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ただいま禁煙週間、禁煙薬チャンピックス(バレニクリン)は安全の報告

ただいま禁煙週間、禁煙薬チャンピックス(バレニクリン)は安全の報告
オーストラリアが「自殺願望が出る心配なし」と禁煙薬を推奨

http://www.mededge.jp/a/resp/13877

2015年6月3日 10:30 PM

 禁煙のための処方薬「バレニクリン(一般名、日本での商品名はチャンピックス、米国ではチャンティックス)」は、副作用が問題となることがある。米国では注意喚起が出されている(禁煙薬バレニクリン(チャンピックス)、飲酒時とてんかんの人は要注意、米国で注意喚起を参照)。

 オーストラリアの報告によると、安全に利用可能ということだ。

副作用はある?

 この6月初頭は世界禁煙デー。オーストラリアのクイーンエリザベス病院を中心とする研究グループが、バレニクリン酒石酸の安全性と効果について検証。安全性と効果について説明し、チャンピックスの使用を奨励している。

 ニコチンとたばこに関する専門誌ニコチン・アンド・タバコ・リサーチで、2014年11月号で報告している内容となる。

 禁煙薬チャンピックスの有効成分は、バレニクリン酒石酸塩で、禁煙を助ける効果がある。研究グループによると、2007年の米国の報告で、副作用により自殺を考えたり、常軌を逸した行動を起こしたりすると伝えられていた。

 研究グループは、3つの病院で喫煙に関連する病気で入院している20歳~75歳の392人を対象として、バレニクリン酒石酸塩の服用と電カウンセリングのグループと、電話禁煙カウンセリングだけ行うグループとで無作為に2つのグループに分けた比較試験を実施した。服用した薬の量は、1日1回0.5mgの薬~1日2回1mgの薬。

12週間の治療で差が出る

 12週間の治療で、薬の服用とカウンセリングを行ったグループでは31%が禁煙したが、カウンセリングだけのグループでは21%だった。

 副作用としては、吐き気、異常な夢、頭痛、不眠症などがあったが、自殺を考えた人は1人もいなかったと伝えている。

 研究グループは、「チャンピックスのような薬を使う場合には、カウンセリングを受けることが大切。禁煙の成功を促してくれる」と強調している。

 たばこが気になるならば、医療機関を訪ねるのも良いかもしれない。

文献情報

Carson KV et al.Safety of varenicline tartrate and counseling versus counseling alone for smoking cessation: a randomized controlled trial for inpatients (STOP study). Nicotine Tob Res. 2014 Nov;16:1495-502.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25031315

The controversial stop-smoking drug Champix is safe

http://www.adelaide.edu.au/news/news78342.html

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