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歯を失いたくないなら禁煙! タバコが歯周病を悪化させる

歯を失いたくないなら禁煙! タバコが歯周病を悪化させる

http://news.ameba.jp/20170206-425/

2017年02月06日 13時00分

タバコで歯周病が悪化するのか否か専門家に聞いたところ、YESと回答が。では、どのようなメカニズムで歯周病は悪化していくのでしょうか。

50代男性からの相談:「タバコを吸っていると歯周病になりやすいのですか?」


『 そろそろ歯周病のことが気になる年齢になりましたが、最近、人からこんなことを言われました。
「歯周病を予防したいなら、今すぐに禁煙すべきだ」。私は30年来の愛煙家なのですが、タバコと歯周病には関係があるというのです。タバコを吸っていると歯周病になりやすく、しかも、歯周病になってもその症状が現れにくいので、知らないうちに悪化してしまう。さらに、歯周病の治療にも、喫煙習慣が悪い影響を及ぼすのだと。
しかし、私には、どうしてタバコと歯周病にそんな相関関係があるのかわかりません。その話をした人も、素人なので、その理由まではわからないと言います。
そんなことが本当にあるのでしょうか。もし、その話が正しいのだとしたら、その理由をぜひ知りたいと思っています。 』

タバコが歯周病を悪化させるメカニズムとは

専門家によれば、タバコが歯周病を悪化させるのは明白なことだといいます。では、タバコのどういった要素が歯周病を悪化させることになるのでしょうか。

『 細かく説明すると難しくなってしまうので、簡単にご説明させていただきますが、まずタバコの煙にはご存知の通り有害物質が含まれています。それが口腔内に充満するので、それに触れている歯肉は影響を受けます。(歯科衛生士) 』


『 タバコを吸うと、歯茎の毛細血管が縮んでしまいます。すると、血液の流れが悪くなります。血液は、身体の細胞に酸素と栄養を届ける役割を果たしています。ところが、タバコの悪影響で血液の流れが悪くなり、細胞が必要とするだけの酸素や栄養が届かなくなります。しかも、白血球や血小板といった傷んだ歯周組織を治すために必要な細胞も血管と通して運ばれていきます。(歯科医) 』


『 タバコの成分であるニコチンは赤血球と結びつき、酸素の取り込みを悪くします。そのため、歯肉の中の毛細血管は血流不足に陥り、循環が悪い状態になります。(歯科衛生士) 』


『 このような状況で歯周病菌が口腔内にいると、歯肉が弱っているために歯周病が著しく進行してしまいます。歯周病の治療中にも喫煙を続けている場合には、治療の効果が出にくいということも多々あります。(歯科衛生士) 』


『 こうした理由でタバコを吸っていると、歯周病がより悪化しやすくなるのです。(歯科医) 』

>>歯周病が悪化するとどうなるの? 専門家「歯が抜け落ちます」

歯周病で歯を失いたくないなら禁煙が一番

専門家は口を揃えて禁煙することの重要性を唱えています。

『 タバコと歯周病には関連性があります。歯周病を防ぐために必要なことはいろいろありますが、タバコをやめることもその1つです。(歯科医) 』


『 タバコを吸っていると歯周病にはなりやすいです。これは確実です。喫煙は歯周病のリスクを何倍にも高めます。(歯科衛生士) 』


『 歯周病は、歯周病菌が歯茎や歯を支える骨である歯槽骨といった歯の周りの組織=歯周組織を傷めてしまうことにより起こる病気です。歯周組織は、黙ってやられているだけではなく、歯周病菌に免疫細胞を用いて抵抗したり、傷んだ組織を修復したりしようとしています。(歯科医) 』


『 タバコには、歯周病以外にも肺がんや肺の息苦しくなってくる病気である慢性閉塞性肺疾患COPDなど、他の病気にも繋がってきます。30年来の愛煙家ということですが、この機会に禁煙を考えてみてはいかがでしょうか。(歯科医) 』

>>あらゆる禁煙法が効かなかった人へ専門家からのアドバイス
長い間タバコを吸ってきた習慣は改めるのが難しいですが、デメリットもたくさんあります。歯周病は進行すると歯が抜け落ちてしまう恐れもあります。そうなってしまってからでは手遅れ。将来自分の歯で物を食べる喜びを噛みしめたいなら、禁煙から始めていきましょう。

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