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頭頸部がんの「化学放射線療法」を受ける場合、たばこと酒は控えるべし

2015年5月13日 2:00 PM

頭頸部がんの「化学放射線療法」を受ける場合、たばこと酒は控えるべし

胃ろうチューブの使用期間が延びる傾向

http://www.mededge.jp/a/canc/12923

 頭頸部がんの化学放射線療法を行うときに、胃に栄養チューブを通して、治療中はそこから栄養を取るようにする場合がある。たばこを吸ったり大量にお酒を飲んだりする人は、栄養チューブのお世話になる期間が延びる傾向があると分かった。

胃ろうチューブ

 アイルランドのサウス・インファーマリー・ビクトリア大学病院の研究グループが、耳鼻咽喉科分野の有力専門誌ジャマ(JAMA)オトラリンゴロジー・ヘッド・アンド・ネック・サージャリー誌で2015年3月19日に報告した。

 顔面から首までの、脳、脊髄、目以外にできたがんを「頭頸部がん」と言う。頭頸部がんでは、抗がん剤と放射線治療を組み合せた「化学放射線療法」を行う場合が多い。この治療の副作用で食事の飲み込みが困難になり、栄養失調になってしまう場合がある。

 そのため、多くの病院では、化学放射線療法を開始する前に「胃ろう」の造設手術を行う。胃ろうは、お腹に小さな穴を空けて胃まで通したチューブから、直接栄養を体に入れるようにする方法だ。

 栄養は胃ろうチューブから取っても、化学放射線療法を受けている間に、どうしてもたばこを吸ったり大量にお酒を飲んだりする人がいる。研究グループは、そういった行動が胃ろうチューブのお世話になる期間を長引かせるのではないかと考え、このたび検証を行った。

特にたばこ

 検証の対象者は、大学病院で頭頸部の扁平上皮がんの治療を受けている104人とした。うち、化学放射線療法を受けているのは84人、放射線療法のみを受けているのは20人だった。

 胃ろうチューブの平均使用期間は9カ月だった。また、1年以上の長期使用している人は、全体の35%だった。

 1年以上使っている人の中には、毎日飲酒する人、毎日ではなくても週の飲酒量が大量な人、かつてアルコール依存症だった人、アルコール性障害があるのに飲酒している人などが含まれていた。喫煙者もいた。

 統計解析の結果、胃ろうチューブの使用が長引くのと大量の飲酒、および喫煙に関連性が見られた。

 いろいろな条件を考慮に入れた「多変量解析」という方法で解析した場合、飲酒の関連性は顕著ではなくなった。一方で、喫煙は関係ありと結論づけられた。

 研究グループは、ニコチンが食欲を抑えるために、口からの食事を再開する努力をする気持ちが湧かないことが、胃ろうを長引かせる理由なのではないかと考えている。

 そもそも喫煙と過度の飲酒は頭頸部がんのリスクを上げる。控えるに越したことはないのだろう。

文献情報

Effect of Smoking, Alcohol on Feeding Tube Duration in Head/Neck Cancer Patients.

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/03/150319113011.htm

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25790225

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