べたところ、来年のリオデジャネイロを含め8都市全てで罰則付きの法律や州法、条例を制定していた。

 日本禁煙学会によると、国際オリンピック委員会(IOC)は10年7月、世界保健機関(WHO)と「たばこのない五輪」を目指す協定に調印した。都によると、IOCの規定は、選手村の建物内を全面禁煙にし、屋外に分煙スペースを作ることや、競技会場に分煙エリアを設けることを盛り込んでいるが、法整備までは義務付けていない。

 ◇たばこの団体名、自民都連不記載 バーティー券購入

 自民党東京都連の2013年の政治資金パーティーで、都内のたばこ販売店の政治団体「全国たばこ販売政治連盟東京地区本部」が40万円分のパーティー券を購入したのに、都連は14年公開の政治資金収支報告書に団体名を記載していなかったことが分かった。政治資金規正法は、20万円を超すパーティー券購入者の記載を義務付けており、都連は報告書を訂正するとしている。

 パーティーは13年3月に都内のホテルで開かれた。都連や東京地区本部などによると、パーティー券販売を都連から任された都議会自民党が、東京地区本部から銀行振り込みで40万円の入金を受け、他の購入者から受け取った代金と合わせ都連に納付した。

 その際、都連は東京地区本部の購入額が20万円を超すことを伝えられず、団体名の記載義務に気づかなかったという。都議会自民党の事務局は「こちらのミスで都連に報告するのを忘れてしまった」としている。東京地区本部は13年、パーティー券の代金や寄付金として都内の自民党関連団体に少なくとも計160万円を支出している。【武本光政】

 ◇全面禁止は当然

 津田敏秀・岡山大大学院教授(疫学)の話 検討会の委員には、禁煙の医学的根拠をきちんと示せる人間が選ばれていない。米国では1991年に受動喫煙が肺がんや子供のぜんそく悪化などを引き起こすという報告書が出されている。世界の大手たばこ会社も、たばこの健康被害を認めている。健康とスポーツの祭典を開くのであれば、公共空間での全面禁煙は当然で、このままでは先進国の標準に近づくチャンスを壊す。

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たばこはDVを受ける母親の目印の一つに、米国病院グループが方向

たばこはDVを受ける母親の目印の一つに、米国病院グループが方向 http://www.mededge.jp/a/resp/7534

2015年1月26日 6:30 PM

妊娠前と妊娠中のパートナーによる虐待と母親の喫煙率に関係

 パートナーからの暴力。いわゆるドメスティック・バイオレンス(DV)。

 妊娠前と妊娠中の身体的な暴力と妊娠前と妊娠中の母親の喫煙との間に関係があるようだ。

19万人以上を調査

 米国メリーランド州ボルチモアのジョンズ・ホプキンス大学医学部を中心とする研究グループが、産科婦人科分野の国際誌、オブステトリクス・アンド・ガイナコロジー誌オンライン版で、2015年1月7日に報告した。

 研究グループは、2004年から2008年までの間に出産した米国の母親19万6391人を対象として、ドメスティック・バイオレンスと喫煙との関係を調査している。

虐待受けていない大卒者が最もたばこと疎遠

 その結果、身体的な虐待を経験した母親は、身体的なの虐待を受けていない場合と比べて、妊娠前の喫煙が2.1倍多かった(44.0%対21.0%)。

 妊娠中の喫煙も2.6倍多かった(29.6%対11.4%)。

 妊娠中の喫煙率が最も高かったのは虐待を受けた非ヒスパニック系の白人女性グループで(42.3%)。

 一番低かったのは虐待を受けていない大学卒業者のグループだった(2.2%)。ただし、大学卒業者では、虐待を受けることで喫煙率が3倍以上に跳ね上がった(7.1%)。

たばこが指標に

 パートナーによる虐待を受ける女性は、虐待を受けていない女性と比べて妊娠前の喫煙率が高く、また妊娠中に禁煙する率も低かった。

 女性に対する暴力を防止し、安全と健康を改善するために、虐待されている女性のスクリーニングの指標に喫煙を加えるとよいかもしれない。

 

文献情報

Cheng D et al.Intimate Partner Violence and Maternal Cigarette Smoking Before and During Pregnancy.Obstet Gynecol. 2015 Jan 7 [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25568990

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たばこ規制強化の壁

たばこ規制強化の壁

http://vpoint.jp/column/36058.html

2015/1/26

 都内の飲食店に入ると、たばこの煙や臭いに思わず顔をしかめてしまうことがある。たばこを吸わない上に、受動喫煙防止条例があり、禁煙・分煙を徹底する神奈川県に住む人間(筆者)としては、都の喫煙対策の遅れがどうしても目についてしまう。

 2020年の東京五輪を見据え、桝添要一知事が条例制定による受動喫煙防止強化に意欲を示したが、厚い壁に阻まれているようだ。医療関係者が対策強化を後押しする一方で、客離れを懸念する外食産業などが反対。後者に同調する都議会議員も多く、桝添知事は主張をトーンダウンさせている。

 日本人の喫煙率は男性約30%、女性約10%。喫煙者は年々減る傾向にあるが、男性の喫煙率は他の先進国と比べるとまだまだ高い。国の健康づくりの目標を定めた「健康日本21」は、喫煙率を男女平均12・2%に下げることを目指す。

 その目標達成の鍵となるのはたばこに手を出す未成年者を減らすことだが、それには国や自治体が禁煙推進に力を入れ、たばこは健康を害するとの強いメッセージを発することが重要となる。

 ある製薬会社の調査によると、日本に住む外国人の約6割は、日本は母国よりもたばこを吸いやすいと感じているという。喫煙できる場所が多いからだ。国際オリンピック委員会(IOC)が受動喫煙防止対策に力を入れていることを受け、近年、五輪開催が決定すると、開催都市は法令による対策を強化する流れが定着している。

 東京もその流れに乗って、“禁煙都市”づくりを進めるチャンスだが、五輪で東京を訪れる観光客は喫煙者もいるのだから、そういう人のおもてなしも大切だ、なんて屁理屈を並べるたばこ規制反対派もいる。五輪によってたばこ対策後進国の汚名を世界に広めることにならなければいいのだが……。(森)

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電子たばこからホルムアルデヒド、高温使用で検出

電子たばこからホルムアルデヒド、高温使用で検出

http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20150122032271a

【マイアミAFP=時事】電子たばこの加熱温度を著しく上げると有害化学物質ホルムアルデヒドが発生し、これを深く吸い込むことで生じるがんリスクは、通常のたばこの場合の最大15倍に跳ね上がるとの研究報告書が、21日の米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に掲載された。(写真は電子たばこを吸う男性)
 米ポートランド州立大学の研究チームは、電子たばこを高電圧と低電圧で使用した際に、それぞれ発生する蒸気を「吸入」する装置を使った実験を行い、液体が熱せられた際に発生する蒸気でのホルムアルデヒドの含有の有無およびその量を調べた。熱せられる液体には、合成香料やニコチン、プロピレン・グリコール、グリセロールが含まれている。
 装置による吸入は5分間に10回行われ、1回の吸入の持続時間は3~4秒だった。
 その結果、3.3ボルトで液体を熱した際に検出されなかったホルムアルデヒドが、5ボルトで熱した際には検出された。検出された値は、一般的な巻きたばこに見られるよりもはるかに高かったという。
 1日にたばこ1箱を吸う喫煙者は、1日につき推定3ミリグラムのホルムアルデヒドに曝露していると考えられている。
 報告書は、電子たばこを高電圧に設定した場合、喫煙者は1日につき3ミリリットルの割合で蒸気を吸うことになり、ホルムアルデヒドを含む物質で換算すると1日につき約14ミリグラムのホルムアルデヒドを吸入することになるとしている。また、こうした推定値については、「エアロゾル化した液体すべてを捉えておらず、また気相ホルムアルデヒドに至ってはまったく収集いないため、控えめなものとなっている」と説明している。
 報告書はまた、たばこに含まれるホルムアルデヒドについての過去の2件の報告書を引用し、今回明らかになった値で曝露した場合、がんのリスクは長期喫煙者に比べて5~15倍に急上昇する可能性があると指摘し、「ホルムアルデヒドを含む物質が、気道に与える影響については不明だ。しかし、ホルムアルデヒドは、国際がん研究機関がグループ1に分類する発がん物質だ」と説明している。
 バーツ・ロンドンスクール医科歯科学校でたばこ依存症について研究するピーター・ハジェク氏は、この研究結果に異論を唱える。「一般的な電子たばこの使用では、液体を過度に熱すると刺激の強い『ドライパフ』になるため、不快を感じむしろゆっくりと吸入することを避けるようになる」と述べ、研究結果は実際の使用状況を反映していないと指摘した。
 「電子たばこの利用は、澄み切った山の空気を吸うほど安全ではないかもしれないが、喫煙よりかは安全だ。この研究結果によって、禁煙できない、あるいは禁煙したくないと思っているが、電子たばこの使用を検討している人たちに有害な喫煙を続ける口実を与えてしまうとしたら、それはとても残念だ」(ハジェク氏)
 電子たばこは電池式の機器で、ニコチンを含み人工的に風味付けされた液体を過熱し蒸発させて、その蒸気を吸う仕組みとなっている。
 一部には電子たばこの普及が喫煙者数の減少につながるとする指摘もあるが、一方では健康への長期的影響を十分検証しないまま、広く普及してしまう事態を危惧する声も上がっている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2015/01/22-15:37)

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出火原因1位はたばこ

出火原因1位はたばこ

http://www.townnews.co.jp/0107/2015/01/29/269346.html

掲載号:2015年1月29日号

 横浜市は1月16日、昨年1年間の火災・救急概況の速報値を発表した。これによると、火災件数は949件(前年比19件減)で、過去10年間で2番目に少ない件数だった。

 種類別で最も多かったのが建物火災の534件、次いでその他の火災(ごみや雑草などの火災)339件、車両火災76件の順。

 全火災の出火原因の内訳は、放火(疑いも含む)が304件、たばこ120件、こんろ54件、食用油過熱出火51件、ストーブ32件の順。しかし建物火災の内、専用住宅・共同住宅などからの出火による「住宅火災」でその内訳をみると、たばこが53件で最も多かった。消防局では対策として【1】寝たばこはしない【2】決められた場所で吸う【3】歩きたばこ・ポイ捨てはしない【4】吸殻はこまめに掃除【5】灰皿には水、周囲にものを置かない【6】火は完全に消す【7】吸殻は水にさらすなどして完全に消火を確認して捨てるなどの対策をあげている。

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たばこの火押し付けられ腕切断 介護士に暴行容疑の老人ホーム経営者ら逮捕

