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あなたの住んでいる地域ではどの「がん」が多いか?

あなたの住んでいる地域ではどの「がん」が多いか?

http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2015060255541.html

  • 文 関口一喜
  • 2015年6月3日
  •  日本の地域によって「なりやすいがん」があることが、国立がん研究センターの最新調査で浮き彫りになったという。同センター・がん対策情報センターの松田智大氏が解説する。「胃がん患者は日本海側に広く分布し、肝がんの患者は西日本に集中している。さらに肺がんにかかる人は北海道や青森県、また近畿以西に多いことがわかりました」

     調査は2011年に新たにがんと診断された患者約85万人を対象に行われた。『週刊現代』(6月6日号)が特集<「がん」に克(か)つ>で、なぜがんに地域性があるのかを探っている。まず胃がん。高知県立大学健康栄養学部の和田安彦教授は「胃がんの主な発症原因は、過度な塩分摂取と言われている。日本海側に住む人々は、他の地域と比較しても塩分の摂取量がとりわけ多い」「冬の期間は新鮮な食材が手に入りにくく、どうしても塩分を多く含む保存食に頼らざるをえなかった」と分析している。

     しかし、最近は冷蔵・冷凍などの保存技術が発達し、流通も整備されて新鮮なものがすぐ届く。塩漬けの食品ばかりを食べているわけではない。「ですが、がん発症リスクが高い年配の方々は、地域の伝統的な高塩分の保存食を好む傾向がまだ残っています」(和田教授)

     たしかに、2014年に発表された厚生労働省のデータでも、食塩摂取量(20歳以上の男性)で秋田、石川、福井、新潟は上位だ。

     肝がんが西日本に多いのはなぜか。肝がんは、C型肝炎が原因となって罹患(りかん)する確率が非常に高く、8割もの人が併発している。そのC型肝炎の患者が西日本に多いのだ。これは人口あたりの医師の数が多いことと関係しているという。医療の「西高東低」と呼ばれていて、近くに医者がいれば受診の機会も増える。皮肉なことに、肝がんに関してはそれが仇(あだ)となった。和田教授はこう説明している。

     「(80年代前半までは)医師も煮沸消毒をするだけで注射器を使い回し、他の患者に静脈注射をしていました。その結果として、C型肝炎が蔓延(まんえん)してしまったのです。その傾向は、特に病院数の多い西日本において顕著でした」「結果的に肝がん患者が増加してしまったのです」

     肺がんが多い地域はやはり喫煙率が高い。厚労省の発表でも、青森県と北海道は全国2位と3位。20歳以上の男性のおよそ40%近くが習慣的にたばこを吸っている。このほかにも、大腸がんは北海道、東北、山陰に多いという調査結果が出ている。運動不足や肥満との相関関係があると見られ、東北地方は一日あたりの平均歩数が少ない県が目立つ。

     あなたの住んでいる地域ではどのようながんが多いのか。がん研究センターは前立腺がん、子宮がん、乳がんについても分析していて、ホームページの「全国がん罹患モニタリング集計」で見ることができる。

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