金正恩氏は愛煙家でも北朝鮮では禁煙の波
金正恩氏は愛煙家でも北朝鮮では禁煙の波
http://www.nikkansports.com/general/news/1497561.html
2015年6月25日17時14分
北朝鮮で、禁煙の取り組みが徐々に進んでいる。たばこ価格の引き上げや外国たばこの輸入禁止などの対策を導入。
この5年間で男性喫煙率は6ポイント余り減少した。ただ最高指導者の金正恩第1書記は大の愛煙家として知られ、対策も一筋縄ではいかないようだ。
「(北)朝鮮で禁煙活動が活発になり、各分野の協力でも成果が出ています」
5月下旬、北朝鮮で開かれたたばこ規制に関する討論会。保健省の幹部は朝鮮中央通信の取材に、対策の成果を強調した。討論会は同31日の「世界禁煙デー」に際し、2013年から毎年開催されている。
同幹部によると、公共の場所での規制が進み、メディアを通じた啓発活動も活発化。09年に50・3%だった男性の喫煙率は昨年43・9%に減少した。若者の喫煙率低下が顕著なほか、女性の喫煙者は「皆無」だという。
北朝鮮では「女性はたばこを吸わないもの」(平壌の女性市民)との認識が普及しており、実際に喫煙する女性の姿を見かけることは少ない。ただ隠れた愛煙家はいるもようで「家でこっそり吸っている」との声も。
北朝鮮ではかつて故金正日総書記が1999年ごろに禁煙に成功、大々的な禁煙キャンペーンが展開されたことがある。05年には禁煙を奨励する「たばこ統制法」も制定した。だが金総書記は09年ごろから再びたばこを吸い始めたとされる。
一方、後継者の金第1書記はあらゆる視察先でたばこを欠かさないほどの愛煙家。朝鮮労働党機関紙、労働新聞には金第1書記が指にたばこをはさんだ写真が度々登場する。最高指導者が絶対的な影響力を持つ同国なだけに、対策も「色あせる」(聯合ニュース)との指摘も聞かれる。(共同)
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