受動喫煙禁止条例 盛岡市に求め要望書 「早期の対策必要」 「市医師会」など4団体 /岩手
http://mainichi.jp/articles/20160926/ddl/k03/100/023000c
毎日新聞2016年9月26日
県内でも、受動喫煙や歩きたばこ対策が遅れている。たばこの煙にはダイオキシンなど約200種類の有害物質が含まれ、健康に悪影響を及ぼすことから、盛岡市の一般社団法人「盛岡市医師会」など4団体は25日、市に受動喫煙禁止条例の制定などを求める要望書を提出した。メンバーらは「たばこは市民の健康と命の問題で、早期の対策が必要だ」と訴えた。【近藤綾加】
たばこの煙は受動喫煙を強いられる人にも、脳卒中や狭心症、ぜんそくなどさまざまな病気の危険を高めると言われている。世界保健機関(WHO)の推計によると、たばこの害で毎年約600万人が亡くなり、うち60万人が受動喫煙の影響とみられる。さらに、吸い殻のポイ捨ては環境汚染や火災の要因となっている。
こうした状況を受け、五輪開催地の国や都市など海外では、屋内を原則禁煙とする罰則付きの法律や条例が定められている。
しかし、国内で罰則付きの条例があるのは、神奈川県と兵庫県のみ。ただし、飲食店やホテルなどは「禁煙あるいは分煙」で禁煙を義務付けしていない。
東京都も昨年に条例制定を検討したが、たばこ業界などの反発もあり、結論を先送りした。県内でも盛岡市医師会などが過去4回、市に条例制定を要望しているが、実現していない。
25日は午前9時になると、医師会など4団体のメンバーや親子連れなどのボランティアら約80人が、盛岡市のJR盛岡駅前滝の広場に集まった。ゴミ袋を持って、市役所本庁舎まで約2キロを歩きながら沿道の植木や側溝などにポイ捨てされたたばこの吸い殻を拾うと、約1時間半で4005本になった。
庁舎到着後、医師会の吉田耕太郎副会長が罰則付きの「受動喫煙禁止条例」と「歩きタバコとタバコのポイ捨て禁止条例」の早期制定を求める要望書を、市保健福祉部の伊瀬谷渉次長に手渡した。伊瀬谷次長は「実効性のある対策を進めていきたい」と話した。
市はこれまでに、大通りや駅前の交差点の路上など市内約150カ所に、歩きたばこ禁止を呼びかけるステッカーを設置するなどしている。それでも、4団体のボランティアが月1回、同じコースで吸い殻を拾うと、年間約3万本に上るという。
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