たばこの火押し付けられ腕切断 介護士に暴行容疑の老人ホーム経営者ら逮捕
http://www.sankei.com/affairs/news/150128/afr1501280029-n1.html

2015.1.28 18:16更新

 福岡県警久留米署は28日、介護士の男性(44)にたばこの火を押し付けるなど暴行し重傷を負わせたとして、傷害の疑いで、男性が勤務していた介護付き有料老人ホーム「デュオ久留米」(福岡県久留米市)の経営者、鳥巣栄一容疑者(38)=久留米市、従業員、武田雅宏容疑者(25)=佐賀県神埼市=を逮捕した。

 久留米署によると、鳥巣容疑者は「たばこの火は故意に押し付けていない」と、容疑を一部否認している。

 逮捕容疑は、昨年7月中旬~9月上旬、施設などで日常的に男性を殴ったり蹴ったりするなどの暴行を繰り返した疑い。

 久留米署によると、男性はやけどの化膿(かのう)が原因で左腕を切断したほか、衰弱し自分で歩けない状態となった。昨年9月、衰弱状態の男性が県内の病院に救急搬送され、病院が警察に通報し発覚した。

 老人ホームの担当者は取材に「事件は把握していない」と話した。

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多少の体重増は「許容」 「今年こそ禁煙」補助薬で成功率アップ

多少の体重増は「許容」 「今年こそ禁煙」補助薬で成功率アップ
http://apital.asahi.com/article/hiketsu/2015012600005.html

2015年1月28日

【小池竜太】 新年を機に、禁煙に取り組もうと考えている人はいませんか。長年の喫煙者にとって気になるのはやはり、禁煙が健康に効果があるのかどうか。「今さらやめても健康の改善には時間がかかるのでは」という思いもあるでしょう。禁煙を成功させるコツを調べてみました。

 自己流より、専門医のいる禁煙外来に行くのが近道と思い、東京都中央区にある中央内科クリニックで話を聞いた。

 村松弘康院長(呼吸器内科)によると、心臓・血管系のリスクはたばこをやめた日からすぐに下がり、2週間~3カ月後には肺機能も30%回復するという。村松さんは「意志だけで成功するのは良くて2割。補助薬を使うと、成功率は6~7割程度まであがります」と話す。

 公的な医療保険が使える補助薬は飲み薬と貼り薬の二つ。飲み薬はニコチンと結合する脳内の受容体に働きかけ、吸いたい気持ちを抑える。初めの1週間は喫煙可能だが、満足感はあまり得られなくなるという。「吸ってもおいしくないという経験は禁煙する上で大きい」と、村松さん。服用は3カ月。軽い吐き気を感じる人もいる。空腹時を避け、半分に割って飲むなどの工夫をすると良いそうだ。

貼り薬はニコチンを皮膚から取り込み、禁断症状を抑える。徐々に小さな貼り薬にしていく。こちらは開始後すぐの禁煙が必要。かぶれる人もいるので毎日、違う場所に貼ると良い。電子たばこを試みる人もいるが「吸うという行為」の習慣が抜けず推奨できないという。

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「たばこ病」ってなに? 喫煙者に言ってはいけない5つのこと

「たばこ病」ってなに? 喫煙者に言ってはいけない5つのこと
http://bizmakoto.jp/style/articles/1501/27/news015.html

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)を知っていますか? この病気は、慢性気管支炎または肺気腫とも呼ばれています。いわゆる「たばこ病」で、主にたばこが原因で、肺や気管支が炎症を起こしてしまう病気です。COPDは、正しく呼吸ができず、せきやたん、息切れなどがおこる、苦しい病気です。

 残念なことに、一度発症すると元の健康な肺には戻れない、不治の病です。なので、治療は病気の進行を防ぐことと、症状を和らげ生活の質(QOL)を上げるために行います。

COPDの日本人はどれくらいいるの?

 これまでの調査によると、なんと日本人の40歳以上の10人に1人、75歳以上の5人に1人にCOPDの疑いがあるとわかっています。中年以上に特に多いようです。

 そこまで知名度のある病気ではありませんが、COPDで亡くなる人は、日本では毎年2万人近くおり、死因の第9位となっています。しかし年々増加傾向で、2020年までには第3位になると予想されています。こうなると相当深刻な問題です。

COPDの人へのアドバイスは逆効果?

 そんな恐ろしいCOPDにならないために最も効果的なのは「禁煙」です。そんな苦しい病気にならないために、身の回りの大切な人たちに、今すぐにでも「禁煙」をお勧めしたいところです。

 ところが、禁煙のアドバイスを受けることで、かえって逆効果になってしまう人がいるということが、ノルウェーの研究グループによる医療アンケート調査と分析により明らかとなりました。

 調査は、呼吸の専門医療施設でCOPDの治療を受けている男性13人、女性5人を対象に行われました。その結果、COPDの人たちは、COPDに関して「社会から偏見を受けている」という気持ちが強く、屈辱感を持っており、禁煙に真正面から向き合おうという気持ちになれない、ということが分かりました。また、「自分を責める気持ち」も強く、それだけに病気のことを他人から指摘されることに過敏になりがちだったそうです。

 本人を尊重しながら、心理的、社会的なサポートと禁煙アドバイスを同時に行うことが大切であると研究グループは言っています。

禁煙を勧めるときの禁句5つ

 どうやらCOPDの人たちは、「言われなくても分かっている」という気持ちが強く根底にあるようですね。だからこそ、次の5つは禁句です。

(1)そんなに吸ってたら病気になるのは当たり前だよ。自業自得(そこまで言うのは偏見だ! だったら何で法律で禁止しないんだよ!)

(2)その煙でこっちまで病気になるから吸うの止めてよ(周りが冷たい……)

(3)たばこなんて吸ってなきゃよかったのにね(そんなの分かってるよ)

(4)吸うのやめればいいだけのことじゃん、簡単じゃん(そんな簡単に言われたって、簡単じゃないから苦しんでいるんだよ)

(5)頭悪いからたばこ吸うんだよ(ひどい、偏見だ)

 愛を持って、周囲が協力して取り組むのが大事だということですね。

 ちなみに、「ダメ」と言われるとやりたくなる人間の心理現象を「カリギュラ効果」と言うそうです。ですが、カリギュラ効果は絶対ではありません。「吸いなよ」と言っても禁煙に結びつくわけではないので、ご注意を。

2015年01月27日 08時00分

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米加州、電子たばこの健康被害を正式認定

米加州、電子たばこの健康被害を正式認定
http://jp.wsj.com/articles/SB12431244049710433766304580428612519007250

2015 年 1 月 29 日 13:17 JST

 【サクラメント(カリフォルニア州)】米カリフォルニア州の公衆衛生局は28日、電子たばこを健康に被害をおよぼす商品として公式に認定し、伝統的なたばこと同様に厳しい規制が必要だと結論づけた。電子たばこは米国で急速に普及してきているが、複数の州や健康推進運動家らの間で規制強化に向けた動きが出ている。

 公衆衛生局は同日発表した報告書で、電子たばこの煙にはがんを引き起こす化学物質が含まれ、使用者をニコチン中毒にすると断定。ただ、短期、長期の健康への影響はさらなる調査が必要としている。

 同州の公衆健康担当官のロン・チャップマン氏は、電子たばこがほぼ規制されないままなら、若い世代にニコチン中毒者が増えると警告した。

 報告書は「ここで行動を起こさなければ、伝統的なたばこの喫煙をやめさせたり減らしたりしてきたカリフォルニア州の過去20年以上にわたる成果が崩れ、電子たばこが喫煙習慣を復活させてしまう」と分析している。

 電子たばこは、伝統的たばこに含まれるタールや他の化学物質を発生させることなく、液化ニコチンを加熱して吸引可能な煙に変化させる。電子たばこ製造業者によると、伝統的たばこと比べ格段に安全な商品だという。

 報告書を受け、電子たばこ支援団体のグレゴリー・コンレー会長は「公衆衛生当局の主張と反対に、電子たばこが伝統的なたばこの禁煙成功に貢献し、健康被害もより少ない事を証明する膨大な証拠がある」と指摘、「喫煙者は恣意(しい)的で誇張のあるリポートではなくリスクの比較について正しい情報を得る権利がある」と述べた。

 報告書は、電子たばこの宣伝・販売の禁止、液化ニコチンの誤飲防止措置、健康被害に関する教育キャンペーンを提唱している。カリフォルニア州は未成年者に対する電子たばこの販売を2010年に禁止している。

 オクラホマ、テネシー、アーカンソーなどの州は電子たばこの使用警告を既に出している。

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最も適した禁煙治療法、選択のカギは「ニコチン代謝の速さ」

最も適した禁煙治療法、選択のカギは「ニコチン代謝の速さ」

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6145800

【AFP=時事】ある喫煙者に最も適した禁煙治療方法を選ぶための指標として、ニコチン代謝の速さが鍵となるとする研究結果が12日、呼吸器医学の専門誌「ランセット・レスピラトリー・メディシン(The Lancet Respiratory Medicine)」に発表された。(AFP=時事)

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勤務時間中は全面禁煙=出張や外出先でも―リコー

勤務時間中は全面禁煙=出張や外出先でも―リコー

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6145121

 事務機大手のリコーは7日、国内のグループ会社で勤務時間中、全面禁煙にしたと発表した。定時の就業中であれば社内だけでなく出張や外出先でも禁止する。他人のたばこの煙を吸う受動喫煙を防ぎ、社員の健康に配慮するため。(時事通信)

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生活習慣病で年間1600万人が早死に、WHO報告

生活習慣病で年間1600万人が早死に、WHO報告

http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20150120032262a

【ジュネーブAFP=時事】糖尿病や特定のがんなどライフスタイルの選択による疾患が、毎年1600万人の早死に関わっていることが、世界保健機関(WHO)が19日に発表した報告書で明らかになった。WHOは、「徐々に進行する公衆衛生の悪化」を食い止めるための対策を呼び掛けている。(写真は資料写真)
 WHOが発表した慢性疾患の予防と管理についての報告書は、喫煙や大量の飲酒、脂肪分や塩分、糖分の大量摂取などの不健康な習慣が、全世界で死亡原因の上位を占めるさまざまな疾病のまん延を引き起こしていると指摘した。
 報告書によると2012年、心血管疾患や糖尿病、肺疾患、特定のがんなどの非伝染性疾患(NCD)により、全世界で3800万人が死亡した。そのうちの1600万人は、70歳未満だった。また全世界では毎年1600万人が、NCDが原因で早死にしており、そのうち82%は、貧困および中所得国の患者が占めているという。
 早死にした人のうち、喫煙がその原因とされたのは年間約600万人。他方、アルコールの乱用は330万人、運動不足は320万人、塩分の過剰摂取は170万人に上った。
 同報告書の主執筆者であるシャンティ・メンディス氏は、5歳未満の子ども4200万人は肥満と考えられ、未成年者の推定84%は十分な運動をしていないと指摘。こうした状況について「非常に恐ろしい」と述べている。
 国際社会はすでに、不健康な習慣を変えるための全世界を対象とした9つの目標を定めており、2011~2025年にNCDが原因の早死にを25%減少させることを目指している。
 このうち、たばこやアルコール飲料の広告の禁止や、塩分やカフェインを大量に含む食品や飲料への課税は、一部の国ではすでに効果を上げているという。トルコでは、たばこ広告の禁止と大幅な値上げ、健康への悪影響の周知などによって、喫煙者の割合が2008年以降13.4%減少している。
 WHOによると、もし状況を改善する策が講じられなければ、今後10年でNCDによる早死にが世界経済に与える損失は7兆ドル(約828兆円)に上ると推計されている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2015/01/20-14:50)

