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お香の煙が卵細胞を傷つける!? 発ガン性物質も? お香とうまく付き合う方法は

お香の煙が卵細胞を傷つける!? 発ガン性物質も? お香とうまく付き合う方法は

https://www.circl.jp/2015/10/04/4825/

 懐かしさも感じる独特の香りがある「お香」には、気持ちを落ち着かせたり癒やしたりする効果があり、寝る前にお香をたく人もいるだろう。しかし、お香の煙はたばこの煙よりも遺伝子を傷つけてしまう場合があることが中国の大学などからなる研究チームによって明らかになった。お香を使うときに、気を付けたいことをまとめてみた。

飛鳥時代に伝わったとされるお香

 仏教が伝来した頃に中国から日本へと伝わったと言われているお香は、神社やお寺で宗教的に使われるほか、香りを楽しむ日本独特の文化の「香道」としても発展してきた(※1)。

 ほんのりとした香りは鼻から脳に伝わり、自律神経を整えたり、ホルモンの分泌を促したり、免疫力を高める効果があるという(※2)。このため、お香をたくと気持ちが落ち着いたり、体調がよくなったり、ストレスが解消されたりする。

 お香の原料となるのはよい香りを持つ木材の「香木」で、沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)が一般的によく使われている。お香は、この香木に植物性のさまざまな香料を合わせて作られることが多い。

マウスの遺伝子に悪影響

 今回、中国の華南理工大学らの研究チームは、沈香と白檀を含む4種類のお香の煙と、たばこの煙をマウスに吸わせ、それぞれ卵細胞にどのような影響を与えるかを調べる実験を行った。

 その結果、お香の煙にはDNA(デオキシリボ核酸)など遺伝に関わる物質を変化させることがあり、その悪影響の度合いはたばこの煙よりも高いことが分かった。つまり、お香の煙にはがんの発生にも関わる有害な物質が含まれていることが判明した。

 お香の煙のほとんどは細かい粉の粒子で、合わせて64種類もの化合物が含まれており、その中の2つは毒性が高くて危険な物質だったという。研究者らは「室内でお香をたくと健康に悪影響を及ぼすことが明らかである。お香の製品の評価や煙を避けるような管理が必要だろう」と述べている。

お香を焚く時は換気も忘れずに!

 もっとも、お香にはさまざまな種類があり、たばこと同じように煙をすべて直接吸い込んで使用するものでもない。この研究で使用されたお香の種類が何かは明らかにされておらず、お香の煙がみなたばこの煙よりも毒性が高いと結論付けるのは早いかもしれない。

 とはいえ、日常や寝る前のひと時にお香を楽しみたい人はたくさんいるだろう。ただ、部屋を閉め切った状態でお香を大量に焚いて眠るのは、あまり体には良くない場合が多そうだ。お香の香りを楽しむ時は、ある程度換気を意識しながら楽しみたい。

※1:松栄堂 https://www.shoyeido.co.jp/incense/history.html
※2:gooヘルスケア http://health.goo.ne.jp/column/fitness/f002/0029.html
参考:medical news today http://www.medicalnewstoday.com/releases/298601.php

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