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米大学生、マリフアナ常用がたばこ上回る

米大学生、マリフアナ常用がたばこ上回る

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ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ) 2015年09月04日 10:18

米国の大学生の間ではマリフアナ(大麻)の喫煙者が増加を続けており、日常的にたばこよりもマリフアナを吸う人の方が多くなっている。1日公表された米ミシガン大学の調査結果で明らかになった。

 米国の大学生の間ではマリフアナ(大麻)の喫煙者が増加を続けており、日常的にたばこよりもマリフアナを吸う人の方が多くなっている。電子たばこや水たばこを吸う人も増えている。1日公表されたミシガン大学の「モニタリング・ザ・フューチャー」調査の結果で明らかになった。

 それによると、2014年中に違法薬物を使用したと報告した大学生は40%弱で、06年の34%から上昇した。ただし、13年の41%からはわずかに低下した。06年以降使用率が上昇しているのは、マリフアナの吸引が増加しているためで、日常的かそれに近い頻度で吸引している大学生の比率は、07年の3.5%から14年には6%弱に上昇し、調査を開始した1980年以来の最高に達した。

 マリフアナは健康に害があるとみる大学生の割合は14年は35%にとどまり、06年の55%から減った。一方、日常的にたばこを喫煙している大学生は約5%にとどまり、1999年の19%から大きく低下した。

 その他の調査では、たばこの代替品がますます普及している。米疾病対策センター(CDC)が行った「全米青少年たばこ調査(NYTS)」によれば、14年の中・高校生の電子たばこ使用者は前年比ほぼ3倍増となった。また、従来のたばこよりも電子たばこを喫煙する学生の方が多くなっている。

 モニタリング・ザ・フューチャー調査によると、大学生によるマリフアナ以外の違法薬物の使用も増え続けている。同調査の責任者ロイド・ジョンストン氏によると、学生は試験での成績を上げようと、アンフェタミンの使用を増やし始めることが多いという。

 調査はミシガン大学が35年間実施しており、国立衛生研究所(NIH)から部分的な資金援助を受けている。毎年、全米で1000人を超えるフルタイムの大学生を対象に行われる。

 薬物使用は06年以降増え続けているものの、調査によると、半数の大学生は過去1年間に一度も違法薬物を使用していないと答えたほか、4分の3は調査までの1カ月間に使用していないと答えた。合成大麻のスパイスの使用は減り、合成麻薬のバスソルトは大学生の間では全く不人気だった。

 大学生が報告した飲酒や過飲(連続して5杯以上の酒を飲むこと)の件数も減ったが、依然として大学生でない人より多かった。5%ほどの学生は、調査前の2週間に極度の過飲(連続して15杯以上の酒を飲むこと)をしたと答えた。ジョンストン氏は「いまだにかなりの学生が非常に危険な水準までアルコールを摂取している」と述べた。

 7000人ほどの学生を抱えるウィスコンシン大学グリーンベイ校の学生部長、ブレンダ・アメンソンヒル氏によると、マリフアナが州法で禁じられているにもかかわらず、同校ではマリフアナがかつてほどタブーでなくなっている。マリフアナの使用を見つかった学生の中には、学校側がなぜそれを気にするのかを理解できないと述べる学生もいるという。

 何十年も高等教育に携わり、この変化を間近で感じてきたアメンソンヒル氏によると、学生たちは「何が問題なのか」と答えるという。変わりつつある道徳観がまだウィスコンシン州に浸透していないと嘆くことさえしかねない勢いだ。同氏は「学生たちは恐らくこう言うでしょう」と話す。「でも、コロラド州でなら吸えるよね」

By BEN KESLING

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