保険料おトクに…病気リスク減、低肥満も優遇
保険料おトクに…病気リスク減、低肥満も優遇
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20150805-OYT8T50022.html
2015年08月10日
医療保険や収入保障保険などで、たばこを吸わなかったり、肥満を解消したりすることなどで、保険料が安くなる商品が増えている。
■健康的な生活
健康的な生活を送れば、病気になり保険のお世話になる可能性も減る。保険会社にとっては、健康な人へ支払う保険金は少なめに予測できるので、その分、保険料も安くできるわけだ。
「健康的な生活」の判断基準の代表が喫煙の有無だ。喫煙は、病気で死亡するリスクを高めるとされる。循環器病研究振興財団によると、たばこを吸う男性が、肺がんで死亡する確率は、非喫煙者の4・5倍にもなるとしている。喉頭がんは32・5倍、肝臓がんは3・1倍、くも膜下出血は1・8倍という。
第一生命保険グループのネオファースト生命保険は13日から、病気やけがでの入院費などを保障する終身医療保険「ネオdeいりょう」を販売する。この保険は、たばこを吸っていない人の保険料を割り引くのが特徴だ。
過去1年間たばこを吸っていない人は、喫煙者に比べ保険料が最大約30%安くなる。例えば、50歳男性が月額3047円のプランに加入する場合、非喫煙者なら約20%安い月2425円になる。
過去1年間の喫煙の有無は、同社が開発した検査キットで調べる。加入希望者の唾液を検査キットに垂らすだけで、喫煙したかどうかを契約の場ですぐに判定できるという。
■BMIで判定
喫煙と共に、肥満も病気のリスクだ。肥満度が低ければ保険料を割り引く保険もある。
住友生命保険グループのメディケア生命保険は5月、契約者が死亡した場合、遺族が死亡保険金を年金のように月ごとに受け取れる収入保障保険「メディフィット収入保障」を発売した。
保険料は1年間たばこを吸っていないのに加え、身長と体重から肥満度を計算する指標「体格指数(BMI)」が18以上27未満でかつ血圧が最高140未満・最低90未満なら、さらに割安になる。40歳男性が月額死亡保険金20万円で、保険料が月8110円のプランに加入する場合、いずれもクリアすると月5416円で喫煙者よりも30%以上安い。
喫煙の有無は唾液を検査機関で調べ、BMIと血圧は提出された健康診断書で判断する。
安全運転も考慮
車の安全運転度合いも保険料割引に使われる。三井住友海上あいおい生命保険の「健康優良割引」は、定期保険や終身保険など、8商品に付けられる特約。喫煙、BMIと血圧値に加え、車を安全に運転しているかどうかも考慮する。
「一定期間以上無事故を続けて自動車の任意保険が12等級以上と認定される」「5年間無事故・無違反で交付されるゴールド運転免許を保有」「運転免許を持っていない」のいずれかに該当していれば適用される。
「&LIFE 収入保障保険」に付けると、40歳男性が月額死亡保険金20万円で、保険料が月8245円のプランだと、すべてをクリアした人は、30・7%安い月5706円となる。喫煙者でも、血圧値や安全運転などを満たせば、割引を受けられる。(香取直武)
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