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32年愛煙家の悔恨…「舌の3分の1を失いました」

32年愛煙家の悔恨…「舌の3分の1を失いました」

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/26033.html

登録 : 2016.12.23 21:39修正 : 2016.12.24 07:01

故イ・ジュイルさん以後、14年ぶりの証言型禁煙広告 
テレビに自ら出演し生々しい苦痛を伝える 
「誰かが見て禁煙してくれることを願う」 
23日から警告画像入りたばこも販売開始

32年間、一日にたばこを一箱半ずつ吸って、口腔癌に罹ったイム・ヒョンヨン氏がテレビ広告に出演して、喫煙の弊害を直接訴えている=保健福祉部提供//ハンギョレ新聞社

「舌の3分の1を失いました。32年喫煙で口腔癌に罹りました」

 22日夜から地上波テレビなどで放映される「証言型禁煙広告」の主人公イム・ヒョンヨン氏(55・仮名)の話だ。彼は、滞りがちな発音で「たばこが頭に浮かんだとき、思い出して下さい」として、自身の事情を語る。証言型禁煙広告とは、喫煙被害者が自身が体験した苦痛を直接明らかにすることをいう。2002年にコメディアンだった故イ・ジュイル氏が出演し「たばこ、おいしいですか? それは毒薬です」と話す公益広告が放映された以後、14年ぶりに製作された。

 イムさんは高等学校卒業直後から32年間、一日一箱半ずつたばこを吸ってきた。農作業をしていたが、後に都会に出てきて建設現場で仕事をしてきた彼は、仕事のストレスを受けるたびに習慣的にたばこを吸った。家族の中に癌患者はいなかったし、つらい労働も続けてこられたので、彼は自身が「健康な人」であると信じていた。3年前にめまいを感じ禁煙を始めたが、すでに手遅れだった。今年4月から声が割れ、首にも異常な症状が現れた。さらに口腔癌の判定を受け、手術で6月に舌の3分の1を失った。太ももの肉を取って付けたが、舌がうまく機能しなくて正しい発音をすることはできなかった。癌が転移して首のリンパ腺も切除しなければならなかった。坑癌治療を経て、現在は通院治療を受けている。

 この日、政府世宗(セジョン)庁舎で記者たちと会ったイムさんは「坑癌治療を受ければ口内炎ができ、食べ物をうまく食べることができないが、体重が減れば危険だと言うので涙を流しながらご飯を食べた」として、最も苦痛だった記憶を想起した。さらに彼は「あらかじめ保険に入っていなかったので、これまで蓄えたお金を病院費に全部使った」として「人生をやりなおせるものならば、絶対にたばこは吸わないだろう」と話した。広告に出演することにした契機を尋ねると、彼は「ひとりでも禁煙する方が増えて、私のような苦痛を受けないようにしたかった。たばこを吸う方々がこの広告を見て禁煙してくれることを願う気持ち」と話した。

 証言型広告を製作した保健福祉部は、たばこと病気の因果関係をめぐる論議があるだけに、広告に出演する人の発掘には慎重を期した、とこの日明らかにした。7~10月に禁煙広告出演者募集を通じて10月末に26人の候補を選び、その後該当する疾病とたばこの関連性、適正性および重症度、キャンペーン適合性、広告効果性など4つの基準に最も符合する人物としてイムさんを最終選定したということだ。

 破格的なテレビ禁煙広告に続き、23日からはソウル龍山区(ヨンサング)の「GS25ソウル駅店」と江南区(カンナムグ)の「CU清潭パラゴン店」などコンビニ5店舗を手始めに、喫煙の弊害を知らせる“警告画像”が表示されたたばこが販売される。たばこ工場で23日から発売されるすべてのたばこの箱には警告画像が表示されるので、既存のたばこの在庫がなくなる1月中旬頃からはすべての販売店で販売されることになる。福祉部は「たばこ警告画像は2001年にカナダで初めて導入されて以来、現在までに101カ国で施行中」とし「警告画像を導入した主要国での制度導入前後の喫煙率変化推移を見れば、平均で4.2%ポイント減少したことが分かった」と説明した。さらに福祉部は、たばこを販売する小売店が陳列する時、警告画像を隠すなどの行為を防止するために、国民健康増進法の改正が推進される予定だと付け加えた。

