労働新聞が禁煙キャンペーン…「愛煙家」の金正恩が禁煙か
労働新聞が禁煙キャンペーン…「愛煙家」の金正恩が禁煙か
http://japanese.joins.com/article/731/215731.html
2016年05月16日11時57分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙の労働新聞が禁煙キャンペーン記事を相次いで掲載し、ヘビースモーカーとして知られる金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長がもしかするとたばこをやめたのではないかとの観測が出ている。
労働新聞は15日「国際的な禁煙の動き」という見出しの記事を通じ、「喫煙は自然災害や事故より多くの命を奪う」と指摘した。労働新聞は「きれいな空気を汚染させる」「たばこの吸い殻は火災原因のひとつ」として喫煙の弊害を挙げ、「たばこを嗜好品と、喫煙をひとつの粋と感じた時はすでに過ぎた」と強調した。続けて▽2013年6月に禁煙法を施行したロシア▽公共場所での喫煙を禁止したキューバ▽すべての建物内での喫煙を禁止したホンジュラスなど、国際的な禁煙の流れを紹介した。
労働新聞が禁煙の必要性を力説したのは今年に入りすでに3回目だ。4月24日付には「たばこが人体に及ぼす影響」、5月2日付には「法的統制の下に強化される禁煙活動」という見出しの記事を掲載した。
特に4月24日付の記事では「革命をするなら体も健康でなければならない」という金正日(キム・ジョンイル)総書記の教示まで取り上げ、「自身の健康のためにも、祖国の未来のためにも、たばこをやめた方が良い」と力説した。一部では北朝鮮当局の厳格な統制を受ける労働新聞が禁煙関連記事を相次いで報道しているのは金正恩の禁煙の決心に伴うものではないかとの観測が出てくる。
金正恩の愛煙ぶりはすでに有名だ。手にたばこを挟んだまま現場指導をする場面が北朝鮮の国営メディアに何回も掲載されたほどだ。昨年12月19日には平壌(ピョンヤン)地下鉄試運転行事で金正恩が捨てた吸い殻が赤い火がついたまま座席の下に捨てられた姿がカメラに捕えられたりもした。
金正日の専属料理人を務めた日本人の藤本健二氏は自身が出した『金正日の料理人』で、「金正恩は10代半ばで酒とたばこを始めた。私にたばこをもらって吸ったりもした」と書いた。
金正恩の禁煙説と関連して情報当局関係者は「まだそのような動向は捉えられていない」と話した。統一部当局者も「金正恩が禁煙を決心したならばすでに関連報道が出ているだろう」として禁煙の可能性を小さく見た。実際に3月9日付労働新聞には金正恩が核弾頭設計図の前で右手にたばこを挟んだまま何かを話す写真が載せられた。
情報当局関係者は「北朝鮮では喫煙が“権威の象徴”を意味したりもする。年上の幹部を立たせたまま足を組んで座りたばこを吸う金正恩の姿はそれ自体が最高尊厳の象徴」と話した。金正日は2001年にたばこをやめた後「たばこは心臓を狙った銃と同じだ」としながら2005年にたばこ統制法まで作ったが晩年に再びたばこをくわえていた。
金正恩は労働党第7回大会閉幕後2度目の公開的な視察に出たりもした。15日の朝鮮中央通信によると金正恩は人民服姿で平壌近郊の養苗場を視察した。
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