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2016年11月

受動喫煙の場所は飲食店が4割余 対策を強化へ

受動喫煙の場所は飲食店が4割余 対策を強化へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161120/k10010775611000.html

11月20日 4時43分

他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙を経験した場所について厚生労働省が調査したところ、「飲食店」と回答した人が4割余りで最も多かったことがわかりました。厚生労働省は健康被害を防ぐため、受動喫煙の対策を強化する検討を進めています。

厚生労働省は受動喫煙などの状況を調査するため、2年に1度、アンケート調査を行っていて、去年11月に全国のおよそ3500世帯から回答を得ました。

この中で、過去1か月の間に受動喫煙を経験した場所について複数回答で聞いたところ、「飲食店」と回答した人が41.4%で最も多く、次いで「遊技場」が33.4%、「職場」と「路上」がともに30.9%でした。さらに、医療機関や行政機関、それに学校という回答もそれぞれ5%前後あったということです。

また、受動喫煙の対策を強化してほしい場所を聞いたところ、「飲食店」が35%と最も多く、次いで「路上」が34.8%、子どもが利用する「公園」や「通学路」が28.2%となっています。

厚生労働省は、受動喫煙による健康被害を防ぐため不特定多数の人が集まる施設を中心に原則として建物内を禁煙とし、違反した場合は罰金を科すなど対策を強化する検討を進めています。

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「タバコを吸う人」の歯がとっても危ない理由

「タバコを吸う人」の歯がとっても危ない理由

虫歯、口臭、歯周病…子どもにも悪影響及ぶ

http://toyokeizai.net/articles/-/109783

2016年03月19日

小林 保行 :歯科医師/キーデンタルクリニック院長

 

公共施設や飲食店などで進んできた禁煙スペースの拡大。オフィスでも分煙化が進み、喫煙者の肩身が狭くなっています。厚生労働省によると、成人の喫煙率は1990年に男性53%、女性9.4%でしたが2013年には男性32%、女性8.2%まで下がっています。

肺ガンだけではない!タバコが及ぼす悪影響

とはいえ、成人男性の10人に3人以上はいまだにタバコを吸っているのが実態です。その喫煙で気になるのが健康への影響でしょう。もっとも恐れられているのは肺ガンかもしれませんが、タバコが歯や口の中へ悪影響を及ぼすことも無視できません。

筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中でも強く訴えていることのひとつが喫煙によって引き起こされる口の中へのさまざまな悪影響です。これは身体全体の健康にも影響を与えかねないことが近年、明らかになってきています。

タバコの悪影響がもっとも最初に及ぶのは、口の中です。タバコの煙の中には約4000種類もの化学物質が含まれており、そのうち約200種類が有害物質、発がん性物質が約70種類も含まれているという話もあります。それらの物質が口の中の粘膜から直接吸収されるのです。喫煙が口のガンである口腔(こうくう)ガンや、喉のガンである咽頭(いんとう)ガンを引き起こすこともあるのです。

口の中でも特に舌の下部の口腔底と呼ばれる部分は粘膜が薄く、さまざまな化学物質が透過しやすい部分です。狭心症の発作薬としても知られているニトログリセリンも舌の下で溶かすことで即座に効果を現すことから、その吸収の速さがおわかりになるでしょう。

また、口の中は歯肉や頬、舌、口蓋(口の天井の部分)など至るところが粘膜に覆われており、それぞれからもタバコの有害物質は吸収され、お口の中の至る所であらゆるトラブルを引き起こしていきます。

タバコを吸うと虫歯ができやすくなる理由

タバコを吸うと実は虫歯にもかかりやすくなります。喫煙者は非喫煙者と比べて約3倍も虫歯になりやすいのです。「甘いものを食べているわけでもないのにどうして!?」と不思議に思ってしまいますが、それは次のような理由によります。

1.唾液の量が減り、自浄作用・再石灰化作用が落ちる

タバコを吸うと自律神経の働きにより唾液の分泌が落ちます。唾液が減ってしまうことで、口の中の細菌を洗い流す作用(自浄作用)が弱くなり、虫歯の原因となる歯垢が溜まりやすくなります。また、唾液には初期虫歯を修復する再石灰化作用というのがあります。その効果も期待できなくなるため虫歯が発生しやすくなります。

2.ヤニに歯垢がつきやすくなる

タバコに含まれるタール(ヤニ)は歯の表面にこびり付きます。ヤニはベタベタしているため、歯垢がその部分に停滞しやすくなるため虫歯の原因となります。

3.根面カリエスができやすくなる

根面カリエスとは、歯根の表面にできる虫歯のことです。タバコを吸うと歯周病が進んで歯茎が下がって、それまで歯茎に隠れていた歯根が露出してきます。歯根は虫歯に対する抵抗性が弱いため、虫歯になりやすいのです。

4.ビタミンCが欠乏し、歯垢がベタベタした状態になる

タバコを1本吸うと、1日に必要なビタミンCがすべて破壊されるともいわれています。タバコが肌に悪いといわれるゆえんですが、実はビタミンCは肌だけでなく、体のさまざまな組織にとって欠かせないものです。

ほかにもまだある、口の中への悪影響

1.歯周病を発症・進行させる

タバコを吸うと、ニコチンや一酸化炭素の影響により、血行不良、免疫力低下が起こり、歯周病を発症・進行させやすくなります。また、歯茎を硬くして出血もしにくくなるため、歯周病に特有の症状を隠してしまい、気づいた時には手遅れになっていることも少なくありません。また、傷の治りも悪くなるため、歯周病の治療をしても効果が現れにくくなります。

歯周病は筆者が「歯周病という身近な病気の恐ろしすぎる真実」(2月7日配信記事)でも指摘しているとおり、歯が抜けるだけではなく全身に悪影響を及ぼすこともわかってきており、注意が必要です。

2.歯が汚くなる

ヤニが歯にこびり付くと、なかなか取れず歯が汚く見えてしまいます。また、こびりついたヤニ(タール)は有害物質を周囲に放出し続けます。

3.口臭がひどくなる

タバコの独特の臭いに歯周病が加わると、ひどい悪臭を周囲に撒き散らすことになります。

4.歯茎が黒くなる

タバコによりビタミンCが破壊され、歯茎にメラニン色素が沈着してどす黒くなっていきます。

5.粘膜の病気や口腔ガンを起こす

口の中の至る部分の粘膜に有害物質が作用し、粘膜の病気やガンを引き起こします。

6.味覚異常を起こす

唾液の減少により舌の表面に舌苔(ぜったい)が付着しやすくなり、味がわかりづらくなります。

タバコを吸うと子供に虫歯ができやすくなる!

家族に喫煙者がいる子供は、そうでない場合に比べて3歳までに虫歯になる可能性が2倍になった、という京都大学の研究報告がつい最近発表されました。家族に喫煙者がいる場合、そうでない場合に比べて1.46倍、目の前で吸われる場合には2.14倍にもなったそうです。この研究結果から、受動喫煙することで唾液の成分が変化し、それが虫歯をできやすくするのではないか、ということが示唆されています。

受動喫煙が口の中に影響を与えるほかの例としては、歯茎の着色が挙げられます。家族に喫煙者がいると、子供の歯茎にメラニン色素が沈着し、黒くなってしまうのです。その他にも有害物質をたっぷり含んだ煙を吸うことで何か影響が出ている可能性も大いにあることでしょう。

タバコの口の中の影響はなかなか自分で感じ取ることはできません。気づきやすいのはヤニによる着色くらいのものでしょう。しかし、タバコの有害物質はじわじわとお口の中を破壊し続けています。禁煙をすることで、お口の中の病気のリスクを大幅に下げることができるだけでなく、味覚も正常になって食事も美味しく感じられることでしょう。また、身近な人の健康も守ることができます。もし禁煙がひとりでは難しい、というような人は、禁煙外来などに相談してみるのも一手です。

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喉の痛みと薬の関係性 喉が痛い時の原因と正しい対処法

喉の痛みと薬の関係性 喉が痛い時の原因と正しい対処法

http://getnews.jp/archives/1558887

DATE:

2016.11.22 21:00

    

秋冬の乾燥する時期の
喉の痛みや違和感は不快で苦痛な症状です。 風邪の引き始めにも見られる、この喉の痛みの原因を特定することでは早い回復に繋がります。 ここでは喉の痛みの原因と対処法を見ていきましょう。

要チェック項目

□喉の痛みを薬で治すには原因を特定する □喉が痛い時、薬がなくても対処の方法はある □喉の痛みに効果的な飲み物ははちみつ、緑茶、ココア

喉の痛みと薬の関係

風邪の引き始めに起こるのが喉の痛みですが、喉や扁桃腺が弱いという人はとくに忙しさに疲れがたまっているとき、免疫力が落ちているときなどに喉に付着したウィルスや細菌が原因で炎症を起こしやすいとされています。 喉が炎症することで痛みとなって現れるのですね。喉がイガイガする、違和感がある、痛くて唾を飲み込めないなどとつらい喉の痛みは、早く改善したいものですね。 その回復の対処法や薬の処方箋などは、痛みの原因を特定することがまず第一です。原因によって対処法が異なるためです。

喉の痛みは具体的な原因を探ってから対処法を

風邪が原因の場合

のどの痛みが風邪の場合は、ウィルスや細菌によって喉に炎症を起こしています。ウィルスや細菌による風邪の症状は、まず引き始めに喉の痛みがあります。 そこから鼻水や咳の症状に移行していきます。ウィルスには抗生物質が効きませんから、これで早く治すということはありません。 風邪の引き始めの喉の痛みには大事をとって、適切にケアすることで風邪の進行を和らげることが可能です。 単に喉が痛いからと言って喉薬を服用するというように、安易な対処法に走らずに原因をしっかりと把握した上で薬を処方してもらいましょう。

アルコールやたばこによる喉の痛みの場合

アルコールやたばこによる喉の痛みはよく見受けられます。たばこに関しては、周囲の人の副流煙にやられるケースもありますから注意が必要です。 過度のアルコール摂取では、強い利尿作用が働くことで脱水症状になり喉を乾燥させます。意外とこれらが原因で喉が痛むということがあるのです。

カラオケなどで大声を出し続けた場合

上記のことからも、飲酒の場でのカラオケは最悪ですね。やむを得ず大声を出し続けたり、応援したりと声、声帯を酷使することで炎症を起こしやすくなります。重症化させてしまうと、痛みも強く声が出にくくなります。 炎症を起こしてしまったらなるべく安静にし、喉を使わないように休めてあげることです。炎症が悪化するとポリープや悪性腫瘍などが出来ることがあります。 少しでも気になる症状がある場合は、専門の医療機関を受診しましょう。

喉が痛いのに薬が無い時の対処法

喉が痛いのに薬が無い時の対処法は、以下の通りです。

マスクを着用する

まずはマスクをすることですね。喉が痛いな、違和感があるなと感じたらすぐにマスクを着用することをおすすめします。喉を潤すことで炎症、痛みが緩和しますのでマスクで保湿をしてあげるのはとても効果的です。 空気が乾燥することで、喉の粘膜も乾燥します。そうすると線毛といって粘膜と一緒に口から体内にほこりなどが入らないようにしてくれるものが抜けやすくなってしまいます。 線毛が抜けると細菌やウィルスを追いだす力が低下します。するとまたウィルスが侵入しやすい体になってしまうのですね。

うがいをする

これも喉を潤す役割があります。うがいをするとだいぶ痛みが和らぎます。同時に、市販のうがい薬を使用すると殺菌効果が高まります。

甘い飲料水を飲んだり、のど飴をなめる

のどあめには種類があります。医薬品、医薬部外品、食品と3種類です。のどの痛みそのものをなんとかしたい場合は、医薬品から選ぶのが有効です。

喉を温めること

喉をマフラーやネックウォーマーなどで温めることで、ウィルスや細菌の繁殖を防ぐことが出来ます。ウィルスや細菌は低温度で活発に活動するので効果的ですね。

病院に行くこと

やはり専門の医療機関を受診することですね。市販の薬を自己判断で飲むより回復が早いでしょう。

喉が痛みに効果的な飲み物

喉を回復させる方法は、なんといっても温かいのみものを飲んで喉を潤すことが大切です。喉を乾燥から守るのですね。

はちみつ

喉の痛みを和らげるのには、はちみつを使用したハミージンジャーやハニーレモンを加えても良いですね。甘いはちみつや砂糖と同時にすりおろしたショウガや大根、レンコン、ねぎ、ゆずは効果的です。

緑茶

そして、殺菌作用がある飲料でおすすめなのが緑茶です。緑茶のカテキンに殺菌作用があるのですね。強い殺菌作用ということだと、紅茶も挙げられます。 殺菌作用ということですから、ウィルスや細菌を体内に入れない働きをしてくれます。さらに、紅茶に含まれているポリフェノールは腸内細菌のバランスを保つ作用がありますから、免疫力があがり風邪に強い体作りに有効です。

ココア

最後に痛い喉におすすめなのは、ココアです。ココアのポリフェノールには抗酸化作用、抗菌作用、ストレス抑制、冷え性改善などの効果が期待出来ます。甘いココアが抗菌作用があるのは良いですね。

喉の痛みにNGな食べ物

喉が痛いということは、炎症を起こしているということですから必要以上に刺激を与えることはしてはいけません。 口にしてはいけないものとして、アルコールやたばこ、炭酸飲料や辛い物、コーヒーなどです。

強い喉の痛みの場合は溶連菌感染症の疑いも!

