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閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症

http://apital.asahi.com/article/hirosaki/2015033000025.html

よく知れば怖くない糖尿病の話

2015年4月29日

 散歩の最中に、急に足が痛くなって、立ち止まってしまった経験はありませんか。
 数分間じっとしているとよくなりますが、歩き始めてしばらくすると、また痛みがやってくる。このような症状を「間欠性跛行(はこう)」といいます。動脈硬化のため、足の血管がだんだん狭くなり、やがて詰まってしまう閉塞(へいそく)性動脈硬化症に特徴的な症状です。

 糖尿病は全身の血管に動脈硬化を起こす病気です。糖尿病があると、閉塞性動脈硬化症は2~4倍も起こりやすくなります。また、糖尿病患者さんの約10%に、閉塞性動脈硬化症の合併が認められます。
 閉塞性動脈硬化症になると、足の血流が徐々に低下してきます。初めのうちは足が冷たく感じたり、足の血色が悪くなったりします。この段階で治療が開始できれば、後遺症はほとんど残りません。
 やがて病気が進んでくると間欠性跛行が出現し、更に進行すると、安静にしていても足が痛むようになります。ひどくなると、足に潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)などの症状が出てきます。
 最悪の場合、足を切断することになる場合もあります。閉塞性動脈硬化症は、早めの治療がとても大切な病気です。

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 病院では簡単な検査で、閉塞性動脈硬化症の有無を診断することができます。
 検査は四肢の血圧を同時に測定するだけです(ABI検査)。足の血圧の方が上腕に比べて明らかに低い場合は閉塞性動脈硬化症を疑います。その後はCT、MRI、超音波検査、動脈造影検査などで狭くなった狭窄(きょうさく)部位を確認します。
 治療は、まず禁煙です。たばこは最大の危険因子で、煙に含まれているニコチンと一酸化炭素が動脈硬化を悪化させます。
 運動も効果的な治療法です。歩行運動を続けることにより、血管が新たに発生し、血流が改善されます。
 炭酸泉療法も行われています。これは二酸化炭素を含んだ温水で足浴する治療で、末梢(まっしょう)の循環を改善させます。
 内服薬による治療も行われており、間欠性跛行や痛みの改善に有効です。

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 これらの保存的治療で効果が不十分な場合は、血行再建術が行われます。血行再建術には、カテーテル治療とバイパス手術があります。
 カテーテル治療では、風船付きの治療用カテーテルを血管内に挿入し、狭窄部位を広げます。ステントという、金属でできた網目状の筒を血管内に留置して血管を拡張させることもあります。
 バイパス手術は、詰まっている部分を迂回(うかい)するような血管を新たに作り、血流を改善させる手術です。
 カテーテル治療は数日の入院で治療できますが、バイパス手術の場合は、入院期間も長くなります。
 閉塞性動脈硬化症の患者さんの多くは、脳・頸動脈(けいどうみゃく)・冠動脈など全身の血管にも動脈硬化を生じています。閉塞性動脈硬化症は、足だけではなく、全身の血管の病気なのです。糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙などが危険因子で、これらに対する治療もとても大切です。

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 「人は血管と共に生き、血管と共に老いる」という有名な言葉があります。
 血管を若く保つことは、老化の進行を抑え、生涯を健康で過ごすことにつながります。図に示した症状がある方は、早めに病院で相談してください。

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