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生活習慣病で年間1600万人が早死に、WHO報告

生活習慣病で年間1600万人が早死に、WHO報告

http://president.jp/articles/-/13868

PRESIDENT 2014年6月30日号

米投資銀行ゴールドマン・サックスは昨年、今後成長が見込める8つの分野を発表したが、3Dプリンタなどとともに挙げられたのが「電子タバコ」だ。欧米ではニコチン入り電子タバコの普及が進みつつある。

電子タバコは、通常のたばこより健康リスクは低いという見方も一部に出始めている。欧米では、電子タバコを普及させる政策を支持する研究者もいる。

しかし、いまのところ日本では電子タバコをあまり見かけない。それは、電子タバコは薬事法の規制を受け、国内での流通が事実上禁じられているからだ。たばこ問題に詳しい岡本光樹弁護士は次のように解説する。

「ニコチンは、薬事法に関する厚労省通知で医薬品成分のリストに指定されているため、ニコチン入り電子タバコを無承認のまま販売すれば違法です」

国内では入手できないので、電子タバコ愛用者は海外からの個人輸入に頼らざるをえない。

じつは、こうした現状に一石を投じる商品が昨年12月に販売されている。JTがアメリカのベンチャー企業と提携して販売を開始した「Ploom」だ。火を使わない点で電子タバコと同じだが、薬事法の承認なしに国内販売されている。これはなぜか。

その問いに答える前に、電子タバコとPloomは、2つの点で薬事法以外の法律上の扱いが違うことを確認しておきたい。1点目は「電子タバコにはたばこ税はかからないが、Ploomにはかかる」という点だ。たばこ事業法は課税対象となる「製造たばこ」を「葉たばこを原料の全部又は一部とし、喫煙用、かみ用又はかぎ用に供し得る状態に製造されたもの」と定義する。一般の電子タバコは、ニコチンは含むが、葉たばこを原料としないため、たばこ税はかからないが、Ploomには葉たばこが使われているので、たばこ税がかかる。

2点目は「電子タバコは未成年でも吸えるが、Ploomは吸えない」こと。「製造たばこ」の定義は未成年者喫煙禁止法にも援用されており、警察庁は、「電子タバコはたばこではないため未成年者が吸っても法律違反ではないが、Ploomは補導対象」(警察庁少年課)という見解だ。

薬事法に話を戻せば、「電子タバコは薬事法の承認が必要だが、Ploomは必要ない」というのが実務の扱いだ。しかし、法律にそう書いてあるかといえば、実はそうとはいえない。薬事法上の規制対象は「ニコチン」であり、「製造たばこ」の定義は関係がないからだ。岡本弁護士はこう指摘する。

「薬事法には、葉たばこ由来のニコチンを適用除外とする規定はありません。Ploomや紙巻たばこに薬事法が適用されないことは法律上、不思議です」

2010年10月21日の厚生労働委員会において政府側は「たばこは嗜好品の用途に供されるので、(診断、治療、予防などを目的とする)薬事法の医薬品に該当しない」と答えている。しかしこの答弁は、嗜好に供される電子タバコが、無承認、無許可医薬品として原則、規制されていることと矛盾する。

以上のような規制の方法が、今後成長分野とされる電子タバコ国内市場の低迷や、電子タバコの未成年者規制の不存在といった問題を招いているともいえる。電子タバコを自由化するか、あるいは製造たばこを規制するか。どちらに向かうにせよ、喫煙者と非喫煙者が気持ちよく共存できるために、きちんとした法整備が必要だろう。

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たばこ値上げ 禁煙クリニックに半月で10万人=韓国

たばこ値上げ 禁煙クリニックに半月で10万人=韓国

2015/01/20 11:07

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2015/01/20/0200000000AJP20150120000800882.HTML

【ソウル聯合ニュース】韓国で今年1月1日にたばこが値上げされ、禁煙エリアも拡大した影響で、保健所の禁煙クリニックに登録した人が半月で10万人を突破した。

 保健福祉部によると、2~16日に全国保健所の禁煙クリニックの登録者数は10万5332人と集計された。1日平均約6600人が登録したことになる。

 この期間の登録者数は昨年同期(2万7209人)の3.9倍。昨年は3月28日に10万人に達したのに対し、今年は2カ月以上も早い。

 前年同期比の登録者増加率を広域市(特別市)・道別にみると、慶尚北道(426.9%)が最も大きく、慶尚南道(422.0%)、世宗市(395.1%)、大田市(387.0%)と続いた。一方、ソウル市(162.5%)や京畿道(244.6%)、仁川市(274.1%)の首都圏の伸びは相対的に小さい。

 保健福祉部はこうした禁煙ブームが続くよう、来月から病院・医院で禁煙治療を受ける人に対しカウンセリング料や薬代などを支援する。また、高度喫煙者向けの短期禁煙キャンプを上半期中に開設する計画だ。

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たばこの影響で「DNAのメチル化」7領域で変化、女性ではたばこ病との関連も確認

たばこの影響で「DNAのメチル化」7領域で変化、女性ではたばこ病との関連も確認
喫煙歴からもDNAに痕跡

2015年1月7日 4:00 PM

http://www.mededge.jp/b/tech/6700

 たばこを現在吸っていたり、あるいは過去に吸っていたりした場合に、DNAに「メチル化」と呼ばれる変化が見られると分かった。

 たばこによって肺がすかすかになって呼吸困難に至る「たばこ病」とも関係するようだ。検査にもつながる可能性もありそうだ。

DNAの「メチル化」とは?

 米国の研究グループが、呼吸器の病気分野の専門誌であるアメリカンジャーナル・オブ・レスピラトリー・セル・アンド・モルキュラー・バイオロジー誌2014年12月17日号オンライン版で報告した。

 口の中の粘膜を使って検査をする方法だ。口腔の粘膜をブラッシングして組織を取って、DNAを簡単に調べることができる。

 調べたのはメチル化という変化だ。

 遺伝情報はDNAの並びに基づいて決まってくる。DNAは、「アデニン(A)」「チミン(T)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」という塩基と呼ばれる分子の並びから成り立つ。ATGCの文字列の情報に従って、タンパク質が作られており、それで細胞が機能している。

 このDNAがメチル化という化学変化をする仕組みが存在している。一般に、哺乳類の場合にDNAのメチル化は、塩基配列中のシトシンという塩基に生じている。シトシンの中の炭素原子の一つについている水素がメチル基(CH3)に置き換わることをいう。

細胞の異常につながる

 DNAがメチル化した結果何が起こるのかは、どのような働きをするDNA領域がメチル化したのかということによって変わってくる。遺伝情報の読み出しを妨げたり、逆に促進したりこともある。

 さまざまなDNA領域で本来と異なるメチル化の状態が生じることによって細胞の機能に異常が生じてくる。このような変化を介して遺伝情報が適切に読み出されなくなるためだと考えられている。

 「このメチル化を調べると、環境の要因や慢性の呼吸器系疾患の研究において適切な情報を提供する」と研究グループは説明する。

7つの領域が喫煙で変化

 研究グループは、喫煙の習慣のある人、または過去に喫煙歴のある人から口の中の粘膜の組織を採取。DNAメチル化と喫煙との関連を調べている。

 結果として、喫煙している人の場合に、DNAの7つの領域でメチル化の変化が起きていると分かった。遺伝子の起きる領域のうち7つで喫煙習慣との関連が確認された。細胞の機能に異常が生じている可能性があるわけだ。

 さらに、過去の喫煙歴、禁煙後の期間と関係するメチル化の状態も確認できた。

 女性では、肺機能の低下とX線写真による肺気腫の増加との関連は、メチル化の状態から確認をできた。

 口の粘膜を調べることでたばこの影響を調べるような検査も可能となるかもしれない。

 

文献情報

Wan ES et al. Smoking Associated Site Specific Differential Methylation in Buccal Mucosa in the COPD Gene Study. Am J Respir Cell Mol Biol. 2014 Dec 17. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25517428

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たばこ、帝王切開で子どもがチックに?スペインの研究結果

たばこ、帝王切開で子どもがチックに?スペインの研究結果 環境の影響はあるのか

http://www.mededge.jp/a/gyob/7163

2015年1月19日 11:30 AM

 チック症状とは、同じような言葉や動きを病的に繰り返してしまう症状を言う。

 遺伝的に起こる場合が最も多いとされてきた。

 環境的な影響は賛否両論なのだが、妊娠中のたばこや帝王切開が問題だという報告が出てきている。

153人のデータ

 スペインの研究グループが胎生期、周産期の状態とチックの関連を調査し、体の動きについての国際誌である、トレマー・アンド・アザー・ハイパーキネティック・ムーヴメンツ誌2014年12月号で報告した。

 研究グループは出生証明書から周産期前のリスク要因を調べ、チックとの関連を検討した。153人のデータが利用可能であった。このうち64人にチック症状があり、89人はなかった。

帝王切開で5.8倍?