以上、喉の痛みの原因と対処法、そしてセルフケアを見てきました。強い喉の痛みは溶連菌の可能性があります。 溶連菌は、幼児や小児に多い感染することが多い感染症です。 これは、上記のセルフケアでは対処しきれないので気になる異常な喉の痛みには速やかに専門の医療機関を受診しましょう。耳鼻咽喉科の受診が必要です。 (監修:Doctors Me 医師)

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喫煙、がんのDNA変異誘発〔CBnews〕

喫煙、がんのDNA変異誘発〔CBnews〕 国がんなど日英米韓共同研究

CBnews | 2016.11.07 18:35

https://medical-tribune.co.jp/news/2016/1107505579/  国立がん研究センター(国がん、中釜斉理事長)研究所など日英米韓の国際共同研究チームは4日、喫煙量とがん細胞に見られるDNA突然変異数には相関が見られ、喫煙が複数の分子機構を介して、DNA変異を誘発していることが明らかになったと発表した。  この国際共同研究には、国がん研究所のほか、英サンガー研究所や米ロスアラモス国立研究所などが参加し、臓器がんのDNA異常に喫煙がどの程度の影響を及ぼしているかを、喫煙との関連が報告されている17種類のがんについて、合計5243症例のゲノムデータを基に検討した。  この研究では、生涯喫煙量と患者のがん細胞に見られる突然変異数には、統計的に有意な正の相関が見られたほか、1年間毎日1箱のたばこを吸うことで、肺がんでは最多の150個、喉頭では97個、咽頭では39個、口腔では23個、膀胱では18個、肝臓では6個の突然変異が蓄積していると推計された。  変異パターンの解析では、喫煙によって発がんリスクが上昇するがんには、少なくとも3つのタイプがあることが分かった。具体的には▽たばこ由来発がん物質暴露が直接的に突然変異を誘発しているがん(例:肺がん、喉頭がん、肝臓がん)▽たばこ由来発がん物質暴露が間接的に突然変異を誘発しているがん(例:咽頭がん、口腔がん、食道がん、膀胱がん、腎臓がん)▽今回の解析で明らかな変異パターンの増加が見られなかったがん(例:子宮頸がん、膵がん)-だった。 (2016年11月4日 君塚靖・CBnews)

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受動喫煙の被害「調べる段階終わった」 国立がん研 国立がん研、病気リスク引き上げ

受動喫煙の被害「調べる段階終わった」 国立がん研                                         国立がん研、病気リスク引き上げ

http://style.nikkei.com/article/DGXKZO09145430U6A101C1TZQ001?channel=DF130120166090

2016/11/6付 日本経済新聞 朝刊

 国立がん研究センターは8月、受動喫煙による肺がんのリスク評価をこれまでの「ほぼ確実」から「確実」に引き上げた。厚生労働省の調査でも、受動喫煙により脳卒中や心筋梗塞など、さまざまな病気のリスクが高くなることが示されている。これまで受動喫煙の対策は遅れていたが、国も東京オリンピックに向けて、検討に本腰を入れ始めた。

 受動喫煙による肺がんなどのリスク上昇は、世界的には以前から研究されており、1980年代には指摘されていた。にもかかわらずこれまでがんセンターがリスク評価を「ほぼ確実」にとどめていたのは、国内で実施された研究では調べた人数が少なかったことなどが理由だ。

 今回、日本人を対象に実施された9つの研究のデータを、メタアナリシスという統計的な手法を用いて統合し、受動喫煙によって肺がんになるリスクが1.3倍に高まることを確かめた。これを受けて、受動喫煙のリスクを「確実」に引き上げた。

 喫煙者本人のリスクについては、肺がんのほか肝がんや胃がんなど数多くがすでに確実とされているが、受動喫煙のリスクが確実と判定されたのは初めて。「受動喫煙の影響を調べる段階は終わり、対策を取るべき段階になった」と、国立がん研究センターの片野田耕太がん登録統計室長は強調する。

◇     ◇

 日本たばこ産業(JT)はがんセンターの発表に対し、自社のホームページに「本研究結果だけで受動喫煙と肺がんの関係が確実になったと結論づけることは困難」とする社長コメントを掲載した。その論拠として、喫煙しない女性の追跡調査では、受動喫煙があり肺がんで死んだ人と、受動喫煙がなく肺がんで死んだ人の数にあまり差がなかったことなどを挙げた。

 がんセンターはこれに対し、JTが挙げた死者数は恣意的に抽出されたもので、母数や年齢などを調整した上で比較するとリスクは増大していると反論。ほかの指摘に対しても一つひとつに科学的根拠を示し、異例ともいえる強い調子で反ばくした。そして「受動喫煙による肺がんリスクは科学的に明確な結論」と重ねて結論づけ「受動喫煙は迷惑や思いやりの問題ではなく、健康被害、他者への危害の問題である」と断じた。

 受動喫煙による健康リスクは、肺がんだけではないことがわかっている。8月末、厚生労働省は15年ぶりに「喫煙と健康(たばこ白書)」を改訂し、米国などでの分類をもとに、たばこの健康影響のリスクを4段階に分類した。

 受動喫煙については、肺がんのほか心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群、鼻への刺激症状に対するリスクが、最も高い「レベル1」とされている。レベル1は「因果関係を推定するのに十分な科学的証拠がある」という意味で、国立がん研究センターの評価の「確実」に相当する。

 同省の推計によれば、受動喫煙による死者は国内で年間1万5030人に達する。このうち虚血性心疾患は4459人、脳卒中は8014人で、肺がんの2484人よりも多い。

 「因果関係は示唆されるが科学的証拠は十分でない」レベル2まで含めると、さらに幅広い病気との関係が指摘されている。気管支ぜんそくや呼吸器の機能が低下する慢性閉塞性肺疾患(COPD)はもちろん、乳がんや小児の中耳疾患など喫煙との関連が薄そうに思える病気も並ぶ。

◇     ◇

 海外では法律で職場とレストラン、居酒屋・バーの全面的な禁煙を定めている国も多い。これらの国や地域の調査では、全面禁煙が法制化されたあと、ぜんそくなどの呼吸器疾患による入院のリスクは24%下がった。急性心筋梗塞などは15%、脳卒中なども19%減り、禁煙の範囲が広いほど減少幅も大きかった。

 レストランなど公共の場所だけでなく、住宅での受動喫煙の影響も見逃せない。家族喫煙だけでなく、マンションなどで近隣からの影響を訴える例も少なくない。医療機関に検診に訪れた70歳代女性が、隣人がベランダで吸ったたばこの煙が部屋に流れ込んだことで、のどの痛みや息苦しさを訴えた例などは典型的だ。コンセントの穴に入った煙が、マンションの壁伝いに隣の住居に流れこむ場合もあるという。

 禁煙治療に携わる東京女子医科大学の阿部真弓医師は「脳卒中や虚血性心疾患、呼吸器の病気は高齢者ほど影響を受けやすい」と懸念する。高齢化にともなって受動喫煙の影響は拡大するので、高齢者の多い介護施設などでは禁煙への取り組みが必要と提言する。

 世界では公共施設などでの禁煙を法制化する国が増えている。東京五輪で日本の状況が注目されるのは必至で、政府は対応を迫られている。

◇     ◇

■対策を法制化 罰則も 19年ラグビーW杯・20年五輪に向け

 2020年の東京オリンピック開催をにらんで、政府は受動喫煙防止への取り組みを急ピッチで進めている。世界保健機関(WHO)と国際オリンピック委員会は「たばこのないオリンピック」の推進を決めており、英国やブラジル、韓国など近年の開催国や開催予定国は、公共施設などでの罰則を伴う対策を法制化している。厚生労働省は10月、受動喫煙対策の強化案をまとめ、公表した。

 厚労省案では、官公庁や運動施設などは建物内での禁煙を義務化。飲食店や事務所などは、分煙ではなく原則建物内を禁煙とし、隔離した喫煙室でのみ喫煙を認める。現在は努力義務となっている受動喫煙対策に罰則を設ける。施設の管理者だけでなくたばこを吸った人にも適用する方向だ。「吸いたくない人が吸わない環境づくりが大切」と厚労省健康課の坂本和也課長補佐は説明する。

 10月の参議院予算委員会では、安倍晋三首相が「受動喫煙防止対策はがんをはじめとする生活習慣病の予防において重要な柱」と答弁。東京五輪や19年に開催されるラグビーW杯に向けて法制化を検討するとした。実施には1年~1年半の準備期間は必要と見られ、検討は待ったなしの状況になっている。

(小玉祥司)

[日本経済新聞朝刊2016年11月6日付]

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なぜ、ぽっこりおなかの人は生活習慣病になりやすいのか?

なぜ、ぽっこりおなかの人は生活習慣病になりやすいのか?

https://www.circl.jp/24066

 中年になると、特に男性でおなか周りに脂肪が付き始める。単に「太った」で済まないのがおなか周りの脂肪の恐ろしいところで、さまざまな病気を引き起こす原因になっている。今回は、このおなか周りの脂肪が引き起こす病気のメカニズムを探ってみたい。

ぽっこりおなかは生活習慣病のハイリスク要因

肥満が健康に良くないのはご存じの通りだ。高血圧や糖尿病など生活習慣病の原因になるといわれているからだ。しかし、「肥満」といっても、どこに脂肪が付いているかによってリスクは大きく異なる。リスクが高いのは腸の周りに脂肪が過剰に蓄積している「内臓脂肪型肥満」の人だ(※1,2)。いわゆる「ぽっこりおなか」の人のことだ。

 一方で、腰まわりや太ももなどに皮下脂肪が多くたまっている「皮下脂肪型肥満」の人には、糖尿病や高血圧、脂質代謝異常などの症状はあまり見られない(※1)。

カギを握るのは老化したTリンパ球

 なぜ、ぽっこりおなかの人は生活習慣病を引き起こしやすくなるのか。慶應義塾大学医学部の研究チームが、これまで謎だったそのメカニズムを明らかにした。若いマウスに高脂肪食を食べさせて太らせ、内臓脂肪を分析したところ、健康で若いマウスには見られない老化したTリンパ球が短い期間で大量にできることが分かった。Tリンパ球とは免疫細胞の一種である。

 次に、この老化したTリンパ球を、通常食を食べていて痩せている健康な若いマウスの内臓脂肪に細胞移植してみたところ、免疫機能に過剰な炎症が起こったり、インスリン抵抗性が見られたりするなど、高脂肪食を食べて太ったマウスによくある症状が引き起こされることが分かった。つまり、この老化したTリンパ球が生活習慣病発症に重要なカギを握っていることが明らかになったのだ(※3)。

ぽっこりおなかが引き起こす生活習慣病とどう戦うか

 研究チームは、この老化したTリンパ球だけを取り除く、もしくは増加させない、といった方法で、内臓脂肪型肥満に関係する生活習慣病を予防できる可能性があると考えている(※3)。

 よく知られているように、生活習慣病の予防で大切なのは、適度な運動や栄養バランスの取れた食事、たばこやアルコールを控えることなどだ(※4)。これに加えて、細胞レベルで生活習慣病を予防することができるようになれば、多くの患者やその予備軍といわれる人たちを救うことが可能だ。

 しかし、細胞レベルでの予防が将来、実現する可能性が出てきたからといって、普段の生活を怠惰にするわけにはいかない。ぜひ、今まで通り、運動や健康的な食事を心がけていただき、そして、十分な睡眠も忘れずに取っていただきたいと思う。

参考・引用

  • ※1:肥満と健康 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html
  • ※2:内臓脂肪型肥満 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-051.html
  • ※3:食べ過ぎが見た目だけでなく内臓の老化を加速させるメカニズムをマウスにおいて解明-内臓脂肪型肥満による免疫老化の怖さ- 
    https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2016/11/8/28-18720/
  • ※4:公益社団法人千葉県栄養士会 生活習慣病の予防と食事 http://www.eiyou-chiba.or.jp/commons/shokuji-kou/preventive/seikatusyukan/

WRITER kix

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非喫煙者も肺がんに! 女性ホルモンが関係する“肺腺がん”って何?

非喫煙者も肺がんに! 女性ホルモンが関係する“肺腺がん”って何?

http://woman.excite.co.jp/article/beauty/rid_Doctorsme_5416/

2016年11月24日 16:30

最近、タバコを吸わないのに「肺腺がん」になるケースが急増しています。「肺腺がん」は肺がんの中でも、肺の奥深くにできるため初期症状が出にくく、早期発見も難しい、女性に多いがんと言われています。

一体何故、タバコを吸わない人や女性に多く発症するのでしょうか?原因から予防まで、医師に詳しく解説して頂きました。

肺がんの種類

小細胞がん
肺の入り口近くに発生しやすく、喫煙者に多い、進行が速く転移しやすい。

非小細胞がん
■腺がん
女性に多く、肺の奥の方にできやすい。症状が出にくい。

■扁平上皮がん
喫煙者に多く、肺の入り口付近にできやすい。

■大細胞がん
肺の奥にできやすく、通常増殖が速い。

肺腺がんが女性に多い理由

肺腺がんは、喫煙ももちろん原因の一つとはなりますが、それ以外に肺腺がんの発症には、大気汚染及び女性ホルモンであるエストロゲンの関与が考えられています。

エストロゲン量や濃度が高いこと、つまり初潮が早かったり閉経が遅い、エストロゲン補充療法を受けていた、といった女性の肺腺がんのリスクが高まるといわれています。

タバコを吸わない人が肺がんになる原因

エストロゲン
前項で述べたようなエストロゲンの分泌量が多かった期間が長い女性が肺腺がんのハイリスクと考えられます。

大気汚染
ウイルス、細菌やたばこの伏流煙、車の排気ガス、地域の工場などから出る排気なども関連していると考えられます。

タバコを吸わなくても肺がんになる危険性のある食物

まだ、医学的に広範囲にコンセンサスが得られた結果ではありませんが、次のようなGI値の高い食物が肺がん(扁平上皮癌)の発症に関与しているのではないかという報告があります。

■白米

■麺類

■ケーキ

■パスタ

■パン

■ドーナツ

■ポップコーンなど

タバコを吸わない人向けの肺がん予防法

◎ 大豆を積極的に摂る
大豆イソフラボンが非喫煙者の肺がんの抑制に効果があるのではないかといわれています。

◎ 空気の汚いところをできるだけ避ける
特に大都市ではマスクを習慣づけたいですね。

◎ バランスの取れた食生活、規則正しい生活を送る
健康的な生活習慣を身に着けることによって、免疫力を維持しておくことも、ほかの多くの病気と同様肺がんの予防においても大切なことといえます。

最後に医師から一言

肺がんは、喫煙者の病気というイメージが強く、たばこを吸ったことのない方が肺がんと診断されると「煙草も吸わないのにどうして…」とショックを受けられるケースを多く見かけます。

ただ、特に肺腺がんに関しては女性ホルモンであるエストロゲンなどとの関連も徐々に明らかになってきていますので、今後も研究が進み、有効な予防法が見つかることを願ってやみません。

(監修:Doctors Me 医師)

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プカプカしている女性に伝えたい!急激に老ける「タバコ顔」の特徴とは

プカプカしている女性に伝えたい!急激に老ける「タバコ顔」の特徴とは

http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20161110/Biranger_243776.html

2016年11月10日 21時30分 (2016年11月13日 21時44分 更新)

喫煙が美容の大敵というのは、一般的に知られていますよね。ところが、喫煙習慣が、具体的に美容にどういった影響を及ぼすかについては、実はよく知らないいう方もいるのでは?

喫煙を続けていると顔にいくつかの特徴が現れることがあり、これを“スモーカーズ・フェイス(タバコ顔)”と呼びます。一体、どのような状態なのでしょうか?

