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たばこの煙に劇物、脊髄に蓄積、神経侵す

たばこの煙に劇物、脊髄に蓄積、神経侵す

2014年12月16日 6:30 PM

がんや生活習慣病だけではない

http://www.mededge.jp/a/resp/5602

 たばこを吸うと、ある劇物を吸うことになるが、その劇物は全身に蓄積して脊髄、心臓、血管などを侵していくようだ。

 がんや生活習慣病との関係をよく言われるが、全身をコントロールする脊髄、神経まで侵すというのは警戒したい。

劇物の名前は「アクロレイン」

 米国・パデュー大学の研究グループが、神経科学の専門誌であるニューロサイエンス・ブルティン誌2014年12月号で報告した。

 たばこを吸うことで一緒に取り入れる劇物とは、アクロレインと呼ばれる化学品だ。アルコールによる二日酔いの原因となるアルデヒドの仲間で、日本では劇物に指定されている。

 従来、たばこのけむりにアクロレインが含まれていると知られており、その吸入される濃度も分かっていた。アクロレインを吸い込んだ後に、肺や気管に蓄積されるのは分かるのだが、全身にどのように行きわたっていくかがよく分かっていなかった。

 研究グループは、マウスを対象として、アクロレイン吸入後にどのように全身に分布して蓄積していくかを検証した。

1週間後に脊髄に

 マウスを用いて実験したところ、たばこの煙と同様の濃度でアクロレインを鼻から吸入させると、尿の中のアクロレインを分解した物質の増加が確認できた。

 たばこの煙を吸った1週間後に調べたところ、脊髄でアクロレインが増加しているのを確認できた。さらに、心臓や血管、神経といったところにアクロレインの蓄積が見られた。

 今回の実験は、たばこを吸うとニコチンをはじめ多数の化学品が全身に循環するが、そのうちの一つに注目したことになる。

 実験結果からは、確実に生命活動にとって決定的な脊髄に劇物が蓄積されていくことを確認したことになる。マウスだけではなく、人間でも同様な状況と想定される。

 たばこの神経系への有害性を考える一つのきっかけになるだろう。

 

文献情報

Tully M et al. Acute systemic accumulation of acrolein in mice by inhalation at a concentration similar to that in cigarette smoke. Neurosci Bull. 2014;30:1017-24.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25446876

 

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