 家族のチック症状の病歴、新生児呼吸促迫症候群、BMI、胎児期の感染症、神経性障害との共存で調整したところ、チックの発症は胎生期に母親の喫煙があった場合は3.1倍に、帝王切開での出産では5.8倍に高くなった。

 今回の研究報告は、データをまとめた内容なので、原因について解決に直結しないかもしれないが、妊娠中のたばこや帝王切開については他のリスクも伴うとこれまでも報告されてきた(妊娠中、特に後期はたばこをやめよう、赤ちゃんの「体組成」が悪化http://www.mededge.jp/a/resp/5333を参照)。参考にはしたいところだ。

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たばこ値上げの韓国で「電子たばこ」売れ行き急増 ネット通販16倍、禁煙製品も売れる (1/2ページ)

たばこ値上げの韓国で「電子たばこ」売れ行き急増 ネット通販16倍、禁煙製品も売れる (1/2ページ)

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150120/mcb1501200500010-n1.htm

2015.1.20 06:04

 韓国は、紙巻きたばこの値段が大幅に上昇したのを契機に電子たばこの販売が急増している。現地英字紙コリア・タイムズなどによると、同国は今月1日からたばこの販売価格が20本入り1箱当たり2000ウォン(約220円)値上がりした。値上げを控えた昨年12月、インターネット通信販売最大手Gマーケットで電子たばこの売り上げが前年同月比で16倍に急増。その他のネット通販各社でも同様の傾向がみられるという。

 同国政府は昨年9月、国民の健康増進を理由に年始からのたばこ値上げに踏み切った。米フィリップ・モリスや英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、日本たばこ産業(JT)を含む各社の代表的なたばこ製品の1箱当たりの販売価格は2500~2700ウォンだったが、この措置を受けて今年から4500~4700ウォンとなることが決定した。

 韓国関税庁によると、政府発表の直後から電子たばこの輸入が急増。9~11月の輸入額は約52億ウォンとなり、前年同期のおよそ7倍に達した。

 また、電子たばこ以外にもニコチンパッチなど禁煙製品の販売も増加しており、Gマーケットでは昨年12月の禁煙製品全体の売り上げが前年同月比で5倍増となった見込みだ。

 さらに今年に入ってからは、チョコレートやミネラルウオーター、飴(あめ)といった禁煙に効果があるとされる食品の売り上げも軒並み伸びているという。

 ただし、電子たばこに関しては先進諸国を中心に健康への害が指摘されるなど世界で懸念が強まっている。韓国政府も今月に入ってから消費者に向けて電子たばこの有害性に関する警告を発した。現地の中央日報によると、同国政府は年央までに最新の電子たばこの有害性に関する調査に着手する方針だ。

 韓国の成人男性の喫煙率は現在43.7%。政府は2020年までに29.0%にすることを目標に掲げており、今年は値上げのほか、飲食店での全面禁煙措置も開始した。政府推計によると、こうした措置によって今年のたばこの売り上げは34.0%減少する半面、政府の税収は2兆8000億ウォン増加するとみられている。(ソウル支局)

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今年は禁煙する・・韓国喫煙者の9割が決意、たばこ値上がりで

今年は禁煙する・・韓国喫煙者の9割が決意、たばこ値上がりで

http://www.focus-asia.com/outline/406515/

2015年01月15日

韓国のインターネット通販サイトが13日公表した調査リポートで、同国の喫煙者の約9割が「今年は禁煙する」と決意していることが分かった。うち7割の人が禁煙を目指す動機はたばこの値上がりだという。韓国・聯合ニュースの報道として、中国・環球網が同日伝えた。

報道によると、調査は昨年12月29日から今年1月11日まで、喫煙者1493人を対象に実施。このうち91%の人が「今年は禁煙する」と決意しており、70%の人がその理由として「たばこの値上がり」、43%の人は「自分の健康のため」、15%が「喫煙者が肩身の狭い社会になったから」と答えた。

禁煙の方法としては36%の人が「我慢する」、24%が「おやつを食べる」、21%が「電子たばこを吸う」、17%が「スポーツや読書で気を紛らわせる」と回答。男性では24%の人が「電子たばこ」、女性では28%が「おやつ」を選んだ。

これまでの喫煙期間は回答者のうち50%が15年以上で、「1日1箱以上吸う」という人が47%いた。

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JT、たばこ受動喫煙防止条例に反対工作 山形県知事へ意見書、東京都も制定見送り

JT、たばこ受動喫煙防止条例に反対工作 山形県知事へ意見書、東京都も制定見送り

http://biz-journal.jp/2015/01/post_8641.html

2015.01.20 昨年末、舛添要一東京都知事が朝日新聞の単独インタビューに応じ、受動喫煙防止条例を当面見送ることを明らかにした。2020年の東京五輪開催を控え、公共の場所での受動喫煙対策をすべきだという声が大きくなってきていることを受けた発言である。

 近年の五輪開催地では、法律などで禁煙や分煙を定めるのがもはや常識となっている。世界一の喫煙国である中国でさえ、北京五輪の前には「無煙五輪」を宣言し、条例を制定して規制をかけた。そんな世界の常識に反して現時点での条例化を見送る理由について都知事は、飲食店と共に「禁煙に反対するたばこ業界」からの懸念の声があるためだと語った。

 あまり知られていないが、世界的に見れば先進国では喫煙場所や購入手段などに関して何かしらの法的規制がかけられている中、日本ほどたばこに甘い先進国はない。これは。日本たばこ産業(JT)の影響力によるところが大きいといわれている。

 JTはもともと日本専売公社という国有企業であり、歴代トップには旧大蔵官僚が就いた。民営化された後も官との近さは変わらず、株式の33%以上を財務省が所有し、「たばこ事業法」という法律で保護されるという極めて公権力に近い企業である。そのため、当然政治家もすり寄り、JTや葉たばこ農家、販売組合などへ利益誘導する「たばこ族議員」という言葉もあったほどだ。

 そんな政治力に加えて、JTには世論を抑える力もある。世界第4位の「たばこコングロマリット(複合企業)」に成長したJTからは毎年、新聞・テレビに莫大な広告予算が注入されている。

 このような日本独自の環境を鑑みれば、都知事がこのまま条例をお蔵入りにする可能性は極めて高い。ある東京都議は、こんな結末を予測する。

「五輪の直前になんの法的拘束力もないスローガンなどを発表して、お茶を濁すというのが現実的な落としどころではないか」

●条例制定が一転、骨抜きに

 実はすでにそんなシナリオが現実化した場所がある。山形県だ。山形県は受動喫煙防止に力を入れている自治体のひとつだ。吉村美栄子知事が12年2月に受動喫煙防止条例の制定を検討することを表明してから大規模実態調査などを経て、14年2月には県受動喫煙防止対策検討委員会が「なんらかの社会的枠組みが必要」という報告書を知事に提出。このまま神奈川県などに続いて条例化まで一気にこぎ着けるのかと禁煙推進団体などから期待の声が上がったが、その期待は裏切られることとなった。

 昨年12月2日、吉村知事が「やまがた受動喫煙防止宣言」を今年度中にまとめるという方針を県議会で明らかにしたのである。同宣言は県内の受動喫煙防止対策を進めていくため、来年度から3年間、県内の公共施設や飲食店、旅館、事業所などで目標達成に向けた取り組みを促していくというもので、要するに強制力も罰則もないスローガンのことだ。

 なぜ条例という話が一転してこのような骨抜きになったのか。11年6月に県議会で吉村知事に受動喫煙対策についての質問を行い、条例化への道筋をつけた大内理加山形県議会議員が言う。

「14年2月に検討会が『なんらかの社会的枠組みが必要』という結論を知事に報告した直後から、知事室には条例に反対を唱える団体などが陳情に押し寄せたと聞いています。彼らの意見を尊重するというかたちで、知事は決断を1年間先送りにしてしまったのではないでしょうか。しかし、山形県はこれまで受動喫煙防止の対策が思うように進まず、検討委員会が時間をかけて検討してきたという経緯があります。県民の健康を第一に考えるのであれば、報告者が出た時点で決断をしてほしかった」

 このように振り返るのは、大内県議自身も身をもって「条例反対派」の力を思い知っているからだ。そもそも、彼女が受動喫煙の問題に取り組むきっかけとなったのは、初当選を果たした際に目の当たりにした県議たちの喫煙率の高さとその自由さだった。

「山形県庁舎はすでに全館禁煙となっていたのですが、その隣にある議会棟ではみんな当たり前のようにプカプカとタバコを吸っていました。驚きました。外の世界と比べて何年も遅れている。打ち合わせで議員の元を訪れる県職員の皆さんも嫌がっていました。副流煙をいや応なしに吸わされるわけですから」(大内県議)

●タブー化するたばこ問題

 その後、大内議員の提言で、議会の会派内では分煙が実現されたが、いまだに議会棟は禁煙にはなっていない。陰ながら応援してくれる県議もいるものの、受動喫煙の問題に声高に声を上げているのは大内県議のみで、まさに孤軍奮闘である。

「その後、なんとか条例を制定して県民の健康を守りたいという強い思いから、県議会で条例の勉強会を開催しました。当初は5〜6人集まるかどうかと囁かれていましたが、反対派も含めて17人もの議員が参加。ようやく議会で議論が深められると思った矢先、吉村知事の“宣言”が出てがっくりしました。なぜこのタイミングなのか」(大内県議)

 政治の場において、たばこの問題に斬り込むことがいかにタブーなのかよくわかる。山形県内の医師らが中心となって受動喫煙問題などに取り組んでいる、山形喫煙問題研究会の川合厚子会長が語る。

「私も検討会で受動喫煙の問題について『条例により県民の命が救われる』ことを根拠を挙げて説明したのですが、条例反対派の方たちは『条例で規制したら、店の売り上げが減る』『死活問題』と、客や飲食店で働く人の健康や命を無視した発言ばかりが相次ぎました。神奈川県では条例で飲食店の売り上げが減っておらず、むしろ家族連れが入りやすくなって増えている。海外でも査読のあるきちんとした論文をまとめると、禁煙条例で飲食店の売り上げは変わらないか増えるという結果がしっかり出ています」

 だが、このようなデータをいくら説明しても、なかなか理解されることはなく、聞く耳すら持ってもらえないこともあったという。この背景について、川合会長が分析する。

「そういうエビデンスが Vocal minority、すなわち一部の声の大きい人たちにかき消されてしまったのは、やはりJTの力でしょうね。私たちのような医師のボランティア団体は本業をしながら時間をつくって活動していますが、あちらは資金も人もたくさんありますから。検討会でも、いつも何人かで来て、関連委員たちの発言を一生懸命記録していたようですよ」

●JT社長、反対の意見書提出

 実際に、JTは昨年2月13日にも、検討会が「なんらかの社会的枠組みが必要」という報告書を出した時も、小泉光臣社長の名で吉村知事宛に以下のような意見書を提出し、条例推進派の「地域経済に影響ははない」という主張を真っ向から否定して規制へ向けた動きにブレーキをかけている。

「海外の事例や多方面にて報道されている神奈川県受動喫煙防止条例の影響においても示されているように、民間事業者に多大な影響を与える懸念があり、県民の生活にもその影響が波及するものと考えられます」(「山形県受動喫煙対策検討委員会報告書」に関する意見)