そこで今回は、厚生労働省の情報サイト『e-ヘルスネット』を参考に、“スモーカーズ・フェイス”について解説します。

 

■喫煙習慣でスモーカーズ・フェイスになる理由

タバコを吸うことで、ニコチンなどの成分が肌の老化を早めてしまい、老けて見えてしまう顔のことを“スモーカーズ・フェイス”といいます。

タバコの煙について『e-ヘルスネット』ではこのように解説されています。

植物であるたばこの葉を乾燥・加工して、紙巻たばこは作られています。火をつけて吸っていると徐々に燃焼しますが、不完全燃焼でもあるため、様々な「燃えかす」が生成されています。これらの「燃えかす」は、気体成分と微粒子成分とに分けることができます。それらの成分の中には、発がん性が認められているもの(発がん性物質)も多くあります。

このようにタバコを吸えば、肌の細胞を破壊する活性酸素が体内で発生してしまいます。すると体が防御しようとして、体内のビタミンCやビタミンEを大量に使用するので、肌にとって必要な成分が不足し、老化を早めてしまうのです。

タバコを吸い続けることで、いずれはスモーカーズ・フェイスになる可能性があるということでしょう。

 

■スモーカーズ・フェイスってどんな顔?

スモーカーズ・フェイスの特徴としては、目尻のシワやほうれい線が増え、痩せこけたような印象になっていく傾向があります。また、肥満気味の人は、顔の肉が重力に逆らえず、どんどんたるんでいくことも……。

これは、顔のハリや艶がなくなることで、顔全体が定位置にキープできないことから起こる現象のようです。肌のトーンも落ちていくので、長期間の喫煙者は肌を見れば分かるともいわれています。

目元はまぶたがたるんで、眠そうな印象を与えてしまうことも。さらに、目元が暗くなったり、充血を引き起こしたりと悪印象になってしまうこともあるそう。

また、タバコの影響は肌以外にも、髪の毛にも出てきます。髪のハリやコシも減って、元気のない髪の毛では、余計に老けた印象を与えてしまうでしょう。

 

■回避法を取り入れて健康的な印象へ

『e-ヘルスネット』では、タバコが健康に与える影響について、このように注意喚起しています。

<健康影響については、男性同様女性も肺がんなどのがん・循環器疾患・呼吸器疾患などの様々なリスクがあり、ひいては寿命の縮小に繋がります。また女性は受動喫煙にさらされることも多いですが、やはり肺がん・冠状動脈疾患のリスクが高まります。>

スモーカーズ・フェイスを予防・改善するためにも、“禁煙”が最も効果的な方法なのは言うまでもありません。

それがなかなか難しい場合には、せめてビタミンCなどの栄養を意識的に摂取するようにしましょう。体が不足している栄養を食事やサプリメントから、積極的に補ってあげることが大切です。

また、実際に禁煙できると約三日で血行が改善されて顔色はよくなり、二~三週間もすれば体が酸素をよく吸収できるようになるそうです。酸素の循環がうまくおこなわれることにより、肌荒れが改善されて顔のトーンが見違えるように変わるでしょう。喫煙で悩んでいる人は、医師に相談するのもオススメです。

 

喫煙習慣は美容と健康に、多大な影響を及ぼします。喫煙を続け、気が付いたときには「スモーカーズ・フェイスになってしまっていた」ということがないように、禁煙を真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

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危険な致死率! くも膜下出血の前兆や原因、症状を脳外科医に聞く

危険な致死率! くも膜下出血の前兆や原因、症状を脳外科医に聞く

http://news.ameba.jp/20161124-330/

2016年11月24日 10時57分

●くも膜下出血のタイプと罹患しやすい年代を知る

脳梗塞や脳出血と並び、脳卒中の3大疾病の一つであるくも膜下出血。名称は聞いたことがあっても、その実態を正しく理解できている人は多くはないはず。実は20代から働き盛りの40~50代まで、幅広い世代で発病リスクがある病気なのだ。

本稿では高島平中央総合病院脳神経外科部長の福島崇夫医師の解説をもとに、くも膜下出血の原因や症状などを紹介する。

○主な脳出血の原因

脳の表面は「硬膜」「くも膜」「軟膜」と呼ばれる3つの膜で覆われており、くも膜の下(内側)の部分に出血が認められる疾患の総称がくも膜下出血となる。その原因は外傷や脳腫瘍などを除けば、「脳動脈瘤(りゅう)の破裂」がほとんどを占め(80~90%)、それ以外では若年者に多い「脳動静脈奇形(AVM)からの出血」がある。

脳動脈瘤の破裂

血管の一部が膨らみ、「脳動脈にできたこぶ(瘤)」を意味する脳動脈瘤ができてしまい、その部分が破裂して出血することが原因で起きる。膨らんだ部分の血管は引き伸ばされることになり、粘土を薄く伸ばしたときのように破れやすくなるという仕組み。くも膜下出血の原因として最もメジャーで、働き盛りの40~50代によくみられる。また、女性は男性に比べて約2倍発症しやすいという報告もある。

脳動静脈奇形からの出血

先天的な脳の血管異常である脳動静脈奇形から出血して発症するパターン。脳動静脈奇形は血管の先天的異常が原因とされ、動脈から毛細血管を介さず「ナイダス(異常血管の塊)」を形成し静脈へ移行しまっているため、正常な血管よりも大量の血液が流れやすい特徴がある。ナイダス周辺の正常な血管に血液がいかない一方、脳動静脈奇形に血液が多く流れて負荷がかかりやすくなることで、結果として破裂しやすくなる。発生頻度は年間10万人に1人と脳動脈瘤に比べれば少ないが、10~30歳代での発症が多く、脳動脈瘤破裂に比べるとかなり若い。

●発症した瞬間に即死する確率が2割という衝撃
どちらのタイプにも共通する症状は「頭痛」「嘔吐」「意識を失うなどの意識障害」で、特に頭痛は「今までに経験したことのない突然の痛み」や「後頭部をハンマーで殴られた痛み」と称されるほどの激痛だという。

ただ、福島医師は脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の恐ろしさは別の点にあると指摘。それは「致死率の高さ」と「合併症」だ。

致死率については、まずくも膜下出血を発症すると約2割が即死するとのこと。救命センターに心肺停止状態で搬送されるケースも少なくないが、搬送後に手術を施してもすぐに再発するなどして、最終的には発症した人の半数程度が1カ月以内に死亡すると言われている。他の脳卒中に比べ、非常に予後が悪い疾患なのだ。

またもう一つの合併症に関しては、「通常破裂脳動脈瘤に対して緊急で再破裂を防ぐ手術を行います。この手術で再破裂を防ぐことはできますが、これで一安心はできません。というのもクモ膜下出血を発症した後、『脳血管攣縮(れんしゅく)』という合併症を起こすケースがあります。これはくも膜下出血が原因で脳の血管が急激に細くなることで血液の流れが悪くなり、脳梗塞を起こしてしまう病気です。多くはくも膜下出血を発症して2週間以内に起こり、おおよそ2割ぐらいの方が発症するのではないでしょうか」。

脳梗塞になると手足や顔のまひ、失語、視野の欠如といった後遺症に悩まされることになる。出血の程度にもよるが、くも膜下出血発症後に社会復帰できる確率は「4人に1人ぐらいでしょうか」と福島医師は話す。この脳梗塞の後遺症が、社会復帰を阻む"壁"となりうることは想像に難くないだろう。

○断続的な頭痛が発病の兆候の可能性

では、くも膜下出血には発症前に何らかの"兆候"はあるのだろうか。福島医師はシグナルの一つとして「断続的な頭痛がある」と話す。

「くも膜下出血での微少な出血が頭痛を引き起こす場合もありますし、動脈瘤が裂け始めて頭痛がすることもあります。1~2週間ぐらい断続的に続く感じですね」。

思わぬ形から動脈瘤が見つかるケースもある。例えば、眼球の動きを司る脳神経「動眼神経」の近くで動脈瘤ができ始めると、次第に動眼神経が圧迫されだし、物が2重に見える(複視)ことがある。不審に思った患者がまず眼科を受診したところ、脳外科を紹介されて動脈瘤発見につながることもあるとか。

この複視は厳密に言えば、くも膜下出血そのものの前兆ではないが、そのトリガーとなる動脈瘤破裂の前駆症状(ある病気の起こる前兆として現れる症状)と言えるだろう。

●高血圧、飲酒、喫煙のうちで最も危険なのは……?
致死率が高いくも膜下出血だけに、危険因子を避けて発病を未然に防ぐことが他の疾患以上に重要となる。確固たるエビデンスがある、くも膜下出血の主要なリスクファクターは「血圧」「たばこ」「お酒」の3つ。

「この3つの中で動脈瘤を増大させる因子としては、たばこと血圧が挙げられます。くも膜下出血と動脈瘤の2つに共通しているのは、『血圧コントロールしましょう』ということです」。

血圧コントロールの点から鑑みると、特に注意したいのが食生活だ。過度の塩分摂取はご法度だし、過剰飲酒は出血の危険因子として知られているため、1週間のアルコール摂取量は150g未満に抑えるようにしたい。

ちなみに、公益社団法人アルコール健康医学協会によると、20gのアルコール量の目安は「ビール(アルコール度数5度)中びん1本(500ml)」「日本酒(アルコール度数15度)1合(180ml)」など。150g未満となると、ビールなら1週間で飲める量は中びん7本までという計算になる。ただ体格や体調など個人差があるので、「この量までなら誰でも飲酒して大丈夫」ということではない。

血圧とたばこ、飲酒の3つの相対的危険度もそれぞれわかっており、最もくも膜下出血を招くリスクが高いのは飲酒だ。飲酒をしない人のくも膜下出血の罹患しやすさを「1」とすると、飲酒をするとその危険度は「4.2」になる。同様の考え方を他の2つの因子に当てはめると血圧が「2.8」、たばこが「1.9」となる。それだけに、特にアルコール量の調整には気をつけたいところだ。

○やせ型は発症しやすい?

その他で気をつけたいのが「家族発生」と「肥満度との関連性」だ。

前者では、1親等以内にくも膜下出血の既往歴があったり、動脈瘤を指摘された人がいたりしたら注意が必要だ。特に女性は「女性系列は家族内発生が多い」とされているので、気になるようなら脳ドックで調べたほうがよい。

また、肥満度とくも膜下出血の発症リスクには負の相関がある点にも留意したい。すなわち、いわゆる「メタボ体形」の人ではなく、やせ型の人によく発症がみられるということだ。「やせ気味のヘビースモーカー」や「やせ型の酒豪」といった特徴が当てはまる人は、日ごろから注意しておいたほうがよいだろう。

※写真と本文は関係ありません

○記事監修: 福島崇夫(ふくしま たかお)

日本大学医学部・同大学院卒業、医学博士。日本脳神経外科学会専門医、日本癌治療学会認定医、日本脳卒中学会専門医、日本頭痛学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医。大学卒業後、日本大学医学部附属板橋病院、社会保険横浜中央病院や厚生連相模原協同病院などに勤務。2014年より高島平中央総合病院の脳神経外科部長を務める。

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中国、年内にも公共の場は禁煙に 全国規模で規制導入へ

中国、年内にも公共の場は禁煙に 全国規模で規制導入へ

http://www.afpbb.com/articles/-/3108892

2016年11月22日 23:03 発信地:上海/中国

【11月22日 AFP】世界最大のたばこ生産国であり、消費国でもある中国で、年内に全国規模の喫煙規制が導入される見込みだ。

 中国の喫煙人口は世界最大で、成人全体の28%、成人男性では半数が常習喫煙者とされている。また世界保健機関(WHO)によれば、たばこ関連疾患による死者は年間100万人で、さらに年間約10万人の死因に受動喫煙が影響している。

 北京(Beijing)市当局は昨年6月、中国史上最も厳格な禁煙条例を導入。事業所、飲食店、ホテル、病院などでの喫煙を禁じ、違反した施設には最大で1万元(約16万円)の罰金が科されるようになった。上海(Shanghai)も先週、たばこ規制条例を改定し、屋内は全面禁煙、屋外もバス停や学校、競技場などの公共施設は禁煙とすることになった。その他すでに約20都市で公共の場は禁煙となっている。

 上海で開催されているWHOの会議で21日、中国保健当局の報道官は、こうした公共の場での喫煙規制を中国全土で実施する考えを示し、年内に発表および施行できるよう法的手続きを進めていると語った。

 ただ、喫煙規制の強化は中国では困難とみられている。中国のたばこ市場をほぼ独占している国有の中国煙草総公司(China National Tobacco Corp)が昨年もたらした歳入は、前年比20%増の1兆1000億元(約17兆7000億円)。また、たばこ規制当局は同社とオフィスを共有しており、双方で役職を兼務するも幹部もいるという。(c)AFP

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吸うたばこの本数が多いほどDNAが傷つきやすくなるという研究結果を

吸うたばこの本数が多いほどDNAが傷つきやすくなるという研究結果を

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/desk/article/289113

2016年11月15日 02時22分

 吸うたばこの本数が多いほどDNAが傷つきやすくなるという研究結果を、国立がん研究センター(東京)などのチームが公表した。1日1箱を1年間吸い続けると、肺の細胞では遺伝子に150個の変異が生じるとか。遺伝子の変異はがんのリスク要因。取材で連日出会う医師や患者に愛煙家であることを打ち明けると「たばこは百害」「やめなさい」と指摘される。

 今や2人に1人ががんになる時代。受動喫煙を含め百害は十分に承知しているが、個人的には思考の改善などたばこの“効能”も捨て難い。

 20代の頃、街角でたばこを吸いながら取材したことがあった。応じてくれた相手もくわえたばこ。取材先の応接テーブルには大きな灰皿がどこにもあり、一緒にぷかぷかと吹かしていた。今思えば非常識の極みだが、当時は百害も十分に浸透していなかったような気がする。

 時代は変わった。そろそろ、と考えている。 (沢辺克己)

=2016/11/15付 西日本新聞朝刊=

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【社説】大麻がたばこより簡単に吸える都市、デンバー

【社説】大麻がたばこより簡単に吸える都市、デンバー

http://jp.wsj.com/articles/SB10043214266851864327604582443210892208618

2016 年 11 月 18 日 11:17 JST

 コロラド州の有権者は2012年、州全体について大麻を合法化する条例を住民投票で可決した。取り締まりのコストや未成年の逮捕者が減るとの前提も追い風だったが、いずれも実現しなかった。余りに多くの人が公共の場で大麻を吸って逮捕されたためだ。そのためデンバーの進歩主義者たちは、家以外で大麻を吸うことを認める条例案を策定した。

