たばこ税引き上げ、広告見直し…検診受診率の向上策盛る がん対策加速化プラン素案

たばこ税引き上げ、広告見直し…検診受診率の向上策盛る　がん対策加速化プラン素案

http://www.sankei.com/life/news/151106/lif1511060031-n1.html

2015.11.6 22:56更新

　厚生労働省は６日、がんによる死亡を減らすための「がん対策加速化プラン」の素案を、同省のがん対策推進協議会に提示した。市区町村の検診を受診してもらうよう対象者に呼び掛ける方策などを盛り込んだ。協議会の議論を経て、年内にまとめる。

　早期発見や治療に結び付けるため、市区町村の検診受診率を比較可能な形で公表することや、企業での検診の実態調査を検討する。たばこ税の引き上げや広告の見直しも目指す。

　また、患者の苦痛を減らす方策も挙げた。抗がん剤治療の際に吐き気止め薬の使用が広がっていないことから、学会と協力し要因を探る。副作用や後遺症の軽減に向けた研究も進める。

　患者への情報提供を改善するため、拠点病院の診療実績や専門医の配置が簡単に調べられるようなシステムを作る。委員からは「インターネット上の情報のどれが科学的に正しいものかが分かるマークを作ってはどうか」との提案もあった。