 要するに、民間事業者の商売にも配慮せよというわけだが、山形県民の中には健康被害を問題視する声も根強くあり、近年その勢いは増すばかりである。

「山形県は施設内全面禁煙の飲食店や旅館も増え、地元企業も積極的に分煙に取り組み始めました。保険で禁煙治療を受けることができる医療機関の割合も高いので、かつては高かった喫煙率も今は2割程度になりました。つまり、8割の人はタバコを吸わない。しかし、一方で受動喫煙の害は深刻で、なかでも子どもへの影響が懸念されます。飲食店で隣にいる喫煙者の煙を我が子が無防備に吸い込んでしまうことを心配する人は非常に多い。そのような県民の声が届かなかったのは非常に残念」(川合医師)

 現在、東京五輪を控える東京都でも有識者でつくる受動喫煙対策検討委員会が催されているが、山形県のケース同様、舛添知事は現時点で条例制定の可能性を否定している。

 果たして、日本で他の先進国並みの受動喫煙対策が行われる日は来るのだろうか。
(文=藤田京二/ジャーナリスト)

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電子たばこから新型ホルムアルデヒド、がんリスクも

電子たばこから新型ホルムアルデヒド、がんリスクも

http://jp.wsj.com/articles/SB12476612882981423405204580414564141126500

2015 年 1 月 22 日 13:43 JST

 電子たばこは伝統的たばこに比べて危険性が少ないと広く信じられているが、新しい研究はこれが無害ではないことを示唆している。

 米ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に21日掲載された研究は、ニコチンを混ぜた液体を電子たばこのタンクで強く熱すると、これまで検出されたことのないホルムアルデヒドの一種が作られることが分かったとしている。ホルムアルデヒドの発がん性は伝統的たばこの5―15倍になる。

 多くの研究者は、電子たばこについて60以上の発がん物質を含む7000以上の化学物質を生み出す伝統的たばこよりはるかに安全だとしている。しかし、これを長期間使った場合の影響は不明であり、今回の研究の前にも、副産物としてホルムアルデヒドが出るとの2件の研究が昨年発表されている。

 業界の推定によると、米国では電子たばこは2008年ごろに中国から入り、今では年間20億ドル(2400億円)のビジネスに成長した。

 査読を受けた今回の研究はポートランド州立大学の4人の教授が行ったもので、さまざまな電子たばこ液体が試験された。その結果、タンクシステムで5ボルトの最大パワーでこれらの液体を熱すると、これまで電子たばこの蒸気から見つかったことのないホルムアルデヒド・ヘミアセタールという新しいホルムアルデヒドの型が生み出された。

 研究は、このホルムアルデヒドがどのようにユーザーの呼吸器系に影響するのかについて結論を下していない。昨年、専門誌nicotine and Tobaccoに蒸気内のホルムアルデヒドについての研究を発表したMaciej Goniewicz博士は、新型ホルムアルデヒドの危険性を特定するにはさらに研究する必要があると述べた。

 今回の研究論文の筆者の1人であるジェームズ・パンコウ博士は、それでも電子たばこは伝統的たばこより安全かもしれないと指摘した。同博士は「われわれが言っているのは、電子たばこには毒性はないと考えないように、ということだ。リスクゼロではない」とし、長期的なリスク面の確固とした結論が出るにはまだ5―10年はかかるだろうとの見通しを示した。

 業界が資金援助している団体American Vaping Associationは、試験では一般的に使われている4ボルト以下の電圧ではなく5ボルトが使用されたため、この研究には不備があると指摘した。同団体のグレッグ・コンリー会長は声明で、「研究者たちは不適切な方法によることの意味合いを知らないか、理解しようとする気がないかのどちらかだ」と述べた。

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日本の学者: 電子たばこは紙巻きたばこの10倍危険

日本の学者: 電子たばこは紙巻きたばこの10倍危険 続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_11_28/280624242/

2014.11.28  , 21:32

日本の学者たちは、電子たばこには、紙巻きたばこの10倍以上の発がん性物質が含まれていることを明らかにした。 電子たばこの蒸気から、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの発がん性物質が検出されたという。AFP通信が伝えた。 厚生労働省の依頼で調査を行ったのは国立保健医療科学院。 国立保健医療科学院の欅田尚樹部長によると、調査した電子たばこのうち1製品からは、紙巻きたばこの10倍以上の濃度の発がん性物質が検出された。 特に加熱されると、発がん性物質の濃度が高くなるという。

 

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電子たばこは不良を招く、高校生でリスク判明

電子たばこは不良を招く、高校生でリスク判明
保護者のサポート、学校出席が減っていく

http://www.mededge.jp/a/resp/6387

 電子たばこは、10代を「不良」に誘う。簡単に言うと、こういう研究結果が出ていた。

学校出席などとの関係は?

 ハワイ・キャンサー・センター大学のトーマス・A・ウィリス氏らの研究グループが、小児科領域の国際誌であるペディアトリクス誌で2014年12月15日に報告している。

 研究グループは、ハワイの高校生約1900人、平均年齢14.6歳を対象として2013年に調査を実施。

 検証したのは、電子たばこ、普通のたばこ、アルコール、マリファナの使用の状況。

 保護者のサポート、学校出席、たばこの使用、過激な行動といった心理的なリスク、社会的なリスクに関係しているかどうかを調べた。

 電子たばこ、普通のたばこの使用状況との関係を見たものだ。

電子たばこは17%で使用される

 結果として、電子たばこのみを使用していたのは17%。普通のたばこと両方使用していたのが12%。普通のたばこのみを使用していたのは3%。未使用が68%だった。

 両方使用していた人と普通のたばこのみの人は、他のグループと比べて心理的リスク、社会的リスクが高かった。

 要するに保護者のサポートを受けていない状況になっていたり、学校に出席しなくなったりしていると言える。

 電子たばこのみを使用していても、未使用の人よりも心理的リスク、社会的リスクが高まると分かった。ただし、普通のたばこと一緒に使用していた人よりもリスクは低かった。

 電子たばこのみを使用している人は、普通のたばこよりも健康的だと考えている状況も分かった。

 電子たばこを使っていると、結果として、リスクが高まってしまう。

危険への入門に?!

 普通のたばこをやめる目的で電子たばこは普及しつつある(電子たばこ、依存性あるが普通のたばこよりはマシ、有益か有害かの意見のやり取りが活発 http://www.mededge.jp/a/resp/6065)。一方で、まだたばこを吸ったことのない人にとっては、結果としてたばこを含めた危険にさらされやすくなる。そういう傾向が見えるわけだ。

 

文献情報

Wills TA et al. Risk Factors for Exclusive E-Cigarette Use and Dual E-Cigarette Use and Tobacco Use in Adolescents. Pediatrics. 2014 Dec 15. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25511118

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生理直後にたばこを吸いたくてたまらなくなる?

生理直後にたばこを吸いたくてたまらなくなる?女性は男性と比べ禁煙困難の可能性
脳研究から「喫煙願望と月経周期に関連あり

http://www.mededge.jp/a/resp/6996

 「女性は男性よりも禁煙しにくい」

 女性の生理周期がニコチン願望に影響があるようだ。

脳の活性化も調べる

 カナダ・モントリオール大学を含む研究グループが女性の月経周期と喫煙願望との関連についての研究を行い、中東系の精神医学の国際誌、サイカイアトリー・ジャーナル誌オンライン版で2014年11月に報告したものだ。

 研究グループは1日に15本以上たばこを吸う34人の男女を対象に調査。

 アンケート、および被験者に喫煙願望を起こさせるような写真を見せながらMRIを撮影して脳の解析を進めた。

 女性は生理直後に当たる卵胞期の初めと生理前の黄体期の中ごろの2回撮影した。

 女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンのレベルも測っている。

 さらに、人を対象とした研究と並行して、マウスを用いた実験からニコチン依存の性差も検証した。

「ニコチン依存に陥りやすい」

 その結果、女性は男性と比較して禁煙がより困難という結果が浮かび上がってきた。

 原因は性ホルモンだ。

 人と動物の喫煙願望について調べた結果として、女性においてだけ、生理周期の影響で喫煙願望が大きく変化すると見られた。

 喫煙願望が強くなるのは、生理後の卵胞期の初めだ。このときにエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの減少によって、たばこを吸いたいという気持ちが強まっていた。

 反対に禁煙に適しているのは、月経前に当たる排卵後の黄体期と見られた。

 女性のほうがニコチン依存症に陥りやすいと研究グループは説明している。

ホルモンの解明が禁煙を簡単に

 研究グループによると、神経回路の活性化に関する限り、男女で有意差はない。

 しかし、女性では月経周期でホルモンの影響を受けて神経回路の活性化のパターンが変化する。

 頭のそれぞれ前面、側面、上部に当たる「前頭葉」「側頭葉」「頭頂皮質」のいくつかの領域が卵胞期で活性化しているのを確認。黄体期では右側の海馬の活性化が限定されていると分かった。

 今後、依存症を左右する脳のメカニズムをより明らかにすれば、禁煙も勧めやすくなるかもしれない。

 

文献情報

Mendrek A et al. Sex differences and menstrual cycle phase-dependent modulation of craving for cigarette: an FMRI pilot study. Psychiatry J. 2014;2014:723632.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25478563

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たばこを吸うと筋肉減少リスク、メタボならぬ「ロコモティブシンドローム」に一歩近づく

たばこを吸うと筋肉減少リスク、メタボならぬ「ロコモティブシンドローム」に一歩近づく
過去の研究を総合的に分析した結果

http://www.mededge.jp/a/resp/6951

2015年1月12日 7:30 PM

 たばこを吸っていると、後々の筋肉の減少リスクを高めると分かった。

2万人を超えるデータを解析

 チェコ共和国のチャールズ大学の体育スポーツ学部の研究グループが、チェコスロバキア国内の医学誌であるフィジオロジカル・リサーチ誌で2014年12月22日に報告したもの。

 喫煙は多くの病気の危険因子と分かっている。一般的には高血圧や脂質異常症といったメタボリックシンドロームにつながる異常、がんといった問題に関係付けられる。さらに、筋肉や骨格に関わる、最近言われるロコモティブシンドロームにも影響するのかもしれない。

 文字通り筋肉が減っていく筋肉減少症に関連している可能性があるという。

 研究グループは、たばこが筋肉減少症にほかの要因から独立し関係してリスクを高めているかを検証。

 過去に、たばこと筋肉減少症の関連性を扱った文献を解析。12件の研究を総合的に分析した。解析対象となるのは2万2000人を超える。

危険度は2割増し

  結果、全研究群をまとめた危険度は男性でも、女性でも2割高くなるという結果だ。

 たばこは健康にネガティブな影響を及ぼすのは明確なのでできれば避けたい。さらに、筋肉への影響も加わるとなると、さらにやめたくなる人も増えるかもしれない。

 

文献情報

Steffl M et al. Relation between cigarette smoking and sarcopenia – meta analysis. Physiol Res. 2014 Dec 22. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25536323

