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「酒やたばこを、違法ドラッグと同列に考えよ」あらためて見るとアルコールは高リスク

「酒やたばこを、違法ドラッグと同列に考えよ」あらためて見るとアルコールは高リスク

新しい手法で「薬物」のリスクを評価

http://www.mededge.jp/a/psyc/9730

2015年3月4日 9:00 PM

 「暴露マージン(MOE)法」という新しい方法で、アルコールやニコチンも含めて薬物のリスクを計算したところ、社会的に重要になるリスクは違法ドラッグよりもアルコールとたばこの方が高いと判断された。

どれくらいの人がどれくらいの頻度で?

 ドイツのドレスデン工科大学疫学研究ユニットを含む研究グループが、自然科学領域を扱うオープンアクセスのオンライン誌サイエンティフィック・リポーツ2015年1月号で報告した。

 研究グループによると、薬や消費者向けの製品に比べて、依存性のある薬物については科学的にリスクが正しく評価されていない傾向があるという。

 毒性や社会的な有害性などに基づいて、専門家が自らの意見でランク付けされている。

 ある薬物が有害だとして、それがどれくらいの人数に使われていて、どれくらいの頻度で使われているかが考慮されていない傾向があるという。結果として、有害性のあるものによって、個人にとってどれくらいのリスクを負っているかがよく見えない可能性があるようだ。

リスクの高い順に並べる

 研究グループは、初めて「確率的暴露マージン(MOE)法」と呼ばれる方法で、アルコールとたばこを含めて、薬物のリスクを比較した。

 MOEというのは、ある薬物について取っても無毒な量である「指標用量」と、実際に取っている量を比較して、お互いがどれくらい近いかを調べるものだ。MOEの値が低いほどリスクが高いと判断できる。

 分析の結果として、個人ごとの暴露としては、アルコール、ニコチン、コカイン、ヘロインがMOE 10未満という数字になり「高リスク」と判断できた。マリファナの主成分である「テトラヒドロカンナビノール」を除く残りの薬物はMOE 100未満の「リスク」という分類になった。

 人の集団のリスクを判定すると、アルコールだけが「高リスク」と判定できた。さらにたばこは「リスク」に分類された。他の全て(アヘン、コカイン、覚せい剤の仲間、向精神薬のベンゾジアゼピン)はMOEが100を上回った。カンナビスはMOEが1000を超えていた。

 特にアルコールとたばこ(高リスク)、大麻という順序になった。

データが不確実なため注意が必要

 科学的に薬物の重要度が判明し、リスクを管理する優先順位については違法薬物よりアルコールとたばこの方が高い可能性があるわけだ。

 研究グループによると、データには不確実性はあるため、予備的な結果であるほか、個人のリスクと社会的リスクは異なってくる。「アルコールは違法薬物より悪いといった短絡的な報道は避けるように」と注意を促す。

 たばこに加えて、飲酒のリスクについての研究報告が目立っており、今後、風当たりが厳しくなる可能性もありそうだ。

文献情報

Lachenmeier DW, Rehm J. Comparative risk assessment of alcohol, tobacco, cannabis and other illicit drugs using the margin of exposure approach. Sci Rep. 2015 Jan 30;5:8126.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25634572

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