32年間、一日にたばこを一箱半ずつ吸って、口腔癌に罹ったイム・ヒョンヨン氏がテレビ広告に出演して、喫煙の弊害を直接訴えている=保健福祉部提供//ハンギョレ新聞社

ファンボ・ヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-12-22 22:09
http://www.hani.co.kr/arti/society/health/775761.html 訳J.S(1751字)

32年間、一日にたばこを一箱半ずつ吸って、口腔癌に罹ったイム・ヒョンヨン氏がテレビ広告に出演して、喫煙の弊害を直接訴えている=保健福祉部提供//ハンギョレ新聞社 「舌の3分の1を失いました。32年喫煙で口腔癌に罹りました」  22日夜から地上波テレビなどで放映される「証言型禁煙広告」の主人公イム・ヒョンヨン氏(55・仮名)の話だ。彼は、滞りがちな発音で「たばこが頭に浮かんだとき、思い出して下さい」として、自身の事情を語る。証言型禁煙広告とは、喫煙被害者が自身が体験した苦痛を直接明らかにすることをいう。2002年にコメディアンだった故イ・ジュイル氏が出演し「たばこ、おいしいですか? それは毒薬です」と話す公益広告が放映された以後、14年ぶりに製作された。  イムさんは高等学校卒業直後から32年間、一日一箱半ずつたばこを吸ってきた。農作業をしていたが、後に都会に出てきて建設現場で仕事をしてきた彼は、仕事のストレスを受けるたびに習慣的にたばこを吸った。家族の中に癌患者はいなかったし、つらい労働も続けてこられたので、彼は自身が「健康な人」であると信じていた。3年前にめまいを感じ禁煙を始めたが、すでに手遅れだった。今年4月から声が割れ、首にも異常な症状が現れた。さらに口腔癌の判定を受け、手術で6月に舌の3分の1を失った。太ももの肉を取って付けたが、舌がうまく機能しなくて正しい発音をすることはできなかった。癌が転移して首のリンパ腺も切除しなければならなかった。坑癌治療を経て、現在は通院治療を受けている。  この日、政府世宗(セジョン)庁舎で記者たちと会ったイムさんは「坑癌治療を受ければ口内炎ができ、食べ物をうまく食べることができないが、体重が減れば危険だと言うので涙を流しながらご飯を食べた」として、最も苦痛だった記憶を想起した。さらに彼は「あらかじめ保険に入っていなかったので、これまで蓄えたお金を病院費に全部使った」として「人生をやりなおせるものならば、絶対にたばこは吸わないだろう」と話した。広告に出演することにした契機を尋ねると、彼は「ひとりでも禁煙する方が増えて、私のような苦痛を受けないようにしたかった。たばこを吸う方々がこの広告を見て禁煙してくれることを願う気持ち」と話した。  証言型広告を製作した保健福祉部は、たばこと病気の因果関係をめぐる論議があるだけに、広告に出演する人の発掘には慎重を期した、とこの日明らかにした。7~10月に禁煙広告出演者募集を通じて10月末に26人の候補を選び、その後該当する疾病とたばこの関連性、適正性および重症度、キャンペーン適合性、広告効果性など4つの基準に最も符合する人物としてイムさんを最終選定したということだ。  破格的なテレビ禁煙広告に続き、23日からはソウル龍山区(ヨンサング)の「GS25ソウル駅店」と江南区(カンナムグ)の「CU清潭パラゴン店」などコンビニ5店舗を手始めに、喫煙の弊害を知らせる“警告画像”が表示されたたばこが販売される。たばこ工場で23日から発売されるすべてのたばこの箱には警告画像が表示されるので、既存のたばこの在庫がなくなる1月中旬頃からはすべての販売店で販売されることになる。福祉部は「たばこ警告画像は2001年にカナダで初めて導入されて以来、現在までに101カ国で施行中」とし「警告画像を導入した主要国での制度導入前後の喫煙率変化推移を見れば、平均で4.2%ポイント減少したことが分かった」と説明した。さらに福祉部は、たばこを販売する小売店が陳列する時、警告画像を隠すなどの行為を防止するために、国民健康増進法の改正が推進される予定だと付け加えた。 32年間、一日にたばこを一箱半ずつ吸って、口腔癌に罹ったイム・ヒョンヨン氏がテレビ広告に出演して、喫煙の弊害を直接訴えている=保健福祉部提供//ハンギョレ新聞社 ファンボ・ヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr ) 韓国語原文入力:2016-12-22 22:09 http://www.hani.co.kr/arti/society/health/775761.html 訳J.S(1751字)

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