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韓国でたばこが大幅値上げ

韓国でたばこが大幅値上げ

国民の健康のため? それとも「庶民増税」? 2015年1月15日(木) http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20150114/276199/?rt=nocnt

 2015年1月1日より韓国政府はたばこを1箱2500ウォン(約270円)から4500ウォン(約490円)に値上げした。値上げ分はすべて税金とそれに準じる負担だ。昨年の大晦日は、値上げ前にたばこを買いたい人が続出したせいか、どのコンビニにも「○○(たばこの銘柄)売り切れ」の張り紙が貼ってあった。

 韓国のたばこ代は、4500ウォンのうち73.7%の3318ウォンが税金である。たばこ消費税が1007ウォン、地方教育税が443ウォン、健康増進負担金が841ウォン、付加価値税が409ウォン、個別消費税と消防安全交付税が合わせて594ウォン、廃棄物負担金が24ウォンである。政府予算を審議する国会予算政策処は、たばこ値上げにより2015年は5兆ウォン(約5500億円)ほど税収が増えると見込んでいる。

 韓国政府は、たばこ値上げは国民の健康のためだと主張している。たばこを値上げすれば喫煙率が減る、という考えからだ。韓国政府はたばこの価格を値上げすると同時に、全国の自治体が運営する保健所で禁煙クリニックを無料で運営することにした。禁煙するためのカウンセリングが無料で受けられ、禁煙補助治療剤(ニコチンガムやパッチ)も無料で入手できる。

 保健福祉部(部は省)によると、1月1日から6日の間に、全国保健所の禁煙クリニックに登録した人は3万6725人、前年の3倍以上に達したという。2月からは病院が運営する禁煙クリニックに通う人にも国民健康保険公団が禁煙補助剤購入費を補助することにした。

飲食店と公共施設は全面禁煙

 さらに、韓国政府は1月1日から全国の飲食店、ネットカフェ、バス停などの公共施設を全面禁煙にした。2015年からは分煙も禁止し、飲食店内に喫煙コーナーを置くこともならないとした。飲食店の前に室外喫煙コーナーを置くのは違法ではないが、通行人が多く健康被害の恐れがある場合は設置を禁止する。

 飲食店で喫煙した場合、店主は170万ウォン(約19万円)、喫煙した客は10万ウォン(約1.1万円)の過怠料を科す。電子たばこもたばことみなし、禁煙区域で吸ってはいけない。新年早々、喫煙しようとする客と、それを止めようとする店主の間でトラブルになる場面を何度もみかけた。

たばこ値上げは庶民への増税

 野党の新政治民主連合はたばこの値上げに反対し続けている。これまでは「たばこの値上げ=健康増進負担金の値上げ」で、増税分は保健分野の予算として使った。ところが今回の値上げは、たばこ消費税と地方教育税を大幅に値上げし、今までたばこには賦課されなかった個別消費税を追加した。このため、新政治民主連合をはじめとする野党側は「国民の健康のためではなく、手っ取り早く税収を増やすためたばこを値上げしたにすぎない。増税なき福祉を実現するという朴槿恵大統領の公約はどうなったのか」と批判している。

 野党側は、「たばこ値上げは庶民増税。法人税の値下げを元に戻せ」という立場だ。野党側は、「統計庁のデータを見ると、韓国政府は2008~12年まで財閥大手企業の法人税40兆ウォン(約4.4兆円)を減免した。2013年以降も法人税減免は続いている。税収が足りないと言う前に法人税減免をなくせ」と主張している。

 

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電子たばこ「国が規制を進めよ」米国がん関連の2大医学会が共同声明を発表

電子たばこ「国が規制を進めよ」米国がん関連の2大医学会が共同声明を発表
米がん学会、米臨床腫瘍学会が発表、若年向け広告禁止など要請

http://www.mededge.jp/spcl/7006

2015年1月13日 11:30 PM

 「電子たばこは国が規制を進める必要がある」

 米国のがん関連の分野では2大学会と言える「米国がん学会(AACR)」と「米国臨床腫瘍学会(ASCO)」はこの1月8日に電子たばこの規制を国や業界に求めるべく共同声明を同時に発表した。

 国際的にも影響のある2学会の見解は大きな影響力を持ちそうだ。

2022年には従来たばこを上回る勢い

 背景には、電子たばこが世界的に急拡大している状況がある。

 電子たばことは、細い棒型のパイプの中で電熱線により液体を熱し、少量の蒸気を発生させ、吸引するたばこに似せた吸引器。

 一見たばこを吸っているような外観とムードがあり、たばこを吸っているような気分になるので禁煙に役立つ効果が期待されてきた。特に若者と女性で普及していると見られている。

 たばこの健康への悪影響が明確になる一方で、電子たばこの健康への負担の軽さが強調されてきたと見られている。

 日本でも厚生労働省が昨年11月に、電子たばこの影響について検討に着手している(電子たばこの蒸気から発がん物質を検出、たばこの害を助長する「最悪のシナリオ」も説明を参照 http://www.mededge.jp/a/resp/4651)。

 厚労省の研究班「たばこの健康影響評価専門委員会」の中で、国立がん研究センターがん対策情報センターたばこ政策研究部の望月友美子氏は電子たばこをめぐる研究や規制などの情報を整理。

 この中で電子たばこの急拡大についての統計データを示していた。電子たばこの急増で、2022年には販売の営業利益額で従来のたばこを上回る勢いがあると説明している。

 2023年にはパック数で上回るとの予測も出ていると説明した。

電子たばこそのものに発がん性?

 一方で、電子たばこの健康への影響については議論が紛糾してきた。ここ数カ月だけでも研究報告が続々と出ていた。

 健康に良いという見方と悪いという見方が双方出ている。

 国内では、先に紹介している厚労省の研究班の中で、国立保健医療科学院生活環境部の欅田尚樹氏の研究グループが、電子たばこの5つの銘柄を選んで蒸気を発生させて、発がん性のある「カルボニル類」と呼ばれる成分が発生すると問題視していた。有効成分を溶かすプロピレングリコールなどの油分に熱を加えると出てくるというものだ。人間に悪影響を及ぼす可能性もあると指摘した。

 海外では、米国の研究グループが、耳鼻咽喉科のトップクラスの雑誌で、電子たばこが発がん物質も発生させずに喫煙による病気の負担を軽くすると報告した(「電子たばこ」ならば発がん物質なし、動脈硬化、ぜんそくや中耳の病気も引き起こさずを参照 http://www.mededge.jp/a/resp/3920)。

 火をつける従来のたばこと比べると「ましだ」という見方も根強くある。

禁煙を促す効果は?

 さらに、禁煙を導くのが電子たばこの利点になると見られている。

 前向きな立場としては、ベルギーの研究グループが、禁煙の成功率が半数に及ぶとして電子たばこの役割を高く評価している(次世代電子たばこ「半数近く禁煙」成功?ベルギーから http://www.mededge.jp/a/resp/4892を参照)。

 英国からは、喫煙量を減らす効果があると報告されている(電子たばこ「禁煙には役立たない」、喫煙量減らすには有効を参照 http://www.mededge.jp/a/resp/6519)。もっとも禁煙にはつながらないという実態も示している。

「従来たばこ入門編」の懸念強く

 慎重な意見で大きいのは若い人の喫煙の入門編になるという見方で、問題視する動きが目立ってきている。喫煙したことのない人が、たばこに親しむきっかけになるというものだ。

 米国からはこの12月に電子たばこが新たな喫煙を増やすという報告が出たばかりだ(電子たばこ「禁煙につながらず」、ニコチン依存の入門にを参照 http://www.mededge.jp/a/resp/4308)。ポーランドと米国のグループも若者の喫煙を1.5倍に伸ばす影響を報告している(電子たばこで10代の喫煙率を1.5倍に、通常たばこの喫煙率減らす効果は幻かを参照 http://www.mededge.jp/a/resp/4161)。

 異なる観点から米国の研究グループは、電子たばこがいわゆる不良的な行動を助長するという研究結果もまとめている(電子たばこは不良を招く、高校生でリスク判明を参照 http://www.mededge.jp/a/resp/6387)。

 さらに昨年末、米国のジョンズホプキンス大学の研究グループも、有力医学誌の小児科版、ジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌2014年12月29日号にこの問題に関する研究結果を報告した。ここでは未成年に対する電子たばこの対策を講じるよう提案していた。

国の規制を求める

 こうしたさまざまな研究報告や考察に押されるように、米国の2大がん学会が共同声明を発表したわけだ。

 提言では、米国食品医薬品局(FDA)が電子たばこの規制に乗り出すことのほか、事業者が国に登録するような形を取るべきであること。パッケージにおいてニコチン依存の恐れについて警告を記載することと製品の規制を強化するよう求める。

 さらに年齢制限や使用制限も求めている。電子たばこ本体と補充用のカートリッジについて年齢制限を設けること。若者を狙ったような広告を禁止すること。子どもが好むような風味を禁止すること。安全が確認されるまで、喫煙が禁止される場所では使用を禁止すること。

 その上で、研究や規制を適切に進めるよう要請している。電子たばこを通して得られた税金が発生するとすれば、電子たばこの研究に投じられるようにすべきであること。研究から得られたデータは全て公開すべきであること。行政は公衆衛生に利益をもたらすよう規制を行うこと。

 米国の学術会が本格的に動き出しており、日本も早晩大きな動きが出てもおかしくなさそうだ。

 

文献情報

Brandon TH et al, Electronic Nicotine Delivery Systems: A Policy Statement from the American Association for Cancer Research and the American Society of Clinical Oncology. Clin Cancer Res. 2015 Jan 8. [Epub ahead of print]

http://clincancerres.aacrjournals.org/content/early/2015/01/04/1078-0432.CCR-14-2544.full.pdf+html

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喫煙本数増えるほどY染色体は失われる、血液の細胞からの「喪失」、がんにもつながる?

