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治療につながりにくい20代の「ニコチン依存症」 その理由と対策とは

治療につながりにくい20代の「ニコチン依存症」 その理由と対策とは

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151102-00010008-mocosuku-hlth

11月2日(月)18時30分配信

今年10月、厚生労働省が、中央社会保険医療協議会(=厚生労働大臣の諮問機関)において、「ニコチン依存症」治療の保険適用範囲を20代の若者にまで拡大することを提案しました。
「ニコチン依存症」とは、タバコのニコチンが切れるとイライラするなどの離脱症状(禁断症状)が出ることから再びタバコを吸いたくなり、喫煙をやめられなくなる状態を指します。この依存症の治療(禁煙治療)については、2006年度から保険診療が受けられるようになりましたが、いまのところ健康保険や国民健康保険といった公的医療保険が適用されるのは、「1日の平均喫煙本数×喫煙年数」が200という指標を超える人に限られています。         

◆「1日40本×5年」でようやく保険適用に

上記の指標では、1日40本タバコを吸う習慣がある人でも5年以上たたないと保険が適用されないことになり、厚生労働省によると20代のニコチン依存症患者の約8割は保険適用の対象外になっているとのこと。保険が適用されれば患者の自己負担は原則3割ですが、保険が適用されず全額自己負担となると、支払う医療費の高額さから、依存症患者が積極的に治療に踏み切るのは難しいといえるでしょう。

 

◆「病気」を認識されないことも問題

また、若年層がニコチン依存症の治療で医療機関を受診しづらい理由は、保険適用の問題ばかりではありません。

厚生労働省の資料などによると、「喫煙者の約7割はニコチン依存症」とのことですが、ニコチンが切れるとイライラや疲労感といった症状が現れるにも関わらず、ニコチン依存症の場合はこれを「病気」と認識しない人が多いことも、医療機関の受診を妨げる一因となっています。一般に、依存症患者は「自分は依存症ではない」と思い込みたがるといわれていますが、タバコにおいては入手や喫煙の手軽さもあり、特にこうした傾向が強いといえるでしょう。

 

◆保険適用は国の将来のためにも必要!?

タバコが喫煙者本人の健康に与える影響については、肺がんや虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)のリスクが高まることにくわえ、慢性気管支炎や喘息などの呼吸器疾患や、歯周病の原因との関連も指摘されています。また、近年では、タバコの煙を喫煙者の周囲の人が吸い込むことで起こる、受動喫煙による健康被害も問題となっています。

厚生労働省では、冒頭に述べた保険適用範囲の拡大を「将来の医療費削減につながる」として提案をおこなったとのことですが、負担の増える保険の支払い側からは反対もあるといわれています。

しかし、自分ひとりの意志で禁煙を成功させることができないケースも多い「ニコチン依存症」の問題を考えると、「依存から脱けだしたい」と考えたときに、だれもがサポートを受けられる制度があることは、国民の健康問題として、大切なことかもしれません。


<参考>
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/qa/detail1.html
(喫煙者本人への健康影響について 厚生労働省)
http://sugu-kinen.jp/success/reason/dependence.html
(ニコチン依存症について ファイザー)
http://sugu-kinen.jp/treatment/
(禁煙治療について ファイザー)

 

Mocosuku編集部

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