【社説】大麻がたばこより簡単に吸える都市、デンバー
【社説】大麻がたばこより簡単に吸える都市、デンバー
http://jp.wsj.com/articles/SB10043214266851864327604582443210892208618
2016 年 11 月 18 日 11:17 JST
コロラド州の有権者は2012年、州全体について大麻を合法化する条例を住民投票で可決した。取り締まりのコストや未成年の逮捕者が減るとの前提も追い風だったが、いずれも実現しなかった。余りに多くの人が公共の場で大麻を吸って逮捕されたためだ。そのためデンバーの進歩主義者たちは、家以外で大麻を吸うことを認める条例案を策定した。
バーやレストランは、客の大麻使用を認めることができるようになる。客が屋内で大麻を喫煙することは許されないが、蒸気を吸う形での使用はできる。喫煙は、屋外の指定されたスペースでは認められる。バーが食べ物や飲み物と一緒に大麻を売ることはできない(これにより、免許を取得した大麻薬局を保護している)。そのため、大麻を吸いたい人は自分で持ち込む必要がある。
ただし書きには、ヨガスタジオなどの事業者が食べ物やカクテルに添える形で大麻を提供できるというものもある。厳密に言えば、その大麻が売り物ではないことが条件だ。事業者が許可を得るには、申請手数料1000ドルに加え、年間1000ドルを支払わなくてはならない。「貸し出した大麻使用器具の洗浄・消毒方法を示したプラン」の提出など、安全に関するさまざまな規則もある。
事業者はまた、「近隣の適格な協会やビジネス活性化地区(BID)」による後押しなど、「共同体の支持を受けている証拠」を示さなくてはならない。NIMBY(ニンビー=Not In My backyard。「自分の裏庭には来ないで」の意味で、公共施設などの建設に反対する地元住民運動)団体が、支援に際して一定の条件を強要、いや、要請をするケースも考えられる。進歩的な若者らは、スカンクウィード(大麻の一種)の匂いが公共スペースに漂うのを嫌うco-opの理事会や住宅所有者組合との交渉がどのようなものか知るかもしれない。
指定された消費区域には、「高さ1インチ以上の大文字で『NO ENTRY UNDER 21(21歳未満は入れません)』と書いた40平方インチ以上の目立つ看板」を掲げなくてはならない。また、屋外での大麻喫煙は、公道あるいは子供が集まる場所から見えてはならないという。
いずれにせよ、デンバーの大麻愛好家は、たばこを吸うよりも簡単に大麻でハイになれるかもしれない。
| 固定リンク
「危険ドラッグ」カテゴリの記事
- 【速報】“大麻グミ”を「はらっぱ祭り」来場者に配ったか…男女5人救急搬送 「THCH」含まれるグミ所持した疑いで40代男を書類送検「合法だと思った」 警視庁(2024.09.09)
- トランプ氏、南部フロリダ州で大麻解禁支持か 大統領選でリベラル層意識も保守層が反発(2024.09.09)
- 「大麻グミ」所持容疑で男を書類送検、都内公園で「みんなに楽しくなってもらおうと配った」…食べた5人が体調不良(2024.09.09)
- 23年の大麻事犯の検挙者6703人:過去最高を更新 初めて「覚せい剤」上回る(2024.09.02)
- 「ガスパン遊び」中にたばこを吸おうとしたら爆発、アパートの部屋全焼 少年3人を重過失失火疑いで逮捕(2024.09.02)
最近のコメント