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禁煙できない人は「精神状態に問題を抱える貧困層」に多い ー英研究

禁煙できない人は「精神状態に問題を抱える貧困層」に多い ー英研究

http://www.mag2.com/p/news/178046

2016年4月19日

昔からタバコは「嗜好品」というイメージでしたが、健康志向の高まった現代社会では、喫煙者の多くはむしろ貧困層や社会的弱者だという事実に驚く方も多いかもしれません。拡がり続ける社会的・健康的格差に歯止めをかけようとする動きがある一方で、その行く手を阻むものは何なのでしょうか。イギリスの事例をみていきましょう。

喫煙があなたの人生の幸せをも奪う?

イギリスではここ数十年で、一般社会人の喫煙率は大幅な減少を遂げました

とはいっても、喫煙人口は約1,000万人

これは国内の6分の1に当たります。

そして注目すべきなのが、メンタルヘルスの問題を抱える人々の喫煙で、いまだ極めて多くの人たちが喫煙をし続けているそうなのです。

英ガーディアンによると、実は精神科の病院から退院した患者の70%は喫煙者だということです。

その結果、彼らは自らの寿命を縮め、何年もの間、心臓病や肺の病気に苦しむことになります。

また、最近の研究によって、精神状態に問題を抱える貧困層の間で喫煙率が特に高いことが分かりました。

イギリスでは、なんと精神状態に問題を抱える人のうち100万人が貧困層であり、喫煙者だということです。

また、タバコの消費量を踏まえると、貧困層はさらに13万5千人いると推測されています。

現在イギリスでは精神状態に問題を抱えている人が、国内の3分の1のタバコを消費しているとのこと。

彼らの多くが「禁煙したい」と思いつつも、やはりタバコへの依存性はかなり高く、止めることが難しいようです。

ある病院では、入院患者のケアスタッフが禁煙の手助けを申し出た際、患者の半数以上が、「ノー」と答えたという事例もあるそうです。

スタッフのサポートを得て禁煙すべきだということが頭では分かっていても、もしそれでも禁煙できなかったとしたら、そんな自分をますます激しく責めてしまうのではないかという不安に駆られるようです。

メンタルヘルス患者に禁煙サポート体制を!

このような状況を踏まえ、イギリス国内ではサポート体制の見直し強化が進められています。

英国王立精神医学会はじめ、メンタルヘルスやパブリックヘルスに従事するさまざまな組織団体が運営する「喫煙反対活動組織 (Ash) 」による「失われた数十年」という報告書によると、彼らの禁煙を実現させるためには、より多くのサポート体制が必要だと主張しており、世間からの、「精神状態に問題を抱えている人たちの喫煙依存は避けられない問題で、もはや改善の余地などない」という後ろ向きの姿勢に異論を唱えています。

何十年ものあいだ慢性的に蔓延っていた悪習慣を一瞬で消滅させるような魔法の一手などは存在しませんが、ケアスタッフを指導し、喫煙者への正しい治療法やサポート体制を整えシステムを根本から見直す、まさに社会的な活動が求められているようです。

一方で、この報告書を読んだ人々の中には、過去に喫煙や薬物依存、自傷癖に苦しんでいた当時の担当医に「禁煙の優先度は低い」と言われた人もいるとのことです。

ある一定のニコチン摂取量によって、統合失調症やその他の重い精神疾患に対して処方された薬の血液内レベルを安全な数値に保つことができ、むしろ禁煙が原因で病気の進行を招く、という意見もありました。

喫煙者に対して厳しい欧米社会では、この問題の注目度も高く、ユーザーからは以下のように様々な反応があるようです。

「ストレスを感じると、人はタバコやお酒に頼りたくなる。だから私も喫煙をやめられない。辞めようと思っても、ストレスがあるとタバコに手をだしちゃうんだ」

「喫煙は不健康だけど、精神疾患を抱えた喫煙者にとっては、何もしないよりはいいかも。若いときに自傷癖があったんだけど、喫煙が本当に役に立った。ストレスがあるときに吸うと、落ち着いたんだ」

「精神状態に問題を抱える貧しい人は、メンタルサポートに行くには限界があるよね。喫煙は経済病の副作用だよね」

タバコを吸わない人にしてみれば、喫煙という自ら健康を侵しているように思えるその行為は、理解しがたいものだと思いますが、喫煙者はむしろ精神を安定させるために必要だと考えているのかもしれません。

2015年度の日本の喫煙人口は約2084万人

これは98年度の約3100万人と比較すると、かなり減少していますが、先進国の中でも喫煙者数の割合は高く、今後、日本でもこのような組織団体によるサポート体制が必要になってくるのかもしれません。

喫煙、貧困、精神疾患—。

なかなか難しい問題ではありますが、皆さんもこの機会に、「心身の健康」について考えてみてはいかがでしょうか。

 

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