バーやレストランは、客の大麻使用を認めることができるようになる。客が屋内で大麻を喫煙することは許されないが、蒸気を吸う形での使用はできる。喫煙は、屋外の指定されたスペースでは認められる。バーが食べ物や飲み物と一緒に大麻を売ることはできない(これにより、免許を取得した大麻薬局を保護している)。そのため、大麻を吸いたい人は自分で持ち込む必要がある。

 ただし書きには、ヨガスタジオなどの事業者が食べ物やカクテルに添える形で大麻を提供できるというものもある。厳密に言えば、その大麻が売り物ではないことが条件だ。事業者が許可を得るには、申請手数料1000ドルに加え、年間1000ドルを支払わなくてはならない。「貸し出した大麻使用器具の洗浄・消毒方法を示したプラン」の提出など、安全に関するさまざまな規則もある。

 事業者はまた、「近隣の適格な協会やビジネス活性化地区(BID)」による後押しなど、「共同体の支持を受けている証拠」を示さなくてはならない。NIMBY(ニンビー=Not In My backyard。「自分の裏庭には来ないで」の意味で、公共施設などの建設に反対する地元住民運動)団体が、支援に際して一定の条件を強要、いや、要請をするケースも考えられる。進歩的な若者らは、スカンクウィード(大麻の一種)の匂いが公共スペースに漂うのを嫌うco-opの理事会や住宅所有者組合との交渉がどのようなものか知るかもしれない。

 指定された消費区域には、「高さ1インチ以上の大文字で『NO ENTRY UNDER 21(21歳未満は入れません)』と書いた40平方インチ以上の目立つ看板」を掲げなくてはならない。また、屋外での大麻喫煙は、公道あるいは子供が集まる場所から見えてはならないという。

 いずれにせよ、デンバーの大麻愛好家は、たばこを吸うよりも簡単に大麻でハイになれるかもしれない。

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たばこ店、5300万円脱税か JT協賛金の所得隠し

たばこ店、5300万円脱税か JT協賛金の所得隠し

http://www.asahi.com/articles/ASJC765WZJC7UTIL05G.html

磯部征紀、田内康介

2016年11月9日12時38分

日本たばこ産業(JT)から支払われた「協賛金」など1億3千万円の所得を隠し、約5300万円を脱税したとして、東京国税局東京都港区のたばこ店「大門シガレット」の井上正一・実質経営者(71)を所得税法違反の疑いで東京地検に告発したことが分かった。

 関係者によると、井上経営者は2014年までの3年間、たばこ販売で得た収入を自分の所得として申告せず、妻の所得として一部のみを申告して所得を少なく見せかけた疑いがある。

 JTから販売促進の目的で受け取った協賛金のほか、飲料の自動販売機からの収入、たばこの売り上げの一部を隠していた。金は井上経営者名義の口座で保管したり、関係会社に貸し付けたりしていたという。

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韓国の刑事、男が捨てたたばこの吸い殻から18年前の殺人事件容疑者を逮捕=韓国ネット「すごい執念」「ドラマみたいな話」

韓国の刑事、男が捨てたたばこの吸い殻から18年前の殺人事件容疑者を逮捕=韓国ネット「すごい執念」「ドラマみたいな話」

http://www.recordchina.co.jp/a155682.html

配信日時:2016年11月24日(木) 0時50分

2016年11月21日、韓国で18年間未解決であった強姦(ごうかん)殺人事件の容疑者が、1人の刑事の執念の捜査により警察に逮捕された。

ソウル警察庁広域捜査隊は21日、市内蘆原区で主婦が性的暴行を受け殺害された事件の被疑者オ(44)を、性暴力犯罪の処罰等に関する特例法(強姦、殺人)違反容疑で拘束したことを明らかにした。オは1998年10月、区内のマンションの部屋に「引っ越しのため部屋を見に来た」と言って押し入り、住民の主婦(当時34)に暴行を加えベルトで首を絞め殺害した疑いが持たれている。また、女性のクレジットカードを盗み、ATMで10回にわたって現金を引き出していたとされた。

事件当時、警察は捜査本部を設置、現場で採取した容疑者の体液や現金自動預払機(ATM)の防犯カメラに撮られた犯人の顔写真を頼りに2年間捜査したが、容疑者を特定できずに終わった。しかし今年になってベテラン刑事が進めた再捜査により事件は急展開した。刑事は1965〜75年生まれで同様の犯罪歴がある前科者から容疑者と同じAB型の血液型の人間を選び、写真を基にオを絞り込んだ。そしてオが家族と暮らす家を張り込み捜査、オが捨てたたばこの吸い殻を持ち帰り18年前の事件の証拠とDNAを照合したところ、見事に一致したのだ。

強姦事件の公訴時効は通常15年だが、DNAなど明確な証拠がある場合には時効が10年延長されるという。警察はオのこれまでの行動を追跡調査し、余罪についても調べを進めている。

報道を受け、韓国のネットユーザーからは警察への感謝や称賛の言葉が多数寄せられている。

「わが国にこんな人がいてくれて実にありがたい。最近はニュースを見るのが嫌だったけど、久しぶりにうれしいニュースだ。立派です」
「ありがとう。最高の賛辞を贈ります」
「これこそ真の警察の姿!尊敬します」

「こういう方たちが韓国を支えてくれている。カッコいい」
「こういう人がもっといたら、この国がこんなにまではならなかっただろうに」
「すごい執念だ」

「ドラマみたいな話」
「刑事ドラマを見ながら、こんな警察官が本当にいるのかと思っていたけど、ドラマよりさらに感動的だね。涙が出たよ」
「この人を青瓦台(大統領府)の捜査人員に加えてもらえないかな?」(翻訳・編集/吉金)

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酒、たばこ...依存症から身を守る方法とは?

酒、たばこ...依存症から身を守る方法とは?

http://kenko100.jp/articles/161123004169/#gsc.tab=0

酒、たばこ...依存症から身を守る方法とは?

11月19日放送日テレ「世界一受けたい授業」より

2016年11月23日 06:00 公開

 アルコール、ニコチン(たばこ)、ギャンブル、ショッピング...やってはいけないと思いつつもやめられない心の病気、そんな状態を「依存症」と呼ぶ。近年、依存症は意思の弱さが引き起こすものではなく、脳の快楽中枢が異常に活発化することが原因であると分かってきたという。11月19日放送の日本テレビ系情報番組「世界一受けたい授業」の「保健体育」では、依存症を悪化させないために必要な見分け方と予防法が紹介された。

自分では気付きにくい

 一度依存症になってしまうと、やめたいと思っても本人の意思ではやめることができないもの。その理由は、人が快楽や高揚感を繰り返し経験した結果、脳の快楽中枢が異常に活発化してしまうことにあるという。番組に登場した赤坂診療所(東京都港区)の渡辺登所長(精神科医)は「依存症は誰でもなり得る病気です」と明言した。

 渡辺所長によると、上記の依存症のほかにも近年、人の視線が気になってマスクをしていないと人前に出られない「マスク依存症」や、インターネットに長時間アクセスできないと不安ヤイライラを感じる「ネット依存症」「SNS依存症」も増えているという。

 依存症は早期発見と早期治療が不可欠だが、やっかいなのは自分では病気と気付かない点だ。番組で渡辺所長は、家族や友人、周りの人が早めに病気だと気付いてあげることが重要と指摘。恐ろしい依存症を簡単に見分けられる方法が紹介された。

"朝起きたら一服"は依存症の可能性大!

 まず、ニコチン依存症のサインは「起きたらすぐに一服する」ことだという。ニコチンは依存性の薬物であり、寝ている間に脳内のニコチン量が低下するため、朝起きた時の不安やイライラに耐えられず、一服してニコチンを摂取しないと気が収まらないというのだ。

 次に、アルコール依存症の見分け方は「酔って頻繁に記憶をなくす」こと。身に覚えのある方も多いことと思うが、飲んだ翌朝、昨夜の記憶がない状態を医学用語で「ブラックアウト」と呼ぶ。これは酒の飲み過ぎで新しい情報を記録する海馬が麻痺(まひ)してしまう危険な状態。ひどくなると、飲み過ぎとブラックアウトを繰り返す状態となるという。

 次に買い物依存症だが、単なる買い物好きと買い物依存症では大きく違う点があるそうだ。渡辺所長によると、買い物依存症の人は買った物を新品のまま放置しておくのが特徴。買い物で気分が高揚するが、買った後の物には興味がないため、そのままにしておくそうだ。また、店員から褒められるとつい買ってしまう人も要注意だという。

依存症の予防・回復法

 番組では最後に、依存症からの回復法と予防法が紹介された。依存症は依存症から脱したいという"決意"がないと回復しない病気だが、1人では難しいことも多い。そうした場合は、自助グループや施設への参加が効果的とのこと。

 また、依存症にならないためには、「一つのことに熱中しないで、運動や旅行などいろんな趣味を持つこと。とりわけ、仲間と一緒に楽しむことをお勧めします」と渡辺所長はアドバイスした。

 なお、11月26日は特番(「誰も知らない明石家さんま 初のロングインタビューで解禁!」)放送のため、今週の「世界一受けたい授業」はお休みとなる。

(萩原忠久)

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中国で突然たばこが爆発 吸っていた男性が右耳の神経を損傷

中国で突然たばこが爆発 吸っていた男性が右耳の神経を損傷

http://news.livedoor.com/article/detail/12310000/

2016年11月21日 0時0分

  • 中国山西省で4日、火を付けたたばこが突然爆発した
  • 吸っていた男性は病院で耳の神経に損傷があるとの診断を受けたそう
  • 男性によると、爆発したたばこのかけらは爆竹のような形状だった
  • たばこを吸っていたら突然爆発、中国の男性、耳の神経が損傷―山西省

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    札幌市でアパート火災 全身にやけど負い、住人死亡

    札幌市でアパート火災 全身にやけど負い、住人死亡(2016/11/16 11:47)

    http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000087901.html

    16日午前5時前、札幌市白石区のアパートで、3階の一室約7平方メートルを焼く火事があり、この部屋に住む古室茂信さん(64)が全身にやけどを負って病院に搬送されましたが、死亡しました。警察によりますと、小室さんの寝室の電気こたつ周辺が燃えていて、近くからはたばこの吸い殻も見つかったということです。警察などが火事の原因を調べています。

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    異物を喉に詰まらせたら…すぐに吐き出させる

    異物を喉に詰まらせたら…すぐに吐き出させる

    http://www.yomiuri.co.jp/komachi/childcare/cnews/20161110-OYT8T50023.html

    2016年11月11日

    状況に応じ 素早く対応

    • 《1》 【背部叩打法】子どものあごを支えて固定する。太ももの上に腕をのせ、子どもの頭を低くさせ、肩甲骨の間を手のひらの下の部分でたたく
      《1》 【背部叩打法】子どものあごを支えて固定する。太ももの上に腕をのせ、子どもの頭を低くさせ、肩甲骨の間を手のひらの下の部分でたたく
    •                              
               

     子どもは薬やたばこ、ボタン電池など、家庭内にある身近な物を口に入れやすい。食べ物も誤って喉に詰まらせれば、窒息など重大な事故につながることもある。万が一のときの対処法を知っておきたい。

     東京都葛飾区の葛飾赤十字産院で10月27日、子どもの事故予防と手当てなどに関する講習会が開かれた。参加した会社員女性(29)は「いざというときの対処法を具体的に学びたい」と話し、講師の説明に熱心に耳を傾けていた。

     東京消防庁によると、2012~14年に、異物を誤飲したり食べ物を喉に詰まらせたりして、救急搬送された5歳以下の子どもは3316人。0歳児が最多で1232人、1歳児919人、2歳児498人と続いた。のみ込んだ物としては、0歳児は菓子などの「包み・袋」「玩具」、1歳児は「食品・菓子」「たばこ」が多かった。

     子どもの事故に詳しい「緑園こどもクリニック」(横浜市)院長の山中龍宏さんは「子どもは生後5~6か月くらいから、つかんだ物を何でも口に運ぶようになる」と注意を促す。3歳児が口を開けると、トイレットペーパーの芯の直径と同じくらい。芯を通る大きさの物なら、口の中に入れてしまう危険があるという。「誤飲を防ぐには、子どもの口に入りそうな物を、手の届かないところに置くことが重要」と強調する。

     食べ物でも、ピーナツやアメ、プチトマト、マスカットなどは喉に詰まらせたり気管に吸い込んだりしやすい。小さく切るか、食べさせないようにする。

     もしも異物をのみ込んだり喉に詰まらせたりした時は、素早い対応が必要だ。

     食べ物など、喉に詰まらせた物はすぐに吐き出させる。日本赤十字社で子どもの救急対応を指導する看護師の大西浩子さんによると、1歳未満の乳児の場合なら「背部

    叩打

    こうだ

    法」=イラスト《1》=、1歳以上の幼児の場合なら「腹部突き上げ法」=同《2》=などがある。

     ただしガラスの破片や画びょう、針などは、無理に吐き出させれば食道を傷つける恐れがあるので、病院へ連れて行く。また意識がない、けいれんしているなど、子どもの状態によってはすぐに救急車を呼ぶ。

     一方、液体は吐き出させずに、病院に連れて行った方が良い場合がある。

    • 《2》 【腹部突き上げ法】後ろから腹に両腕を回し、一方の手で握り拳をつくり親指側を上腹部(へそのすぐ上でみぞおちより下)に当てる。別の手で握り拳を上から握り、手前上方に向かって瞬間的に突き上げる
      《2》 【腹部突き上げ法】後ろから腹に両腕を回し、一方の手で握り拳をつくり親指側を上腹部(へそのすぐ上でみぞおちより下)に当てる。別の手で握り拳を上から握り、手前上方に向かって瞬間的に突き上げる

     例えば灯油やマニキュア液、除光液など揮発性の液体は、無理に吐き出させると気管に入り、肺炎を引き起こす危険があるという。牛乳を飲ませると、体への吸収を早めてしまう恐れがあるので避ける。

     大西さんは「もしもの時、慌てずに適切に対処するには知識に加えて体験も重要」と話す。日本赤十字社は子どもの救命処置を教える一般家庭向けの講習会を、全国各地で実施している。開催予定や申し込み方法などはホームページ(http://www.jrc.or.jp/)で確認することができる。

     【誤飲で判断に迷った時の相談先】

     小児救急電話相談(最寄りの相談窓口に転送され、医師や看護師が助言) 全国共通で局番なしの#8000

     公益財団法人「日本中毒情報センター」(いずれも年中無休、相談料無料)