喫煙本数増えるほどY染色体は失われる、血液の細胞からの「喪失」、がんにもつながる?

http://www.mededge.jp/b/huap/6548

2015年1月5日 4:30 AM

30年間の遺伝情報からの発見 西川伸一 THE CLUB

 引退後も学生に講義をするのは楽しい。

ゲノムの追跡で思いがけない発見

 医学部ならば、「ゲノム」「IT」「コホート」そして「コレクティブインテリジェンス」が21世紀の医学を構想する鍵になると説明。この4分野を統合し、病気の人が中心となる医療システムに転換するのが重要だと伝えている。

 特に、血液サンプルが定期的に採取され保存される「コホート」の研究が、ゲノム研究と統合されると、思いもかけないことが分かる。

 継続的に集団を追跡する研究だ。

性別に関わるY染色体がなくなる

 その例として昨年5月、性別の決定に関わる性染色体の一つ「Y染色体」が失われた血液が多くなると、がんや他の病気での死亡率が上昇することを報告したスウェーデンの研究を紹介したことがある。

 今回紹介するのも同じグループからの論文だ。

 今度はたばことY染色体喪失との関係を調べた論文だ。科学誌サイエンス誌の新年号に掲載されている。

たばこを吸うほどY染色体が欠ける

 タイトルは「喫煙はY染色体が欠損した細胞がモザイク状に血液に維持される原因になる(Smokingis associated with mosaic loss of chromosome Y)」だ。

 血液とY染色体についての研究はウプサラでの長期コホートのデータを使っているが、今回はさらに対象人数を増やすため、ツインジーン(TwinGene)およびウプサラ高齢者血管研究コホートも合わせている。総勢6000人近くの血液サンプルを調べたものだ。

 まず採血時点で喫煙を続けていると、Y染色体喪失の血液の頻度が上昇している。

 3コホート別々に喫煙についてもう少し詳しく見てみると、採血時に喫煙者であった場合にのみY染色体喪失が検出された。パーティーなどでたまに吸う人や、以前喫煙していた場合には異常は見られない。

 また現在吸っているたばこの本数が多いほど、Y染色体喪失の見られる細胞の比率が高い。

 示された結果はこれだけだ。

 たばこの影響についてこれまでとは変わった側面から教えてくれる面白い研究だ。

たばこは血液にも影響する

 まず、たばこは肺だけでなく、血液に直接働きかけて染色体異常を起こすようだ。たばこをやめると元に戻るようなので、寿命がそれほど長くない前駆細胞に働いて異常を誘導している可能性が高い。

 ただ、たばこでこれほどの影響があると、血液とY染色体についての以前の論文でY染色体喪失と死亡率との相関が見られたが、死亡率の上昇は単純にたばこの影響かもしれない。

 今回の論文ではあくまでもY染色体喪失と死亡との関係について主張している。たばこがY染色体喪失を誘導し、この結果起こるがんに対する免疫反応の低下の結果、がんや他の病気が上がるというシナリオだ。

病気につながるかは不明?

 この主張を示すために、Y染色体喪失が最初に診断された後、20年にわたって生存している91歳の高齢者3人を選んで91歳時点で血液を取り、「T細胞」「B細胞」「顆粒球」という血液の中の細胞を分離。それぞれのY染色体喪失の頻度を調べている。

 この結果、異常の頻度は血液の細胞の種類に一様に起こっているわけではなかった。顆粒球で異常細胞の頻度が高い。異常がランダムに起こっているのではない。異常な細胞は年齢とともに選択されながら、増えてくるようだ。

 免疫反応はある決まった形で低下していくということか。

 とはいえ、この結果から「たばこによるY染色体喪失がひいてはがんや他の病気を増やす」という著者らの仮説が証明されたとは言えないと思う。

30年の蓄積は力になる

 いずれにせよ、30年以上もサンプルが蓄積されたコホート研究がゲノム研究と協力するパワーをよく理解することができる。

 講義にも積極的に使いたいと思っている。

 

文献情報

Dumanski JP et al.Mutagenesis. Smoking is associated with mosaic loss of chromosome Y. Science. 2015;347:81-3.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25477213

Forsberg LA  et al.Mosaic loss of chromosome Y in peripheral blood is associated with shorter survival and higher risk of cancer.Nature Genetics 2014;46:624.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24777449

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【2015年年頭所感】健康増進施策をさらに推進‐厚労省健康局長

【2015年年頭所感】健康増進施策をさらに推進‐厚労省健康局長

http://www.yakuji.co.jp/entry41009.html

2015年1月9日 (金)

厚生労働省健康局長 新村和哉

 昨年は、デング熱の約70年ぶりの国内発生、西アフリカにおけるエボラ出血熱のまん延など、新たな感染症への対応が大きな課題でありました。また、鳥インフルエンザ(H7N9)および中東呼吸器症候群(MERS)についても、海外ではまだ収束しておらず、引き続き注視が必要となっています。このため、昨年、より効果的な感染症対策を講じるため、その発生状況を確実に把握し、病原体の種類・特性や感染経路など感染症に関する情報を迅速かつ的確に収集することができるよう、感染症法の改正を行いました。

 

 今後、同法の円滑な施行に取り組んでいきます。また、エボラ出血熱などへの当面の感染症への対応については、行政や医療機関における対応力を強化すると共に、感染症に関する正しい理解を国民に普及させるなど、対策に万全を期していきます。

 この1月1日から、難病の患者に対する医療等に関する法律が施行されました。今後、この新法に基づき、難病の克服および患者の地域社会での共生を図るため、医療費助成や治療方法の開発に向けた調査研究の推進等の総合的な対策に取り組みます。

 健康寿命の延伸は、政府の大きな目標の一つであり、例えば、日本再興戦略では、健康寿命を一歳延伸させることを具体的な目標として掲げております。このため、がん対策、生活習慣病予防をはじめとした健康増進施策をさらに強力に推進していきます。

 生活習慣病対策については、昨年7月に厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の下に「健康日本21(第2次)推進専門委員会」を設置しました。健康寿命の延伸や健康格差の縮小をはじめとした「健康日本21(第2次)」の目標項目の進捗を確認すると共に、有識者からご意見をいただきながら、食生活の改善やたばこ対策などを着実に行うことで、最終的には2022年度までに「健康日本21(第2次)」の目標が達成できるよう取り組みを推進していきます。

 予防接種施策については、昨年10月に、高齢者の肺炎球菌ワクチンと水痘ワクチンの定期接種が開始されました。予防接種基本計画で示された中長期的なビジョンに基づいて、厚科審予防接種・ワクチン分科会において、B型肝炎ワクチン等について定期接種の拡充等の検討を進めるなど、総合的かつ計画的な推進を図っていきます。

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中国がたばこ広告の規制強化へ、店内掲示以外は禁止=新華社

中国がたばこ広告の規制強化へ、店内掲示以外は禁止=新華社

http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPKBN0K00U020141222

2014年 12月 22日 21:04 JST

[北京 22日 ロイター] - 中国がたばこ広告に対する規制の強化を検討している。国営の新華社が22日報じた。中国は世界最大のたばこ消費国。
 
報道によると、国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会は、広告に関する法律の修正を検討中。たばこなどの有害な広告から「未成年者を守る」ことを目指している。この法改正が認められれば、たばこの広告は店内掲示分を除き禁止となるという。
 
中国では国務院(内閣に相当)が、たばこ広告や屋内喫煙の禁止を進めている。ただ過去には、国営たばこ会社による強力なロビー活動により難航した経緯がある。
 
同国は喫煙による健康問題に直面しており、喫煙人口は3億人以上、受動喫煙による影響を受けている人は数億人に上るとみられている。だが、たばこ税にかなりの税収を依存しており、2013年のたばこ関連の歳入は8160億元(1317億ドル)に達した。

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たばこの煙に劇物、脊髄に蓄積、神経侵す

たばこの煙に劇物、脊髄に蓄積、神経侵す

2014年12月16日 6:30 PM

がんや生活習慣病だけではない

http://www.mededge.jp/a/resp/5602

 たばこを吸うと、ある劇物を吸うことになるが、その劇物は全身に蓄積して脊髄、心臓、血管などを侵していくようだ。

 がんや生活習慣病との関係をよく言われるが、全身をコントロールする脊髄、神経まで侵すというのは警戒したい。

劇物の名前は「アクロレイン」

 米国・パデュー大学の研究グループが、神経科学の専門誌であるニューロサイエンス・ブルティン誌2014年12月号で報告した。

 たばこを吸うことで一緒に取り入れる劇物とは、アクロレインと呼ばれる化学品だ。アルコールによる二日酔いの原因となるアルデヒドの仲間で、日本では劇物に指定されている。

 従来、たばこのけむりにアクロレインが含まれていると知られており、その吸入される濃度も分かっていた。アクロレインを吸い込んだ後に、肺や気管に蓄積されるのは分かるのだが、全身にどのように行きわたっていくかがよく分かっていなかった。

 研究グループは、マウスを対象として、アクロレイン吸入後にどのように全身に分布して蓄積していくかを検証した。

1週間後に脊髄に

 マウスを用いて実験したところ、たばこの煙と同様の濃度でアクロレインを鼻から吸入させると、尿の中のアクロレインを分解した物質の増加が確認できた。

 たばこの煙を吸った1週間後に調べたところ、脊髄でアクロレインが増加しているのを確認できた。さらに、心臓や血管、神経といったところにアクロレインの蓄積が見られた。

 今回の実験は、たばこを吸うとニコチンをはじめ多数の化学品が全身に循環するが、そのうちの一つに注目したことになる。

 実験結果からは、確実に生命活動にとって決定的な脊髄に劇物が蓄積されていくことを確認したことになる。マウスだけではなく、人間でも同様な状況と想定される。

 たばこの神経系への有害性を考える一つのきっかけになるだろう。

 

文献情報

Tully M et al. Acute systemic accumulation of acrolein in mice by inhalation at a concentration similar to that in cigarette smoke. Neurosci Bull. 2014;30:1017-24.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25446876

 

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喫煙者必見、たばこで何人病気になるの?

喫煙者必見、たばこで何人病気になるの?

2014年12月11日 5:00 PM

http://www.mededge.jp/a/resp/5385

 これまで米国では、たばこが原因でどれだけ多くの人がどのような病気にかかっているのかという状況の、きちんとまとまった報告がなかった。

 今回、米国食品医薬品局(FDA)を中心とした研究グループが、喫煙を原因とする主な病気、いわゆる「たばこ病」にかかっている人の状況の統計データを出し、有力医学誌ジャマ(JAMA)インターナル・メディスン誌2014年12月1日号で報告した。

米国でたばこ病の人数を推定

 喫煙は、体のほとんど全ての臓器に対して害があると言っても過言ではない。しかも、たばこを吸わなければ起きないような病気まで引き起こす。

 研究グループは米国の2009年の人口データと、2006年から2012年の成人の国民健康調査のアンケートデータに基づき、国民の喫煙率を計算した。また、「人口寄与危険度」という指標を用いて、たばこ病の罹患人口をまとめた。

 結果、2009年に米国でたばこ病と診断されている35歳以上の人は690万人だった。この690万人が国民健康調査で自己申告した症状は重複しており、合計1090万となっていた。

吸うか吸わないかはあなた次第

 ところが、代表的なたばこ病、「慢性閉塞性肺疾患」で実際に病院にかかっていた人数と国民健康調査で答えていた人数を照らし合わせたところ、調査の方が少なかった。

 あらためて人数を割り出したところ、米国では2009年に約1400万人の成人がたばこ病にかかっていたと推定された。

 今回のデータは代表的なたばこ病だけのものなので、もっとマイナーなたばこ病も含めると、推定人数はもっと増えることとなる。

 たばこは依然として米国で、吸わなければ予防できたはずの病気の原因になっているのは事実。禁煙がいかに大事かを、もっと社会に広めていく必要性があると研究グループは主張している。

 

文献情報

Rostron BL et al,Estimation of Cigarette Smoking–Attributable Morbidity in the United States.FREEONLINE FIRST. JAMA Intern Med. 2014;174:1922-8.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25317719

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「たばこ病」悪化、あるビタミン不足で、慢性閉塞性肺疾患「COPD」の調査結果

「たばこ病」悪化、あるビタミン不足で、慢性閉塞性肺疾患「COPD」の調査結果 http://www.mededge.jp/a/resp/6383

2015年1月2日 5:00 PM

「COPD」は慢性閉塞性肺疾患の略称。肺気腫を含めた呼吸の能力が落ちてしまう病気を総称したものだ。

 ほとんどがたばこを原因とするだけに、いわば「たばこ病」として問題になっている。

 その急激な悪化はよく見られることで、呼吸困難につながり命を落とす場合もある。その背景にはあるビタミン不足があるようだ。

急激な悪化との関係は?

