たばこパッケージ警告 “画像付き”に賛成7割は民意なのか
たばこパッケージ警告 “画像付き”に賛成7割は民意なのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/184511
結果はこうだ。
●喫煙者が表示を認識し、表示内容を読む効果が大きいのは、画像付きの警告表示。
●警告表示の面積割合を大きくすることについては、喫煙者の47%、成人全体の72%が賛成。
●大きな字でシンプルな文言にすることには、喫煙者の56%、成人全体の75%が賛成。
●警告表示に画像を入れることは、喫煙者の半数近く、成人全体の70%が賛成。反対は喫煙者でも20%と少ない。
要するに、今後は警告表示を画像付きで大きくすることに、世論の賛同は得られたということなのだろう。
この発表を受けて、大メディアは「たばこ警告画像 賛成7割 がんセンター調査」などと報じ、「日本も速やかに導入すべきだ」とするセンター研究員の主張を紹介していた。
いま、国内(財務省)では、たばこの警告表示の規制を強化する動きが進んでいる。今回の調査結果発表とメディアの紹介報道が、規制強化を後押しすることになるのは間違いない。
受動喫煙対策を進める厚労省の課長は、5月31日禁煙デーのイベントで、規制強化に向け世論を形成していきたいと強調していた。一連の動きを見ていると、事態は厚労省の思惑通りに進んでいるようだが、2440人のネット調査の結果だけで民意と言えるのかどうか。1機関が1回だけやって民意と言うのは乱暴すぎるし、70%という数字は実際の調査数値をベースに性別、年代別、喫煙状況(喫煙率)による構成比で調整した数値だ。ウエイトバック集計という手法なのだが、報道にはこうした説明もなく、世論調査が独り歩きする可能性がある。
もっと言えば、表示規制を主張する機関がアンケート調査を行うこと自体がどうなのか。公平性、客観性を考えれば第三者が行うべきではないだろうか。
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