     大阪中毒110番(24時間対応) 072・727・2499

     つくば中毒110番(午前9時~午後9時) 029・852・9999

     (いずれも日本赤十字社の資料より)

    2016年11月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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    小学校で3教諭が隠れたばこ

    小学校で3教諭が隠れたばこ

    「住民の苦情来たので…」

    http://this.kiji.is/171456024276452858?c=110564226228225532

     大分県日田市立日隈小学校で男性教諭3人が、全面禁煙の校舎内で隠れてたばこを吸い続けていたことが16日、同市教育委員会や同校への取材で分かった。3人は同校の聴取に「前は敷地外で吸っていたが、住民から苦情が来たから」と説明。市教委は教諭や校長らの処分を検討している。

     市教委などによると、隠れて吸っていたのは40~50代の3人。そのうち2人は2014年10月から、もう1人は昨年4月ごろから、児童らが立ち入らない一室に灰皿代わりの空き缶を持ち込み、休み時間や放課後に喫煙していた。

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    和歌山駅、市駅、お城 たばこダメ

    和歌山駅、市駅、お城 たばこダメ

    http://www.nwn.jp/news/20161112poisutekinnshi/

    和歌山市 ポイ捨て防止重点区域

     和歌山市は1日に施行した改正ポイ捨て防止条例で、JR和歌山駅周辺や南海和歌山市駅前、和歌山城とその周辺を重点区域に指定、空き缶やたばこのポイ捨て、ペットのフン放置に加え、市内で初めて路上喫煙を禁止した。市民や増加する外国人観光客に、快適に過ごしてもらうのが目的。

     1992年施行の同条例は美化促進と美観保護のために、JR和歌山駅からけやき大通りを経て、南海和歌山市駅までと本町通り、和歌山城周辺を特定美観地域とし、ポイ捨てすると2万円以下の罰金を科す内容。その後、対象区域をJR和歌山駅東口周辺や三年坂通り、北大通り、国体道路、あしべ通りなどに拡大した。一方で、罰金を科したことはなく、2000年に罰金制を廃止した。

     今回は、特定美観地域の中に重点区域を設け、違反すると市が勧告、命令の行政処分を科す。これまで喫煙自体は禁止しなかったが、市自治振興課が「歩きたばこを全て無くす」と方針を定めた。

     7日朝、ポケット灰皿を手に市駅前で喫煙していた男性は「人の流れを避けて吸いましたが、それもダメですか」。一方、市駅前を歩いていた女性は「以前、歩きたばこが手に触れ、やけどをしたことがあります。もし子どもの目に当たれば、どうなるか」と歓迎した。

     重点区域には喫煙コーナーを設け、和歌山駅前はパーテーションで仕切った。同課は「禁止を示す路面シールと4ヵ国語の看板で広報、啓発を続け、美観を守りたい」と考えている。

     

    (2016年11月12日号掲載)

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    [お口からはじめる全身の健康](2)酒・たばこ、歯茎を損なう

    [お口からはじめる全身の健康](2)酒・たばこ、歯茎を損なう

    https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161107-OYTET50068/

    2016年11月15日

    大阪大学歯学研究科長・歯学部長 天野敦雄さん

     口の健康を守るためには、しっかりと歯を磨き、定期的に歯医者に行くことが大事です。日本人は米国人に比べると、口がきれいかどうかをあまり気にしていないようです。米国人と日本人のどちらが歯を大事にしているかを調べたデータによると、米国人の歯への年間投資は3万6000円なのに対し、日本人は6000円でした。

     かつて歯医者は、虫歯など病気の治療に行くところでした。でも今は違います。病気を予防するために行くところになりました。

     近年、口の健康が寿命や健康に大きく関係していることがわかってきました。

     私たちの口の健康を脅かしているのが歯周病です。

     歯周病は、

    歯垢

    しこう

    に含まれる細菌によって歯茎に炎症が起きる病気です。歯を支える土台の「歯槽骨」が溶け、やがて歯が抜けます。

     歯周病菌は、他人の唾液がついた食べ物を食べたり、飲み物を回し飲みしたりしてうつります。ペットからうつることもあります。

     健康な時、菌の病原性と我々の歯茎の抵抗力のバランスがとれています。それが不健康になると、歯周病菌の病原性が高まります。すると、バランスが崩れて歯周病になるのです。

     実は、歯周病菌がうつるのは18歳以降です。理由はわかりませんが、子供の口には歯周病菌はいません。

     ただ、何らかの理由で18歳以降に歯周病菌がうつっても、実際に歯周病になるのは大体、中年からです。

     感染してから歯周病が発症するまでの間は、未病の状態です。年齢を重ねて、歯磨きをすると歯茎から血が出ることがあります。そんな人は歯医者に行ってクリーニングしてください。そうすると、出血が止まり、健康な口になります。

     歯周病は全身の健康に影響を及ぼします。歯周病菌は、口の中で血が出ているところから血管の中に入り、血流に乗って全身を駆けめぐります。今では、アルツハイマー病や心臓病、糖尿病、がん、骨粗しょう症、関節リウマチなどの病気に関係することがわかってきました。歯科には定期的にかからないとダメです。間隔をあけても、半年に1回は行ってください。3か月に1回がベストです。

     歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれます。痛みなど自覚症状がないため、気づかぬうちに進行するからです。このため、未病の状態でのケアが大事。歯科にかかるとともに歯ブラシ、歯磨き剤、歯間ブラシ、デンタルフロスなども使ってください。

     歯磨きで一番大事なのは、小刻みに歯をこすって、歯と歯の間に毛先を入れることです。

     全身が健康であることも歯茎の健康に大事です。歯茎の抵抗力が落ちると、歯周病にもなりやすいからです。歯茎は年齢とともにだんだん弱ります。もともと遺伝的に歯茎が弱い人もいます。最後に生活習慣も大切です。寝不足や偏った食生活、運動不足、お酒の飲み過ぎは避けてください。たばこは歯茎に悪影響を及ぼします。ストレスも体に悪いのでさけましょう。

      ◇あまの・あつお  1958年生まれ。84年、大阪大歯学部卒。2000年から大阪大歯学研究科教授。15年から現職。

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    喫煙で遺伝子変異年150個=肺がんリスク上昇、5千人分析

    喫煙で遺伝子変異年150個=肺がんリスク上昇、5千人分析

    http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110400040&g=soc

     国立がん研究センターなど日英米韓の共同研究グループは、たばこを毎日1箱吸うと肺の細胞に異常が生じ、遺伝子の突然変異が年に150個蓄積すると発表した。17カ国のがん患者約5000人の症例を解析した。遺伝子変異が蓄積すると、細胞ががん化するとされており、喫煙が肺がんのリスクを高めることが改めて確認された。論文は3日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

    〔写真特集〕スモーカーはつらいよ~世界たばこ事情~

     同センター研究所の柴田龍弘・がんゲノミクス研究分野長は「ほとんどの細胞は遺伝子異常が起きても修復して分裂していく。150個の蓄積は明らかに多い」と話している。
     研究グループは、喫煙との関連が報告されている肺がんなど17種類のがんについて、計5243症例の遺伝子データを解析。喫煙者に発症したがんは、非喫煙者より遺伝子の突然変異が多く、数は喫煙量に比例することが分かった。 
     たばこを毎日1箱(20本)吸った場合、1年間に肺がんで平均150個▽喉頭がん97個▽咽頭がん39個▽口腔(こうくう)がん23個-などの突然変異が蓄積すると推計。臓器によって、たばこに含まれる発がん性物質が直接変異を誘発するタイプや、間接的に誘発するタイプなどがあることも判明した。(2016/11/04-03:19)

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    日本の厚生労働省のたばこ臭対策、韓国でも話題に=「韓国にも導入して」「もう1本吸いたくなるのでは?」

    日本の厚生労働省のたばこ臭対策、韓国でも話題に=「韓国にも導入して」「もう1本吸いたくなるのでは?」

    http://www.recordchina.co.jp/a154808.html

    2016年11月10日(木) 23時20分

    2016年11月9日、韓国・ニューシスによると、日本の厚生労働省が新たにまとめた「たばこ対策」が韓国でも話題を呼んでいる。

    9日付の朝日新聞によると、厚生労働省は職員らを対象に、喫煙後は一定の距離を歩いてにおいを落としてから庁内に入るというルールを策定した。庁舎の屋外には喫煙室が設けられているが、喫煙後に屋内に入ってからも「たばこのにおいがする」という苦情が殺到したためだという。職員らは喫煙後1分半ほどかけて迂回してから庁内に入ることになる。また、昼休みを除く午前9時半から午後3時までは喫煙所の利用も禁止し、職員には近くの公園や他の庁舎の喫煙所を利用しないよう勧告した。このルールは10日から実施され、職員だけでなく一般来訪客にも適用されるという。

    日本では昨年5月時点の調査で、全国39カ所の政府省庁のうちおよそ60%にあたる23カ所で屋内の禁煙を実施しているという。

    これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

    「日本は好きじゃないけど、こういう部分はまねしてもいいと思う」
    「韓国にも早く取り入れてほしい」

    「これはいい。たばこを吸ってからすぐ屋内に入り、隣に座ったり話しかけたりする非常識な人間が多い」
    「食べ物の含まれる発がん物質には大騒ぎするくせに、猛毒な化学物質を直に肺に入れることはどうってことないなんておかしい」

    「バスや地下鉄など大衆交通を利用する前にも時間を置いてから乗ってほしい。においもひどいし、非喫煙者への悪影響もある」
    「学校の前で喫煙する人も児童保護法違反で現行犯逮捕すべき」

    「喫煙後のにおいがどれだけ嫌なものか、たばこを吸う人間は死んでも分からないだろう。迂回して入ったところでにおいはする」
    「遠回りしたらまた1本吸いたくなる」

    「喫煙者は平均1時間に1本、行ったり来たりで10分、1日の勤務時間を6時間としても1時間休んでいることになるから、給料を減らすべき」
    「シンガポールのように高額の罰金を科せばいいのでは」(翻訳・編集/松村)

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    米加州、たばこ税大幅増税を可決 コロラドなど3州では否決

    米加州、たばこ税大幅増税を可決 コロラドなど3州では否決

    http://diamond.jp/articles/-/107470

    2016年11月9日

    [8日 ロイター] - 米カリフォルニア州で8日、紙巻たばこや電子たばこに対する増税案が可決された。一方、コロラド、ノースダコタ、ミズーリの各州では同様の法案が否決された。

    カリフォルニア州では、1箱当たりのたばこ税が87セントから2.87ドルに値上げされる。電子たばこも同様。

    子供をたばこから守る運動「キャンペーン・フォー・フリータバコ・キッズ」のジョン・シャクター氏は、法案可決を「大いなる勝利」と称えた。

    米国での喫煙率は過去数十年で大幅に低下。同氏は「価格が10%上がるごとに、若者の喫煙率が約7%、全体の喫煙率が4%減少する」と語った。

    たばこ増税により、カリフォルニア州の税収は10億ドル増の14億ドルに増える見通し。その大半は州の低所特区者向け医療プロフラムに使われる予定だという。

    同キャンペーンによると、たばこ税の全州平均は1箱当たり1.65ドル。州と都市を通じて最も高いのはシカゴで同6.16ドル、これにニューヨーク市の5.85ドルが続く。

    増税案が否決されたノースダコタ州のたばこ税は同44セント、コロラド州は87セント、ミズーリ州は全米最低の同17セント。

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    吸うたばこの本数が多いほどDNAが傷つきやすくなるという研究結果を

    吸うたばこの本数が多いほどDNAが傷つきやすくなるという研究結果を

    http://www.nishinippon.co.jp/nnp/desk/article/289113

    2016年11月15日 02時22分

    吸うたばこの本数が多いほどDNAが傷つきやすくなるという研究結果を、国立がん研究センター(東京)などのチームが公表した。1日1箱を1年間吸い続けると、肺の細胞では遺伝子に150個の変異が生じるとか。遺伝子の変異はがんのリスク要因。取材で連日出会う医師や患者に愛煙家であることを打ち明けると「たばこは百害」「やめなさい」と指摘される。

     今や2人に1人ががんになる時代。受動喫煙を含め百害は十分に承知しているが、個人的には思考の改善などたばこの“効能”も捨て難い。

     20代の頃、街角でたばこを吸いながら取材したことがあった。応じてくれた相手もくわえたばこ。取材先の応接テーブルには大きな灰皿がどこにもあり、一緒にぷかぷかと吹かしていた。今思えば非常識の極みだが、当時は百害も十分に浸透していなかったような気がする。

     時代は変わった。そろそろ、と考えている。 (沢辺克己)

    =2016/11/15付 西日本新聞朝刊=

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    たばこ店、5300万円脱税か JT協賛金の所得隠し

    たばこ店、5300万円脱税か JT協賛金の所得隠し

    http://www.asahi.com/articles/ASJC765WZJC7UTIL05G.html

    磯部征紀、田内康介

    2016年11月9日12時38分

     日本たばこ産業(JT)から支払われた「協賛金」など1億3千万円の所得を隠し、約5300万円を脱税したとして、東京国税局東京都港区のたばこ店「大門シガレット」の井上正一・実質経営者(71)を所得税法違反の疑いで東京地検に告発したことが分かった。

     関係者によると、井上経営者は2014年までの3年間、たばこ販売で得た収入を自分の所得として申告せず、妻の所得として一部のみを申告して所得を少なく見せかけた疑いがある。

     JTから販売促進の目的で受け取った協賛金のほか、飲料の自動販売機からの収入、たばこの売り上げの一部を隠していた。金は井上経営者名義の口座で保管したり、関係会社に貸し付けたりしていたという。

     井上経営者は「国税局の指摘に…

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    精神科病院の受動喫煙対策は疑問符だらけ

    精神科病院の受動喫煙対策は疑問符だらけ

    http://diamond.jp/articles/-/107174

    2016年11月9日

    「病院は生活の場」か?

