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妊娠中に“あえて”喫煙するオーストラリアのJKたち「ちっさい赤ちゃん産みたいから、今日からタバコ吸うわ!」

妊娠中に“あえて”喫煙するオーストラリアのJKたち「ちっさい赤ちゃん産みたいから、今日からタバコ吸うわ!」

http://tocana.jp/2016/07/post_10201_entry.html

2016.07.01

 またしても奇妙な流行が生まれている。オルタナティブ・ニュースサイトの「Oddity Central」(6月20日付)によると、オーストラリアでは、妊娠中のティーンエイジャーがタバコを吸いはじめたのだ――。

■広告文を“曲解”して妊娠後にあえて喫煙

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Oddity Central」の記事より

 タバコを吸いはじめた理由は「赤ちゃんが小さければ、産むとき痛くないから」というもの。どうやら、オーストラリアの若い妊婦たちは分娩時の痛みのほうが、妊娠中の喫煙で生じる胎児への悪影響より、ずっと心配ということらしい。妊婦の喫煙による高い死産率、小児喘息やアレルギーなど想定外なのだろう。

アルコール手指消毒剤で酔っぱらう」とか「化粧用コットンボールを食べてダイエット」など、愚かで危険なトレンドが生まれては消えていった。しかし、今回はかなり深刻な結末が予想される。しかも、少女たちのバカげた発想の源というのが、タバコのパッケージに書かれている「妊娠中の喫煙は、胎児の低体重につながるおそれがあります」という広告からなのだ。つまり、喫煙の警告文を出産時の激痛を和らげるための秘策として、「なるほど、それじゃタバコ吸わなきゃ」と読み替えたというわけだ。

 10代の妊娠と喫煙について研究しているオーストラリア国立大学の人類学者シモーネ・デニス准教授は「New Zealand Herald」紙に対し、次のように語っている。

「もちろん、タバコの外箱に書いてあるメッセージは、喫煙の害についての警告です。でも、10代の妊婦は、まだ未熟なんです。彼女たちが最も恐れること――それは自分が大きな赤ん坊を産んでしまい、手に余ることでしょう。大体、16か17歳の女の子ですから、彼女たちの頭にあるのは『オーマイガ! でっかい赤ちゃんだったらどうしよう。痛いのはまっぴらごめん!』なんです」(シモーネ・デニス准教授)

■パッケージの“喫煙抑制広告”は一定の効果あり

 そして「痛いのはまっぴらごめん!」とパニック状態に陥ってしまうと、タバコを吸うことがある意味、彼女たち独自の“医療措置”になるというのだ。少女たちは妊娠がわかった途端、いきなりタバコを吸いはじめたり、本数を増やしたりする。タバコの外箱の警告文通り、タバコを吸うたび、生まれてくる赤ちゃんが低体重児になることを祈りながら……。

 ちなみに、オーストラリアでは、妊婦の18%が喫煙をしているという統計結果がある。また、喫煙の妊婦は非喫煙のそれより2倍のリスクで低体重児を産み、体重は平均して標準より200グラム少ないと報告されている。

 一方、喜ばしいニュースもある。英紙「Daily Mail」(2013年10月7日付)は、2012年12月にオーストラリアで施行された法律が有効に機能していると伝えているのだ。タバコの外箱へのロゴマーク使用を禁じ、ほぼ全面に、健康被害を訴えるインパクトある写真を掲載するデザインで統一した“喫煙抑制広告”だ。

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Deutsche Welle」の記事より

 いくつかパターンがある中で、喫煙により失明の危険がある患者の手術写真が印刷されたものは、ブルーアイズの人たちには特に嫌悪感を抱かせ、タバコを断念する人が増えているという。この広告により、10代の男女の約半数が、喫煙を思いとどまっていると伝えられている。
(文=佐藤Kay

参考:「Oddity Central」、「New Zealand Herald」、「Daily Mail」ほか

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