 イタリア、スウェーデンを含む研究グループが、呼吸器分野の国際誌であるレスピラトリー・リサーチ誌2014年12月13日号オンライン版で報告した。

 研究グループは97人のCOPDの人の急激な悪化と関係する要因について分析をしている。

 これまでの報告で低下が見られると疑われていたビタミンDのレベルのほか、前年の肺機能、一緒にかかっている病気、思い切り息を吐いた時の最初の1秒間の呼気量(FEV1)の減少、急激な悪化、入院を見ている。

血液のビタミンD不足が問題に

 結果として、実に96%で血液の中のビタミンDの不足が確認できた。35%は重度の不足となっていた。COPDだとそもそもビタミンDが不足する傾向にあるわけだ。

 重度のビタミンD不足になっていると、急激な悪化と関係があった。悪化が起こる確率がおよそ30倍で、入院する割合も約4倍になっていた。

 ビタミンDはさまざまな病気と関係をしている。注意したい結果だ。

イワシやサケなど魚に豊富

 ライフスタイルとの関係は、子どもだけで関係があるという報告もある(太陽の下で遊ぶと子どものビタミンDが充実、大人では関係なしを参照 http://www.mededge.jp/a/pedi/4346)。

 ビタミンDを血液中でどう増やすかについては、やはり食品から取ると効果が出そうだという報告がある(ビタミンDは2型糖尿病に有効か、「リスクが4割減る」を参照 http://www.mededge.jp/b/heal/4479)。イワシやサケ、ニシンをはじめ、魚に豊富と分かっている。たばこをよく吸うようであれば、意識して食べるとよいかもしれない。

 

文献情報

Malinovschi A et al.Severe vitamin D deficiency is associated with frequent exacerbations and hospitalization in COPD patients. Respir Res. 2014 Dec 13 [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25496239

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たばこの影響で「DNAのメチル化」7領域で変化、女性ではたばこ病との関連も確認

たばこの影響で「DNAのメチル化」7領域で変化、女性ではたばこ病との関連も確認 http://www.mededge.jp/b/tech/6700

2015年1月7日 4:00 PM

喫煙歴からもDNAに痕跡

 たばこを現在吸っていたり、あるいは過去に吸っていたりした場合に、DNAに「メチル化」と呼ばれる変化が見られると分かった。

 たばこによって肺がすかすかになって呼吸困難に至る「たばこ病」とも関係するようだ。検査にもつながる可能性もありそうだ。

DNAの「メチル化」とは?

 米国の研究グループが、呼吸器の病気分野の専門誌であるアメリカンジャーナル・オブ・レスピラトリー・セル・アンド・モルキュラー・バイオロジー誌2014年12月17日号オンライン版で報告した。

 口の中の粘膜を使って検査をする方法だ。口腔の粘膜をブラッシングして組織を取って、DNAを簡単に調べることができる。

 調べたのはメチル化という変化だ。

 遺伝情報はDNAの並びに基づいて決まってくる。DNAは、「アデニン(A)」「チミン(T)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」という塩基と呼ばれる分子の並びから成り立つ。ATGCの文字列の情報に従って、タンパク質が作られており、それで細胞が機能している。

 このDNAがメチル化という化学変化をする仕組みが存在している。一般に、哺乳類の場合にDNAのメチル化は、塩基配列中のシトシンという塩基に生じている。シトシンの中の炭素原子の一つについている水素がメチル基(CH3)に置き換わることをいう。

細胞の異常につながる

 DNAがメチル化した結果何が起こるのかは、どのような働きをするDNA領域がメチル化したのかということによって変わってくる。遺伝情報の読み出しを妨げたり、逆に促進したりこともある。

 さまざまなDNA領域で本来と異なるメチル化の状態が生じることによって細胞の機能に異常が生じてくる。このような変化を介して遺伝情報が適切に読み出されなくなるためだと考えられている。

 「このメチル化を調べると、環境の要因や慢性の呼吸器系疾患の研究において適切な情報を提供する」と研究グループは説明する。

7つの領域が喫煙で変化

 研究グループは、喫煙の習慣のある人、または過去に喫煙歴のある人から口の中の粘膜の組織を採取。DNAメチル化と喫煙との関連を調べている。

 結果として、喫煙している人の場合に、DNAの7つの領域でメチル化の変化が起きていると分かった。遺伝子の起きる領域のうち7つで喫煙習慣との関連が確認された。細胞の機能に異常が生じている可能性があるわけだ。

 さらに、過去の喫煙歴、禁煙後の期間と関係するメチル化の状態も確認できた。

 女性では、肺機能の低下とX線写真による肺気腫の増加との関連は、メチル化の状態から確認をできた。

 口の粘膜を調べることでたばこの影響を調べるような検査も可能となるかもしれない。

 

文献情報

Wan ES et al. Smoking Associated Site Specific Differential Methylation in Buccal Mucosa in the COPD Gene Study. Am J Respir Cell Mol Biol. 2014 Dec 17. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25517428

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電子たばこ、韓国でもブームに―たばこ値上げがきっかけ

電子たばこ、韓国でもブームに―たばこ値上げがきっかけ

http://jp.wsj.com/news/articles/SB11685468879700404194004580388772567964634

 韓国が電子たばこブームに沸いている。

 ブームの火付け役はたばこの値上げだ。韓国政府は喫煙率を低下させる狙いで、たばこの価格を約2倍に引き上げた。

 街では電子たばこを売る店が増え、テレビのショッピングチャンネルでも吸引器が販売されるようになった。韓国関税庁の統計によると、電子たばこ製品の輸入は2014年9-11月に52億2000万ウォン(約5億6400万円)に達し、前年同期に比べ7倍近く増えた。

 ブームを受け、政府は今週、電子たばこにもホルムアルデヒドやベンゼンなどさまざまな有害物質が含まれていると警告した。

 政府は昨年9月、喫煙率の低下を目指し、たばこ価格を1箱2000ウォン(約240円)引き上げる計画を発表。値上げは1月1日付けで実施され、たばこ1箱の平均価格は4500ウォン前後に上昇した。政府はまた、すべての飲食店に禁煙席を設ける措置も講じた。

 韓国の成人男性の喫煙率は43.7%で、世界的に見ても高水準にある。政府はこれを2020年までに29%に引き下げたい考えだ。

2015 年 1 月 9 日 17:59 JST

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かぎたばこは「入門編」と警告、火を使うたばこを始める人が3.7倍に

かぎたばこは「入門編」と警告、火を使うたばこを始める人が3.7倍に

http://www.mededge.jp/a/resp/6738

2015年1月8日 1:00 PM

水たばこも問題に、広告規制も求める、米国のがん研究グループが報告

 かぎたばこの広告が一般紙でも目立つようになっている。

 海外でかぎたばこそのものは口腔がんのリスクを高めると分かっているが、さらに火を使うたばこの「入門編」になると警告が発せられている(「無煙たばこ」も発がん性化学物質、かみたばこやかぎたばこも影響無視できずを参照 http://www.mededge.jp/a/resp/6190)。

代替品は使わないほうがいい

 米ノリス・コットンがんセンターとダートマス大学のサミール・ソネジ氏らの研究グループが、有力医学誌の小児科版であるジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌で2014年12月8日に報告している。

 たばこを吸わずに、水たばこやかぎたばこのような代替品を使う若者は米国でも多くなっているようだ。

 日本でも店舗で水たばこを提供している場所があったり、かぎたばこについては大々的な広告も展開されるようになっている。

 研究グループは、喫煙したことのない人が水たばことかぎたばこを使った場合、その後に火を使う従来型のたばこにつながっていくか危険度を検証した。

 対象は15歳から23歳の米国の約1600人。2年間追跡した。

喫煙の程度も強くなる

 調査開始時点で喫煙していなかったのは約1050人。71人は水たばこ、20人はかぎたばこを使っていた。

 調査開始時点で水たばこあるいはかぎたばこを使っていると、2年間のうちに喫煙を始めている危険度はそれぞれ2.6倍と3.7倍と高いと分かった。さらに、30日以内に喫煙している危険度はそれぞれ2.5倍、6.2倍、喫煙の程度の高い危険度も2.6倍、4.5倍となっていた。

 研究グループは、「米国食品医薬品局(FDA)はかぎたばこや水たばこの宣伝を規制をすべきだ」と強調している。

 日本でもにわかに電子たばこを含めた規制の議論が始まっており、かぎたばこも検討対象になりそうだ。

 

文献情報

Soneji S et al. Associations Between Initial Water Pipe Tobacco Smoking and Snus Use and Subsequent Cigarette Smoking: Results From a Longitudinal Study of US Adolescents and Young Adults. JAMA Pediatr. 2014 Dec 8. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25485959

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たばこ値上げ初日、売上50%減

たばこ値上げ初日、売上50%減

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/01/03/2015010300376.html

年が明けてたばこの値段が平均2000ウォン(約217円)値上がりした1日だけで、流通業者のたばこ売上量は昨年同日比で約50%減少した。

 流通業界の関係者が2日語ったところによると、コンビニA店の1日のたばこ売上量は前年同期比で54%、B店の売上量は48.8%減少した。たばこ価格は1日付で平均80%(2000ウォン)引き上げられたが、売上高は30%以上ダウンした。流通業界の関係者は「実際のたばこ消費量がどれだけ減るかは今年2月か3月ごろに分かるだろう」と話している。

2015/01/03 08:24

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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