     病院は暮らしの場だろうか。病院に長く滞在したいだろうか。入院期間はできるだけ短く、と言うのが普通の人の普通の思いではないのか。ところが、病院の運営者はどうも違うらしい。そんな疑問が湧いてくるような「事件」があった。

     10月31日に厚労省が開いた公開ヒアリングの場である。テーマは受動喫煙防止対策。その「検討チームワーキンググループ」が関係業界を呼んで実態や要望を聞いた。受動喫煙とは、他人のたばこの煙にさらされること。肺がんの原因とかねてから言われていた。だが、実はほかの病気のリスクも高い。

     厚労省は8月31日に改定した「喫煙と健康(たばこ白書)」で病気と受動喫煙の関係を4段階で表わした。最も因果関係の高い「レベル1」に多くの病気が並ぶ。肺がんの他に心筋梗塞などの虚血性心疾患をはじめ脳卒中、乳幼児突然死症候群、鼻への刺激症状である。

    「レベル1」というのは「因果関係を推定するのに十分な科学的根拠がある」ものだ。厚労省の調査では、受動喫煙による年間死亡者のうち、肺がんは2484人なのに対して脳卒中は8014人、虚血性心疾患は4459人に及んでおり、他の病気の方が多い。受動喫煙が原因の全死亡者は1万5030人に達している。

    「レベル2」の段階での病気は、乳がん、気管支ぜんそく、鼻腔・副鼻腔がん、慢性閉塞性肺疾患、胎児の発育遅延、低出生体重児、小児の中耳炎や虫歯と多岐にわたっている。レベル2は、「因果関係が科学的に疑われる」もので、レベル1ほど科学的証拠が十分ではないが関係がありそうだ、というグループである。

     こうした実情を受け、その防止対策を強化する法案作りに入るため、厚労省が病院や飲食業、大学、ホテル、麻雀など10団体を集めた。そこで、話された病院団体の代表の考え方に驚いてしまった。

     日本の療養病棟や精神科病棟は平均入院日数が欧米よりかなり長いことを強調し「こうした病院は生活に近い環境になっている」と指摘、従って生活しているのだから「病院の敷地内を全面禁煙にするのは現実的ではない」と述べたと言う。要望として、例外や経過措置を設けて弾力的な規制を求めた。

     いったい、「病院が生活の場」であるとはどういうことなのか。長く入院しているから「生活の場」になっている、と当然のように話す。おかしな話だ。誰一人として病院が日常の暮らしの場であってほしいとは望んでいないはずなのに。厚労省が高齢者ケアの理念として掲げた「地域包括ケア」は、高齢者だけでなく、将来的には国民全体が目指すべき方向でもある。

     住み慣れた地域でできるだけずっと長く暮らし続けましょう、遠くの病院には頼らない生活が一番です――そのために地域包括ケアに取り組む、ということだ。厚労省が当初示した地域包括ケアの説明は「病院等に依存しない住み慣れた地域で在宅ケアの限界を高める」ということだった。海外では、同じ内容を「Aging in Place」と呼んでいる。

     もともと病院は、緊急の避難先であったはずだ。健康を害した人たちが一時的に訪れたり、滞在するところ。「避難所」であり「仮設住宅」に近い。自然災害に襲われた地域住民が自宅で過ごすことが出ないのでやむなく一時的に移るのが「避難所」であり、長期に避難せざるを得ないから「仮設住宅」で日々送る。いずれ自宅に戻るのが大前提だろう。本来の暮らしの場ではない。

     つまり、病院に長期に滞在しているという現象が本来のあり方ではないはずである。長期入院をいかにしてやめるかと言う議論があり、取り組んでいる最中なのに、長期入院を固定させるかのような発想に疑問を抱かざるを得ない。

     何しろ日本の精神科病院の姿は、国際的に見ると異常と言わざるを得ない。精神科病床は35万床ある。世界全体で約175万床だから、世界の20%を日本が占めている。桁外れに多い。各国の精神科病床は1970年代以降、急減しているにもかかわらず、日本だけが一向に減っていないためだ。

     平均在院日数も国際的に見ると孤立している。日本は301日に達している。これに対してデンマークは4日、フランスは6日、アメリカも6.4日である。多い国でも、ドイツが24日、イギリスが48日。とても比べられない状況である。

     それも長期入院が多い。10年以上で6万7000人、20年以上でも3万3000人にのぼる。国際的に見てこんな異常な現象を当然なこととして「長く入院しているから生活がある」と判断してはならないだろう。

    受動禁煙対策は“2020年のため”

     この日のヒアリングの前に厚労省は10月、禁煙場所のあり方を3パターンに分けて示していた。最も徹底しているのが(1)敷地内禁煙。次に緩やかなのが(2)建物内禁煙。そして分煙ではないが(3)原則として建物内禁煙で、隔離した喫煙室を設ける。

     その対象は、(1)が未成年者や患者が集まる場所として小、中、高校と医療機関、(2)は官公庁、運動場、大学、社会福祉施設、バス・タクシーの乗り物内、(3)は飲食店などのサービス業、事務所、ビルの共用部、駅、空港、鉄道、船舶とした。

     なぜ、今になって受動喫煙に取り組むのか。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えているからだ。これまでのオリンピック開催地では、厳しい禁煙措置が取られてきた。

     スポーツは健康増進の目的もあり、「たばこのないオリンピック」は世界保健機構(WHO)と国際オリンピック委員会が推進している。多くの国では、レストランや職場での全面禁煙が法制化され、「スモークフリー」の考え方が浸透している。すべての公共の場所で屋内全面禁煙としている国は2014年時点で49ヵ国ある。「法制度がないのは日本だけ」との批判の声が高まっている。改訂した「たばこ白書」は、WHOによる各国のたばこ対策7項目への評価で日本は「受動喫煙からの保護」など3項目が「最低」で、G7諸国で最悪だったと報告した。

     オリンピック開催地のロンドンでは建物内禁煙、リオデジャネイロは敷地内禁煙にまで踏み込んでいる。2018年の冬季五輪開催地の韓国・平昌では原則建物内禁煙で飲食業は喫煙室設置となっている。

     こうした各地の先例を参考に厚労省が示したのが3パターンのプランである。「ロンドンと平昌のとの混合型」を着地点にしたという。近く受動喫煙防止法としてまとめ来年中には成立を期す。法の中で、違反者には勧告、命令をすることになり、従わなければ罰則を科すと言う。関係業界へのヒヤリングは引き続き実施する。

     受動喫煙の実態ついて厚労省は、3割以上の非喫煙者が1カ月間に飲食店や職場で受動喫煙に遭遇している、としている。また、行政機関や医療機関で受動喫煙に遭遇する人も一定程度いる。

    そもそも、日本の受動喫煙対策はどうなのか?

     では、現状の受動喫煙対策はどうなっているのか。

     2003年5月に施行された健康増進法と2015年6月の労働安全衛生法の改正で、施設や事業所での受動喫煙の防止策が取られるようになったが、いずれも努力義務に止まっている。国際的には「禁止」が大勢なのに、日本は「努力義務」だ。

     また、国はたばこ規制に関する世界保健機関枠組み条約の締結国として規制措置への取り組みもしなければならい。

     31日に呼ばれた業界団体は、日本内航海運組合総連合会 一般社団法人日本船主協会 一般社団法人日本外航客船協会 、日本私立大学団体連合会、全国麻雀業組合総連合会、特定非営利活動法人日本ホスピス緩和ケア協会 、一般社団法人全日本シティホテル連盟、一般社団法人日本フードサービス協会、一般社団法人全国消費者団体連合会、そして病院を代表したのが四病院団体協議会である。

     四病院団体協議会は、日本病院会と日本精神科病院協会、日本医療法人協会、全日本病院協会で構成されている。

     日本医師会は既に2012年に「受動喫煙ゼロ宣言」を発表しており、全医療機関で敷地内禁煙を推進している。公立病院ではほとんどが敷地内での禁煙を実施しており、多くの病院では禁煙に前向きである。

     ではなぜ、この日のヒヤリングで「及び腰」な発言になったのか。禁煙問題に詳しい産業医科大学の大和浩教授は「精神科病院の考え方が強く出てきためだろう。というのも日本医療機能評価機構が一般病院と違う見解を打ち出しているからだ」と話す。

     日本医療機能評価機構精は、一般病院については受動喫煙を防止するため全館禁煙の遵守を求めているが、精神科と療養病棟、緩和ケア病棟については、分煙のための施設・設備が整っており、受動喫煙の防止が徹底していればよいとしている。

     確かに、ヒヤリングの際に、入院患者の多くが末期のがん患者である日本ホスピス緩和ケア協会は「喫煙の習慣がある患者にはその点を配慮して、敷地内で認めている場合がある」と実態を説明していた。一般病院とは異なる対応だ。大和浩教授は「こうした考え方は、間違ったやさしさの表れだろう」と批判する。

    受動喫煙の論争のいま

     受動喫煙を巡って、今、国とたばこ会社が正面衝突している。国立がん研究センターと日本たばこ産業(JT)の大論争が勃発した。海外では見られない、日本の特殊事業が裏にあると言わる。

     国立がんセンターが8月31日に、受動喫煙による肺がんのリスク評価を従来の「ほぼ確実」から「確実」に引き上げた。日本人を対象にした疫学的研究では統計的優位性が示されなかったため、「ほぼ確実」の段階にとどまっていた。新たな研究で、受動喫煙で肺がんになる確率が1.3倍になることが確認できたので「確実」とし、海外のレベルと並ぶことになった。

     これに対して、JTは同日に自社ホームページで小泉光臣社長によるコメントを発表し、真っ向から反論した。「本研究結果だけをもって、受動喫煙と肺がんの関係が確実になったと結論づけることは、困難であると考えています」「今回の選択された9つの疫学研究は研究時期や条件も異なり、いずれの研究においても統計学的に有意ではない結果を統合したものです」。

     今度はがんセンターが9月28日にJTの言い分をことごとく反論した。今でもホームページ上で掲載している。その最後に、JTのコメントにある「JTは周囲の方々への気配り、思いやりを示していただけるよう、たばこを吸われる方々にお願いしています」との言葉を捉え、「受動喫煙は『迷惑』や『気配り、思いやり』の問題ではなく、『健康被害』『他者危害』の問題である」と一蹴した。

     JTがこれだけ強気になって国立機関に刃向う構図は異常と言えるだろう。その力を支えているのは、「財務省のグループという意識があるから」と指摘する声がある。確かに、「日本たばこ産業株式会社法」による特殊会社としてJTは存在しており、その第2条では「政府は、常時、日本たばこ産業株式会社が発行している株式の総数の3分の1を超える株式を保有していなければならない」とされている。会長の丹呉泰健氏は元財務事務次官である。

     といって、財務省と厚労省の「喧嘩」にしてしまってはかなわない。多くの医療関係者が論争に加わり、早めの決着を期待したい。

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    先生3人が全面禁煙の小学校でタバコ 校長の注意も無視

    先生3人が全面禁煙の小学校でタバコ 校長の注意も無視

    http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/16/smoking_n_13025804.html

    2016年11月17日 08時14分 JST

    全面禁煙の小学校で教員3人喫煙 校長の注意も無視

     大分県日田市立日隈小学校(同市日ノ隈町)の40~50代の男性教員3人が、学校敷地内全面禁煙の決まりを破り、校舎内で喫煙を繰り返していたことが、市教委への取材で分かった。事務室で鍵を借りた上で、ふだんは施錠している校舎1階の機械室で喫煙していたという。現校長が昨年4月に赴任してすぐ気づき、やめるよう何度か注意したが、聞き入れなかったという。

     学校現場では、児童生徒の受動喫煙の防止のほか、「たばこを吸わない姿を先生が率先して見せることで子どもたちへの喫煙防止教育につながる」との観点から、分煙も認めず、学校の敷地内を全面的に禁煙とする動きが全国的に広がっている。県教委と市教委は3教員の喫煙について「問題がある行為」としており、今後くわしく事実関係を確認した上で、処分すべきかどうか検討するとしている。

     市教委や日隈小の校長によると、教員3人のうち2人は2年前から、1人は昨年から、校舎1階にある、貯水槽などが入る機械室で休み時間や放課後に喫煙していたという。菓子の空き缶を灰皿代わりに持ち込んでいたという。機械室のある1階には職員室や事務室があり、児童の教室は2階と3階にあるという。

     校長によると、赴任後に注意した以後も、3教員が機械室に出入りする姿を見かけて注意したが、やめなかったという。

     市教委は、今月4日になって報道機関から取材を受け、学校に聞き取りをして事実を把握したという。

     校長は朝日新聞の取材に「本人たちの自覚に任せていたが、止められず反省している」と話した。校長によると、3人は反省の言葉を口にしているという。

     県教委は2005年4月、受動喫煙の防止について定めた健康増進法に基づき、県立高校、特別支援学校の敷地内での全面禁煙を実施。市町村教委にも促し、日田市内では05年度末までに全市立小中学校で全面禁煙となった。市教委は今回の件を受け、全面禁煙を徹底するよう市内の各校に通知を出した。(鈴木春香)

    (朝日新聞デジタル 2016年11月17日 07時47分)

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    飲食店で受動喫煙、非喫煙者の4割 過去1カ月で経験

    飲食店で受動喫煙、非喫煙者の4割 過去1カ月で経験

    http://www.asahi.com/articles/ASJCG4FLFJCGULBJ00M.html

    2016年11月14日19時14分

     たばこを吸わない人の約4割が、過去1カ月に飲食店で他人のたばこの煙を吸う受動喫煙の機会があったと答えたことが、厚生労働省が14日に発表した国民健康・栄養調査でわかった。2022年度までに国が目標とする15%を大幅に超過している。

     調査は昨年11月、20歳以上の男女計約7千人に実施。たばこを吸わない人で過去1カ月以内に受動喫煙の機会があったのは、飲食店で41・4%、職場と路上がいずれも30・9%、行政機関・医療機関が6・0~3・5%だった。家庭で毎日、受動喫煙にさらされているのは8・3%。

     厚労省が「健康日本21」で示している目標値(上限)は、飲食店が15%、行政機関・医療機関が0%、家庭が3%(いずれも22年度まで)、職場が0%(20年まで)だが、調査結果はいずれも目標値まで遠い。

     政府は、20年の東京五輪・パラリンピックに向け、飲食店は原則建物内禁煙(喫煙室は設置可)などとする罰則付きの受動喫煙防止策を検討している。今回の調査で、たばこを吸わない人が今より受動喫煙対策を進めてほしい場所としてあげたのは、飲食店が35・0%で最も多く、路上が34・8%、「子どもが利用する公園や通学路など」が28・2%だった。(竹野内崇宏)

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    小学校で教諭が隠れたばこ 日田

    小学校で教諭が隠れたばこ 日田

    http://www.sankei.com/region/news/161117/rgn1611170005-n1.html

     大分県日田市立日隈小学校で男性教諭3人が、全面禁煙の校舎内で隠れてたばこを吸い続けていたことが16日、同市教育委員会や同校への取材で分かった。3人は同校の聴取に「前は敷地外で吸っていたが、住民から苦情が来たから」と説明。市教委は教諭や校長らの処分を検討している。

