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「心筋梗塞になってもたばこはやめられない?」予防を怠る人々、欧州で実態調査

「心筋梗塞になってもたばこはやめられない?」予防を怠る人々、欧州で実態調査

 

「病気を遠ざける生活」半数以下にとどまる

2015年3月3日 8:30 PM

http://www.mededge.jp/a/oper/9668

 心筋梗塞をはじめとして、心臓に血液をとどける血管が詰まったり狭くなったりする病気。

 死亡にもつながる重要な病気であり、冠動脈疾患(かんどうみゃくしっかん)と呼ばれている。

 本来は、いったん病気になると予防のためのガイドラインで定められている生活スタイル、治療、リスク要因を避けるようにすべき。

 ところが、半数以上の人はこうした正しい生活の決まりを守っていなかった。

 英国インペリアル・カレッジ・ロンドン国立心肺研究所のコーネリア・コトセバ氏らの研究グループが、欧州心臓病学会誌において2015年2月17日に報告している。

やめられない喫煙

 「ユーロアスパイヤー4(EUROASPIRE IV)」という欧州の冠動脈疾患に関する調査がある。欧州24カ国、78施設において行われ、医療記録1万6426件、冠状動脈疾患の患者7998人を対象とした大きな研究だ。

 20年にわたる調査の結果、このたび明らかになったのが、病気になった人の生活スタイルがガイドラインで求めている内容と逆だということ。

 特に高齢まで至っていない人で、肥満が増え、たばこを吸っている割合も高くなっていた。2012年から2013年にかけて行われた最新の調査でも、この傾向が続くと予想されている。

 例えば、病気前にたばこを吸っていた人は、病気になってからも吸っている。この傾向は50歳未満では男女ともに多く見られた。禁煙すれば冠動脈疾患による死亡率は少なくとも36%低くなるという研究結果があるものの、たばこを吸い続けている人のうち、禁煙専門病院に通うよう勧められているのは20%以下にとどまる。実際に通っている人ともなるとみじめなものだ。

運動も血圧もコレステロールも不十分

 冠動脈疾患の人の多くは、入院後に運動をして、食事も変えたと報告している。

 内実はどうかといえば、1週間に1度以上、最低20分間の中度から強度の運動をしているのは10人中4人にとどまる。大多数は太り気味か肥満で、糖尿病の原因につながっている。肥満の人の多くは体重について指導を受けていない。ほぼ半数は食事指導に従っていないか、運動もするようになったわけではない。

 血圧の薬を飲んでいる冠動脈疾患の人のうち、適正な血圧、つまり130/80mmHg(ミリメーターエイチジー)以下だったのは3人中1人未満。コレステロール値が適正だったのも、3分の2未満。

理想と現実に解離

 リスク因子を管理すること、心臓を守る薬を飲むこと、リハビリ施設を利用するというのはほど遠い状況だ。

 予防は大切と言いながらも、理想と現実はかけはなれているわけだ。

文献情報

Kornelia Kotseva et al. Most coronary patients in Europe are not meeting their lifestyle, therapeutic and risk factor targets after hospitalisation. European Society of Cardiology. 2015 Feb 17.

http://www.escardio.org/about/press/press-releases/pr-15/Pages/

 

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