米たばこ大手、ラベル表示規制でFDAを再提訴

米たばこ大手、ラベル表示規制でFDAを再提訴

http://jp.wsj.com/articles/SB11484592638485184298904581266103883312310

By TRIPP MICKLE          

2015 年 10 月 1 日 13:15 JST

　米たばこ大手各社は9月30日、たばこ製品のラベル表示に対する規制権限をめぐり、米食品医薬品局（FDA）をワシントンの連邦裁判所に再提訴した。

　再提訴したのは、アルトリア・グループ、レイノルズ・アメリカン、インペリアル・タバコの各子会社。

　FDAは今年3月、たばこ会社がラベル表示を変更する際には連邦政府の承認を取得することを義務付けた。これを受けて各社は4月にFDAの規制権限をめぐり提訴。その後FDA がこの施策を見直すと発表したため、6月に訴訟を取り下げた。しかし、FDA が9月8日に発表した見直し後の施策にも同様の規制が盛り込まれていることが分かった。

　各子会社は新たな訴訟で、FDAの規制は米憲法修正第1条で保障されている商業的表現の自由を侵害していると主張。2009年のたばこ規制法では、FDAに「マルボロ」「キャメル」「ニューポート」などのたばこ製品のラベルを事前承認する権限までは与えておらず、メーカーはラベルの色や図柄を自由に変えられるはずだとしている。

　FDAの広報担当者は今回の訴訟に関するコメントを控えた。