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    成人T細胞白血病(ATL)の発症リスクは喫煙で高まる 国立がん研究センターなど研究

    成人T細胞白血病(ATL)の発症リスクは喫煙で高まる 国立がん研究センターなど研究

    http://www.sankei.com/life/news/161108/lif1611080010-n1.html

    2016.11.8 08:10更新

    さまざまな種類のがんの原因とされている喫煙は、血液のがんの一種である成人T細胞白血病(ATL)についても発症リスクを高める。国立がん研究センターと長崎大などのチームが、20年近くかけた追跡研究を基にそんな結果を発表した。

     ATLは、母乳や性交渉などを通じリンパ球に感染するウイルス「HTLV1」が引き起こす疾患。国内のHTLV1感染者数は72万~82万人と推計されている。

     これまでの研究によると、発症するのは母子感染した人の5%程度と少なく、一般に発症までに数十年かかるが、発症すると治療は難しい。感染者の発症リスクを左右する生活習慣が、追跡研究で明らかにされたのは初めてだという。

     チームは、平成5年時点でHTLV1への感染が確認され、喫煙経験に関するアンケートに答えた40~69歳の男女1332人を、24年まで平均17年間追跡した。喫煙経験があったのは男性の72%、女性の2%で、追跡期間中に25人がATLを発症した。

     喫煙とATL発症の関連を、年齢や飲酒などの影響も考慮して分析したところ、1日に吸うたばこの本数が増えるほど、そして喫煙期間が長くなるほど、ATL発症のリスクが高いことが明らかになった。感染者が1日1箱(20本)の喫煙を40年続けると、全く吸わない場合に比べ、ATL発症リスクは2.39倍になるとの結果だった。

     分析を担当した長崎大原爆後障害医療研究所の近藤久義准教授は「確定的な結論を出すには、より大規模な調査での裏付けが望ましいが、今回の結果を見るだけでも、HTLV1感染者にはぜひ禁煙を勧めたい」と話す。

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    妊娠中の検診数倍増を推奨 WHOが指針改定

    妊娠中の検診数倍増を推奨 WHOが指針改定

    http://blogos.com/article/197031/

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    路上喫煙に過料2000円 賛否両論の「千代田区ルール」は今

    路上喫煙に過料2000円 賛否両論の「千代田区ルール」は今

    http://news.nicovideo.jp/watch/nw2472777

    2016/10/31

     東京都千代田区といえば、人口わずか5万人足らずながら、巨大ターミナルの東京駅地区や、日本一の電気街である秋葉原地区、飲食店も多い神田・水道橋地区などを抱え、区外から流入する“昼間人口”は100万人規模に及ぶ。

     そんな千代田区が2002年10月、全国で初めて施行して話題となったのが、たばこのポイ捨てや区内全域での路上喫煙を禁じる「千代田区生活環境条例」だ。しかも、違反者には2000円の過料(地方自治体が定めることができる罰則)を科す強行策に打って出たため、条例の制定後も賛否入り乱れての大議論を巻き起こした。

     当時の区職員の奮闘ぶりやトラブル・クレーム続出の過料徴収現場の様子は、千代田区生活環境課が2003年に刊行した書籍『路上喫煙にNo!──ルールはマナーを呼ぶか──』(ぎょうせい刊)にも詳しく記録されている。

     パトロール隊を見かけるや逃げ出す人、「北海道から来たばかりで条例も知らなかった」と肩を落とす男性、「カネ渡せばいいのかよ!」と3万円を地面に投げ捨てて立ち去る女性……。区役所には、「国民の喫煙権利を侵害する横暴な条例だ!!」とのクレーム電話が鳴りやまなかったという。

    「今でも『条例があるならその辺に書いてもらわなければ分からない』、『他に吸える場所がないから仕方ない』と怒り出す路上喫煙者はいます。

     しかし、誤解していただきたくないのは、この取り組みは、たばこそのものに反発する“禁煙条例”ではなく、あくまでも街をキレイにすることを目的に、吸う場所をわきまえてくださいという“分煙規定”なのです」

     こう話すのは、安全生活係長の松下晃氏。では、条例施行から丸14年経った今、過料を伴う罰則が着実にポイ捨てや歩きたばこを止めない人たちの抑止力に繋がっているのか──。

     千代田区が公表している「路上喫煙過料処分件数」の推移を辿ると、年ごとに5000~1万件と幅はあるものの、必ずしも右肩下がりではなく増減を繰り返している。しかも、直近3年は平均を超える7000件台前半が続く。この状況をみる限り、批判を浴びながらも多くの時間と労力を割いてきた取り締まりが、さほど効果を生んでいないように映る。

     だが、同課の小山雄大氏はこう否定する。

    「処分件数が極端に減らないのは、交通ルールと同じで、分かっていても守らない人が一定数いるからだと思います。でも、皆さんも感じているでしょうが、いま街中で平然と歩きたばこをする人はほとんど見かけなくなりましたし、ポイ捨ての本数も以前とは比べものにならないほど減っています。

     区内では条例可決前からずっと、苦情が多かったポイ捨てエリアをいくつか定点観測しています。例えば、条例施行前は1000本近くの吸い殻が落ちていた秋葉原の重点ポイントも、いまでは10本落ちているかどうかのレベル。過料処分だけがすべてではありませんが、条例は確実に浸透していると思います」

     とはいえ、喫煙者と非喫煙者のさらなる「共生」を目指す千代田区にとって、残された課題も少なくない。そのひとつが、身近な喫煙場所の整備である。多くの喫煙者が不満を漏らすように、吸える場所がなければ路上喫煙の取り締まりも“イタチごっこ”になりかねないからだ。

     区では屋内喫煙所の設置にかかる工事費に500万円、維持管理費用に年額240万円まで助成する制度を独自に設けているが、現状では公園や公共施設など公設喫煙所とあわせても48か所にとどまっている。

    「もともと千代田区内には誰でも吸える喫煙所が少なかったうえ、当初、助成制度で定めていた5坪以上のスペースを確保できる場所も限られていたため、なかなか助成金の活用が進みませんでした。そこで、今では2坪以上に要件を緩和して、小規模な喫煙所を街中の導線に数多く設置する施策を行なっています」(前出・小山氏)

    「千代田区第3次基本計画2015(ちよだみらいプロジェクト)」でも、2024年までに100か所の喫煙所を設置し、路上喫煙の過料件数を3000件にまで減らす目標数値をはっきりと掲げている。

     冒頭に紹介した書籍『路上喫煙にNo!』は、こう結ばれている。

    〈「マナーからルールへ。」と止むを得ず生まれた罰則規定。これが罰則などいらない「ルールから、マナーへ。」となる日を目指して……〉

     折しも、厚生労働省では「屋内全面禁煙化」に向けた規制強化とも取れる罰則付きの受動喫煙防止対策案を発表し、法制化に向けた議論が始まろうとしている。この期に及んで、わざわざルールを厳格にしなければ喫煙者のマナーは守れないのか。14年間に及ぶ千代田区の実績と波及効果について、改めて検証してみる必要があるだろう。

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    喫煙後遠回りして入庁を においの苦情受け 厚労省

    喫煙後遠回りして入庁を においの苦情受け 厚労省

    http://www.asahi.com/articles/ASJC85V5GJC8UBQU00C.html

    2016年11月8日17時49分

     たばこのにおい、持ち込みはご遠慮を――。厚生労働省は庁舎の屋外喫煙所の利用時間を制限したうえで、喫煙後は遠回りをして、においを落としてから庁内に入るというルールをつくった。10日から実施する。東京五輪・パラリンピックに向け、罰則付きの受動喫煙対策の導入をめざす厚労省自らがまず「模範」を示す。

     厚労省が入る東京・霞が関の中央合同庁舎第5号館では、隣接する低層棟2階の講堂脇に屋外喫煙所が1カ所ある。ただ、講堂前や渡り廊下でたばこのにおいが漂い、「喫煙所帰りの職員が2階から乗るとエレベーターが臭い」との苦情が絶えなかった。2階には保育所もできた。そこで、厚労省は、喫煙後は建物の外を迂回(うかい)して1階から庁舎へ入るよう順路を定めた。

     昼休みを除く午前9時半~午後3時は喫煙所の利用も禁止する。職員には近くの日比谷公園や他省庁の喫煙所へ「避難」しないよう求める。

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    喫煙による遺伝子異常を同定、17種類・5,243症例のがんゲノムビッグデータから-国がん

    喫煙による遺伝子異常を同定、17種類・5,243症例のがんゲノムビッグデータから-国がん

    http://www.qlifepro.com/news/20161108/identification-of-genetic-abnormality-by-smoking.html

    2016年11月08日 AM11:50

    がんゲノム変異データを用いて解析を実施

    国立がん研究センターは11月4日、がんゲノムビッグデータから喫煙による遺伝子異常を同定したと発表した。この研究は、同センター研究所がんゲノミクス研究分野の柴田龍弘分野長、十時泰ユニット長、理化学研究所統合生命医科学研究センターゲノムシーケンス解析研究チームの中川英刀チームリーダー、藤本明洋客員研究員、米国ロスアラモス国立研究所Ludmil B. Alexandrov博士、英国サンガー研究所Michael Stratton所長らの日英米韓国際共同研究グループによるもの。同研究成果は、科学誌「Science」に11月4日付で掲載されている。


    画像はリリースより

    喫煙とがんの関連については、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が、肺がんをはじめとするさまざまながんの原因となると結論づけている。また多くのがん種で、喫煙年数が長く、1日の喫煙本数が多く、喫煙開始年齢が若くなるほど、がんのリスクが高まることが示されている。

    たばこに含まれる発がん物質は約60種類あり、その多くは体内の酵素で活性化された後、DNAと結合し、遺伝子変異を引き起こす。こうした遺伝子変異が、がん遺伝子、がん抑制遺伝子などに蓄積することで細胞ががん化すると考えられているが、突然変異の誘発機構やがん種による違いなど明らかになっていないことも多い。これらの解明にいより、喫煙関連がんの予防や治療に貢献するものと期待されている。

    1年間毎日1箱の喫煙によって肺では150個の突然変異が蓄積

    そこで研究グループは、さまざまな臓器がんにおけるDNA(遺伝子)異常に喫煙がどの程度影響を及ぼしているのかを、喫煙との関連が報告されている17種類のがんにおける合計5,243例のがんゲノムデータから検討。

    その結果、生涯喫煙量とその患者のがん細胞に見られる突然変異数には、統計的に有意な正の相関が見られ、喫煙が複数の分子機構を介してDNA変異を誘発していることを明らかにした。また、1年間毎日1箱のたばこを吸うことで、肺がんでは最多の150個、喉頭では97個、咽頭では39個、口腔では23個、膀胱では18個、肝臓では6個の突然変異が蓄積していると推計されたという。

    さらに、変異パターンの解析から、喫煙によって発がんリスクが上昇するがんには少なくとも3つのタイプが存在することが判明。タイプ1はたばこ由来発がん物質暴露が直接的に突然変異を誘発しているがん(例:)、タイプ2はたばこ由来発がん物質暴露が間接的に突然変異を誘発しているがん(例:)、タイプ3は今回の解析で明らかな変異パターンの増加が認められなかったがん(例:子宮頸がん、膵がん)だとしている。

    これらの研究成果から、がん発症において喫煙が全ゲノム解読レベルで突然変異を誘発していることが再確認され、がん予防における禁煙の重要性が強調された。さらに、今回たばこ由来発がん物質暴露が間接的に突然変異を誘発するタイプのがんが認められたことで、今後喫煙による間接的な突然変異誘発機構の活性化に関する詳細な分子機構が解明されることで、喫煙関連がんの予防や治療が進むことが期待されると、研究グループは述べている。

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    【禁酒で睡眠改善】“寝る3時間前の禁酒”で睡眠効率アップ

    【禁酒で睡眠改善】“寝る3時間前の禁酒”で睡眠効率アップ

    https://news.nifty.com/article/item/neta/12124-5029/

    2016年11月06日 20時00分

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    受動喫煙の被害「調べる段階終わった」 国立がん研

    受動喫煙の被害「調べる段階終わった」 国立がん研

    http://style.nikkei.com/article/DGXKZO09145430U6A101C1TZQ001?channel=DF140920160919

    2016/11/6付 日本経済新聞 朝刊

                                                     PIXTA                        

     国立がん研究センターは8月、受動喫煙による肺がんのリスク評価をこれまでの「ほぼ確実」から「確実」に引き上げた。厚生労働省の調査でも、受動喫煙により脳卒中や心筋梗塞など、さまざまな病気のリスクが高くなることが示されている。これまで受動喫煙の対策は遅れていたが、国も東京オリンピックに向けて、検討に本腰を入れ始めた。

     受動喫煙による肺がんなどのリスク上昇は、世界的には以前から研究されており、1980年代には指摘されていた。にもかかわらずこれまでがんセンターがリスク評価を「ほぼ確実」にとどめていたのは、国内で実施された研究では調べた人数が少なかったことなどが理由だ。

     今回、日本人を対象に実施された9つの研究のデータを、メタアナリシスという統計的な手法を用いて統合し、受動喫煙によって肺がんになるリスクが1.3倍に高まることを確かめた。これを受けて、受動喫煙のリスクを「確実」に引き上げた。

     喫煙者本人のリスクについては、肺がんのほか肝がんや胃がんなど数多くがすでに確実とされているが、受動喫煙のリスクが確実と判定されたのは初めて。「受動喫煙の影響を調べる段階は終わり、対策を取るべき段階になった」と、国立がん研究センターの片野田耕太がん登録統計室長は強調する。

    ◇     ◇

     日本たばこ産業(JT)はがんセンターの発表に対し、自社のホームページに「本研究結果だけで受動喫煙と肺がんの関係が確実になったと結論づけることは困難」とする社長コメントを掲載した。その論拠として、喫煙しない女性の追跡調査では、受動喫煙があり肺がんで死んだ人と、受動喫煙がなく肺がんで死んだ人の数にあまり差がなかったことなどを挙げた。

     がんセンターはこれに対し、JTが挙げた死者数は恣意的に抽出されたもので、母数や年齢などを調整した上で比較するとリスクは増大していると反論。ほかの指摘に対しても一つひとつに科学的根拠を示し、異例ともいえる強い調子で反ばくした。そして「受動喫煙による肺がんリスクは科学的に明確な結論」と重ねて結論づけ「受動喫煙は迷惑や思いやりの問題ではなく、健康被害、他者への危害の問題である」と断じた。

