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たばこを吸う男女はともに糖尿病になりやすい、日本人1000人調査、岐阜大学からの分析報告

たばこを吸う男女はともに糖尿病になりやすい、日本人1000人調査、岐阜大学からの分析報告

血糖値が高くなる

http://www.mededge.jp/a/resp/13095

 毎日たばこを吸う男女はともに糖尿病になりやすいようだ。

 岐阜大学の研究グループが、糖尿病分野の国際誌であるダイアベート・アンド・メタボリズム誌に2015年4月に報告した。

日本人成人男女1000人を調査

 従来、海外でたばこを吸うと、血糖値が下がりにくくなると報告されていた。例えば、チュニジアの研究で、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効果が出にくくなり、血糖値が下がりにくくなると報告している(たばこで血糖値まで気にしないといけない、「インスリン抵抗性」が問題に)。

 今回、研究グループは、岐阜県に住む日本の男性411人、女性586人を対象として、糖尿病とたばたばこと糖尿病に関連した異常との関係を多角的に検証した。

 調べたのは3つの異常だ。糖尿病のほか、血糖値が下がりにくくなる「耐糖性異常(IGT)」、空腹のときに血糖値が高めである「空腹時高血糖症(IFG)」である。

血糖値の下がりやすさはどうなる

 異常を検出するために、血糖値を下げる能力、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」を分泌する臓器、膵臓にある「β細胞」の機能を調べている。

 空腹のときの血糖値とインスリンの値に基づいて計算する「HOMA指数」という値から血糖値の下がりにくさであるインスリン抵抗性を判定。さらに、糖を飲んでから30分のインスリンと血糖値の変化を調べる「インスリン・インデックス」を調べた。インスリンの効きやすさを判定するものだ。変化が小さいほど糖尿病に近くなる。

 その上で、自己報告の喫煙状態との関係について分析した。

血糖値が下がりにくくなる

 結果として、たばこを吸っている女性は吸わない女性と比べると、糖尿病、耐糖性異常(IGT)、または空腹時高血糖症(IFG)のいずれかを発症している危険度が2.36倍になっていると分かった。

 さらに男性では、1日25本以上吸っていると、吸わない場合と比べると、インスリン・インデックスが最も低いグループに入る危険度が2.64倍となっていた。血糖値が上がりやすい状況であると分かった。

 1日当たりのたばこの本数が多いほど、男性は糖尿病になりやすくなっていた。

妻は夫の影響

 たばこを吸う夫の妻は、たばこを吸わなくても糖尿病ほか血糖値の異常になる危険度は1.62倍と高かった。

 日本人ではインスリン抵抗性に関係するHOMA-IRとたばこの関係は確かではなかった。研究グループは血糖値の代謝とたばこの関係には人種差があるのでないかと指摘している。

 日本人も糖尿病の観点からたばこは控えた方が良いといえるのだろう。

文献情報

Oba S et al. Active and passive exposure to tobacco smoke in relation to insulin sensitivity and pancreatic β-cell function in Japanese subjects. Diabetes Metab. 2015 Apr

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25451187

2015年5月16日 10:30 PM

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