「たばこを少しずつ減らす」という禁煙方法は失敗が多い、8割が禁煙を失敗する
「たばこを少しずつ減らす」という禁煙方法は失敗が多い、8割が禁煙を失敗する
https://web-at.jp/2016/04/3949_reducing-tobacco-little-by-little_failure-is-often/
Posted by アットミーブ編集部 On 13 4月,2016 | In たばこ/喫煙禁煙・副流煙
なぜ、たばこを少しずつ減らす禁煙方法は失敗が多いのか。
イギリス・オックスフォード大学の研究チームは、たばこの喫煙方法に関する調査をおこない、その結果を報告しています。
一度に喫煙を断った方が禁欲効果が持続する?
オックスフォード大学の研究チームはたばこの量を少しずつ減らす禁煙方法では何故、失敗しやすいのかを確かめるため、一般的な2種類の禁煙治療に関する調査をおこないました。
調査の対象者は喫煙をおこなう697人であり、彼ら対象者を「吸うたばこを少しずつ減らすグループ」と「たばこを一度にやめる方法のグループ」に分類し、その観察と分析を実施。
なお、どちらのグループでも同時にニコチン補充などの治療がおこなわれ、調査開始4週間後と6か月後にどのくらいの割合が禁煙を成功させているかというデータを照らし合わせました。
その結果、4週間後では「少しずつ減らすグループ」の禁煙成功率は39.2%となり、一方「一度にやめる方法のグループ」の禁煙率は49.0%でした。
そして、6か月後の結果では「少しずつ減らすグループ」の禁煙成功率は15.5%。「一度にやめる方法のグループ」の禁煙率は49.0%と、どちらにおいても「少しずつ減らすグループ」は禁煙成功率が低い傾向にあることが判明します。
一度にたばこをやめる人でも、6か月後には約8割の人が失敗する
今回の調査結果は、これまでの禁煙治療で「たばこを少しずつ減らす」という禁煙方法は失敗しやすいと言われている通りの結果となっています。研究チームは研究論文とともに次のようにコメントを提示。
禁欲と同じように、最初は吸うたばこの量を少しずつ減らすことを選択する喫煙者が多いようです。しかし、一度にたばこを断った方が、持続的な禁煙につながる可能性が高いのです。
ただ、一度にたばこをやめるグループでも6か月後には約8割の人が失敗した事実も今回の研究結果から見て取れます。現代の喫煙治療に関しては、本人の力次第と言える要素はまだ強いものの、たばこは肺がんや心筋梗塞など多くの病気につながるもの。
禁煙することを諦めない強い心を持って、禁煙に取り組む必要があるようです。
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