     受動喫煙による健康リスクは、肺がんだけではないことがわかっている。8月末、厚生労働省は15年ぶりに「喫煙と健康(たばこ白書)」を改訂し、米国などでの分類をもとに、たばこの健康影響のリスクを4段階に分類した。

     受動喫煙については、肺がんのほか心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群、鼻への刺激症状に対するリスクが、最も高い「レベル1」とされている。レベル1は「因果関係を推定するのに十分な科学的証拠がある」という意味で、国立がん研究センターの評価の「確実」に相当する。

     同省の推計によれば、受動喫煙による死者は国内で年間1万5030人に達する。このうち虚血性心疾患は4459人、脳卒中は8014人で、肺がんの2484人よりも多い。

     「因果関係は示唆されるが科学的証拠は十分でない」レベル2まで含めると、さらに幅広い病気との関係が指摘されている。気管支ぜんそくや呼吸器の機能が低下する慢性閉塞性肺疾患(COPD)はもちろん、乳がんや小児の中耳疾患など喫煙との関連が薄そうに思える病気も並ぶ。

    ◇     ◇

     海外では法律で職場とレストラン、居酒屋・バーの全面的な禁煙を定めている国も多い。これらの国や地域の調査では、全面禁煙が法制化されたあと、ぜんそくなどの呼吸器疾患による入院のリスクは24%下がった。急性心筋梗塞などは15%、脳卒中なども19%減り、禁煙の範囲が広いほど減少幅も大きかった。

     レストランなど公共の場所だけでなく、住宅での受動喫煙の影響も見逃せない。家族喫煙だけでなく、マンションなどで近隣からの影響を訴える例も少なくない。医療機関に検診に訪れた70歳代女性が、隣人がベランダで吸ったたばこの煙が部屋に流れ込んだことで、のどの痛みや息苦しさを訴えた例などは典型的だ。コンセントの穴に入った煙が、マンションの壁伝いに隣の住居に流れこむ場合もあるという。

     禁煙治療に携わる東京女子医科大学の阿部真弓医師は「脳卒中や虚血性心疾患、呼吸器の病気は高齢者ほど影響を受けやすい」と懸念する。高齢化にともなって受動喫煙の影響は拡大するので、高齢者の多い介護施設などでは禁煙への取り組みが必要と提言する。

     世界では公共施設などでの禁煙を法制化する国が増えている。東京五輪で日本の状況が注目されるのは必至で、政府は対応を迫られている。

    ◇     ◇

    ■対策を法制化 罰則も 19年ラグビーW杯・20年五輪に向け

     2020年の東京オリンピック開催をにらんで、政府は受動喫煙防止への取り組みを急ピッチで進めている。世界保健機関(WHO)と国際オリンピック委員会は「たばこのないオリンピック」の推進を決めており、英国やブラジル、韓国など近年の開催国や開催予定国は、公共施設などでの罰則を伴う対策を法制化している。厚生労働省は10月、受動喫煙対策の強化案をまとめ、公表した。

     厚労省案では、官公庁や運動施設などは建物内での禁煙を義務化。飲食店や事務所などは、分煙ではなく原則建物内を禁煙とし、隔離した喫煙室でのみ喫煙を認める。現在は努力義務となっている受動喫煙対策に罰則を設ける。施設の管理者だけでなくたばこを吸った人にも適用する方向だ。「吸いたくない人が吸わない環境づくりが大切」と厚労省健康課の坂本和也課長補佐は説明する。

     10月の参議院予算委員会では、安倍晋三首相が「受動喫煙防止対策はがんをはじめとする生活習慣病の予防において重要な柱」と答弁。東京五輪や19年に開催されるラグビーW杯に向けて法制化を検討するとした。実施には1年~1年半の準備期間は必要と見られ、検討は待ったなしの状況になっている。

    (小玉祥司)

    [日本経済新聞朝刊2016年11月6日付]

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    東京オリンピックまでに受動喫煙を根絶

    東京オリンピックまでに受動喫煙を根絶 日本禁煙学会が受動喫煙防止法案を支持

    http://kenko100.jp/articles/161108004149/#gsc.tab=0

    2016年11月08日 06:00 公開

     10月29~30日「受動喫煙のない東京オリンピックを」をテーマに第10回日本禁煙学会が東京都で開かれ、学会初日の記者会見で、10月12日に厚生労働省が示した受動喫煙防止法整備のための「たたき台」を学会として支持する意向を示した。

    段階的に喫煙スペースをなくす方向に

     東京都医師会会長で同学会会長の尾﨑治夫氏は「学会として2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙防止法の整備を推進させ、飲食店など全ての建物内の禁煙を目標としている」と話した。

     今回提示された案は、罰則付きで喫煙室の設置を可能とするものの、原則禁煙となっており、これまでの分煙からはかなり進んだ内容になっているという。「日本は屋外の規制が先に始まっており、屋内を一挙に禁煙にすると喫煙する場所が全くなくなってしまう。一挙に喫煙者がゼロになるとは考えにくく、一度に屋内を全面禁煙とすることは不可能であり、屋内に喫煙できるスペースを残し、段階的に喫煙スペースをなくしていくことが現実的と考えられることから、現段階では厚労省案を全面的に支持することとした」と尾崎氏。

     東京都医師会タバコ対策委員会委員長の村松弘康氏は「たばこは科学的に有害であることは証明されているにもかかわらず、政治やお金の力でその有害性が矮小化されていることに問題がある。さらに、まだ喫煙のニコチン依存など、正確な情報が十分理解されていないことなども問題である」と指摘した。

     日本禁煙学会理事長の作田学氏は「学会として、今学会終了後に財務省に対し、厚労省の受動喫煙防止法案を支持すること、たばこのパッケージに健康警告を表示すること、たばこ1箱1,000円以上に値上げすることを申し入れる予定である。今回の厚労省案は全面的に支持するが、将来的には喫煙室を撤去し、全面禁煙の方向に改定していくように働きかけていきたい」と述べた。

    今学会では以下のような宣言を明らかにしている。

    第10回日本禁煙学会総会宣言

    1. 東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、都民・国民の協力のもと、受動喫煙防止の法的整備(罰則付、屋内全面禁煙)を必ず実現すべく全力を尽くす

    2. 2025年に向け、医療関係団体が連帯して、真の健康寿命延伸のため、4大死因およびCOPD、そして多くの寝たきり原因につながるタバコ対策を徹底する

    3. 全ての喫煙者に対して、懇切丁寧に喫煙の害を説き、禁煙に向けた行動変容を促し、積極的に禁煙治療を提供する環境整備を図る

    (あなたの健康百科編集部)

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    「たばこ1箱1000円に」=自民議連

    「たばこ1箱1000円に」=自民議連

    http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102500657&g=pol

     自民党の受動喫煙防止議員連盟会長の山東昭子元参院副議長は25日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、たばこ税の増税により、たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れた。菅氏は増税の是非には言及しなかったが、「五輪もあり、いいタイミングだ」と応じ、受動喫煙防止のための法整備を急ぐ考えを示した。(2016/10/25-16:47)

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    日本人は依然、「たばこの害」を侮っている! 喫煙が日本経済に及ぼすコストは年7兆円

    日本人は依然、「たばこの害」を侮っている! 喫煙が日本経済に及ぼすコストは年7兆円

    http://toyokeizai.net/articles/-/140513

    2016年10月23日

    日本の健康問題をめぐり朗報がある。2015年度の日本の紙巻たばこの販売数量が1833億本と、1996年から約5割減ったのだ。高い税率や公共の場での喫煙禁止などが、たばこ販売量減少の主因のようである。1箱450円の場合、その65%は税金だ。

    1人当たり年間喫煙本数を見ると、日本は依然として182カ国中21番目。先進国で日本よりも上位なのは韓国とオーストリアだけだ。しかし14年の政府統計によると、成人男性の喫煙率は3割と、66年の83%から急激に低下している。成人女性の現在の喫煙率は10%だ。

    肺がん患者も減っている。65~84歳の男性の肺がんによる死亡率は95~99年に10万人当たり302人に達したが、00~07年には1割減り、現在はさらに減っているようだ。成人男性全体の肺がんによる死亡率(年齢調整済み)は、96年のピーク時に比べ13年には12%減少している。

    米国でも2006年の喫煙率は21%と、1965年から半減した。その結果、肺がんによる死亡率は1990年以降、34%低下した。こうした傾向は先進国で共通している。

    電子たばこは1%程度

    これは世界のたばこ販売の8割を握る大手5社(中国タバコ、フィリップ モリス、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ〈BAT〉、JT、インペリアル・タバコ)には悪い知らせだ。

    こうした大手は、普通のたばこほどの危険がないとして、電子たばこの販売に力を入れている。2014年に日本の電子たばこ市場に初参入したフィリップモリスでは現在、たばこ全体の約5%が電子たばことなっている。JTは今年3月に日本で発売しており、近く海外での販売を開始する方針だ。

    しかし世界の電子たばこ販売額は80億ドルと、通常のたばこの7440億ドルの1%にすぎない。また、米国がん協会は、電子たばこには常習性があり危険だと指摘している。

    だからこそ、たばこ大手は新興国を中心に、既存のたばこの販売を広げようとしている。

    世界保健機関(WHO)によると現在、世界のたばこの80%は、中低所得諸国で売られている。こうした国々は年間600万人が、本来ならば避けられる病気で死亡するという、高いツケを払わされている。JTの場合は利益の半分が国際事業だ。

    今や喫煙禁止は世界的な潮流だ。スモーカー天国と評されるフランスでは、公共の場は完全禁煙にするか、喫煙室を設置するよう義務づけられている。結果として、たばこの年間消費量は01年比で4割減り、肺がんによる死亡者は過去最多だった93年から2割減った。

    他の先進国でもレストランや病院、学校、会社など公共の場では、全国一律で喫煙禁止とするのが一般的となっている。

    たばこ税は大切かもしれないが

    しかし日本はまだ、完全禁煙や分煙には及び腰だ。たとえば都道府県で初めて神奈川県がホテルやレストラン、公共の場での完全禁煙ないし分煙を義務づけたが、大きな論議を呼んだ。喫煙率を最も左右する要素であるたばこの値段は、他の先進国の半分程度に抑えられている。

    また、財務省が33%を出資しているJTは、タイで販売されるたばこの箱について、健康被害に関する警告の表示面積を拡大するよう義務付けた同国政府を提訴。JTは、たばこの包装を簡素化する計画を打ち出したアイルランド政府も訴えた。

    日本のたばこ税収は年間で2兆円に上る。だが、医療費や、従業員が早死にすることで失われる税収減などの喫煙関連コストは、これとは比較にならないほど大きい。

    WHOの推計では、喫煙が日本経済に与えるコストは年間670億ドル(約6.9兆円)にも上る。日本の肺がん患者数や経済コストは、まだ下げられる余地がある。

    週刊東洋経済10月22日号

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    肺がん たばこで遺伝子の突然変異が大量に

    肺がん たばこで遺伝子の突然変異が大量に

    http://www.news24.jp/articles/2016/11/04/07345528.html

    2016年11月4日 06:06

    たばこと肺がんとの関係について、国内の研究チームが、たばこを吸うことで遺伝子の「突然変異」が肺で大量に起こり、肺がんになりやすくなることを明らかにした。

     ヒトの遺伝子は、たばこや紫外線などの影響で「突然変異」することがあり、こうした「変異」が蓄積されて増えると、正常な細胞が、がんになると考えられている。

     今回、国立がん研究センターなどが、喫煙者と喫煙しない人、喫煙歴がわからない人あわせて約5200人について、がんに関連した遺伝子の「突然変異」があるかどうかを調べたところ、たばこを吸う人は吸わない人に比べ、明らかに「突然変異」の数が多かったという。

     特に、たばこを吸うと肺で遺伝子の突然変異が大量に起こることがわかり、1年間、毎日1箱のたばこを吸う場合には、肺で遺伝子が「突然変異」する数は平均150個と推計された。つまり、たばこの成分が肺で大量の遺伝子の変異を引き起こし、肺がんになりやすいことが、実証された形。

     肺がんの次に遺伝子の変異が多くみられたのは、気管につながる「喉頭」で97個、食道につながる「咽頭」では39個で、喫煙者がこれらのがんにもなりやすいことも裏付けられた。

     また、遺伝子の変異にはさまざまな種類があるが、肺がんや喉頭がんに関連する遺伝子の「変異」は、たばこの成分が直接引き起こす一方、ぼうこうがんや食道がんなどに関連する遺伝子「変異」は、たばこの成分が間接的に「変異」を誘発しているとみられることもわかった。

     がん研究センターは、今回の研究で肺がんをはじめ、いろいろながんを予防するために、「禁煙の重要性が強調された」と説明している。

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    韓国でたばこの値上げ効果、成人男性の喫煙率が初めて30%台に低下、男子中学生も一桁台に―中国メディア

    韓国でたばこの値上げ効果、成人男性の喫煙率が初めて30%台に低下、男子中学生も一桁台に―中国メディア

    https://news.nifty.com/article/world/china/12181-154436/

    2016年11月07日 22時20分      

    2016年11月6日、韓国でたばこの価格が値上げされたことを受け、韓国成人男性の喫煙率が昨年、史上初めて30%台になり、男子中学生の喫煙率も過去最低の一桁台へと下がった。中国新聞網が伝えた。

    韓国疾病管理本部が6日発表した「2015年国民健康栄養調査」によると、昨年の韓国の19歳以上の成人男性の喫煙率(たばこをこれまで100本以上吸い、現在もたばこを吸っている人が占める割合)は39.3%で、14年の43.1%より3.8ポイント下がった。40%未満に低下したのは、喫煙率の集計が始まった1998年以来初めて。

    成人男性の喫煙率は、1998年の66.3%から、2001年は60.9%、05年は51.6%へと下がり、07年に初めて50%を切った。その後、喫煙制限区域の拡大などの政策により13年は42.1%にまで低下。14年は43.1%へと小幅ながら上昇していた。

    昨年の女性も含めた喫煙率は22.6%で、前年から1.6ポイント低下。女性の喫煙率は前年と同水準の5.5%だった。

    たばこ価格値上げなどの政策が青少年の喫煙率に影響を与えている。韓国保健福祉部と疾病管理本部が共同で発表した「2016年青少年健康行動オンライン調査」によると、今年の男子中学生の喫煙率(この30日間、1日以上喫煙した人の割合)は9.6%で、集計開始以来初めて10%を切った。(翻訳・編集/柳川)

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