たばこマナー条例化は有効? 盛岡で5年連続要望書
たばこマナー条例化は有効? 盛岡で5年連続要望書
https://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20161019_11
盛岡市医師会(和田利彦会長)など4団体は市民の受動喫煙被害を防ごうと、歩きたばこやたばこのポイ捨てを禁止する条例制定を市に求め続けている。非喫煙者の健康や街の美観を守るためには条例化が欠かせないとし、5年連続で市長宛てに要望書を提出した。ただ、市は対策の必要性は認めながらも「効果の判断が難しい」と条例制定には慎重で、要望実現の見通しは立っていない。
市医師会などは先月末、5年目となる要望書を谷藤裕明市長に宛てて提出した。要望書では「副流煙による健康被害が甚大と報告されるようになった」と指摘した上で「罰則を伴った『受動喫煙防止条例』『歩きたばことたばこポイ捨て禁止条例』の早期制定を要望する」と求めた。
これに対し、市保健所健康推進課の工藤弘幸課長は「条例は市民の権利を制限することでもあり、制定によって健康増進に具体的な効果があるのか判断が難しい面もある」と説明。市保健福祉部の伊瀬谷渉次長は「道路上のステッカー設置や公共施設の分煙化などで啓発を進めている」と、条例によらない対応に理解を求める。
市医師会の吉田耕太郎副会長は「禁煙は長い間続けることで健康効果が出る。吸い殻を拾って見せるなど、実行を伴った活動を続けて条例制定を目指していく」と話す。
【写真=路上喫煙禁止などの条例制定を盛岡市に要望した吉田耕太郎副会長(中央)。吸い殻回収などの啓発活動も継続する】
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