韓国の喫煙率、7年ぶりに増加
韓国の喫煙率、7年ぶりに増加
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/20/2017042001456.html
記事入力 : 2017/04/20 13:06
2009年から低下傾向にあった喫煙率が、昨年は7年ぶりに上昇に転じていたことが分かった。15年1月にたばこ代が4500ウォン(現在のレートで約430円、以下同じ)から一気に2000ウォン(約190円)も引き上げられてからわずか1年しかたっていないにもかかわらずだ。たばこ代が値上げされた直後、たばこの販売量は一時大きく減少したものの、最近再び増加に転じたことはすでに報じられているが、政府の調査で喫煙率そのものが上がったことも今回確認され、たばこ代値上げの効果が改めて議論となりそうだ。
疾病管理本部が全国254の市、郡、区の保健所で満19歳以上の成人22万8452人を対象に健康調査を行ったところ、昨年は男性の喫煙率が41.9%だったことが分かった。疾病管理本部が19日に公表した。ここで言う喫煙率とは、これまで5箱以上たばこを吸ったことがある人のうち、現在も喫煙を行っている人の割合の中央値で、中央値とは254の市、郡、区ごとの喫煙率を高い順番に並べたときのちょうど中央の数値のこと。これは前年の調査(41.5%)よりも0.4ポイント高い。女性を含む全体の喫煙率も2009年の26.7%から15年には22.2%へと6年連続で低下していたが、昨年は22.5%と小幅ながら上昇に転じた。
男性の喫煙率はこの調査が初めて行われた2008年には49.2%で、翌年は50.4%と最も高くなったが、その後は15年まで6年連続で低下した。とりわけたばこ代が値上げされた15年は前年に比べて3.8ポイントも下落し最低値を記録していた。
今回の結果については複数の専門家が「喫煙率の上昇はある程度予想できた」と指摘する。毎月公表される企画財政部(省に相当)のたばこ販売量集計から、昨年はたばこの販売量が増加したことがすでに分かっていたからだ。年ごとのたばこ販売量は2014年の43億6000万箱から15年には33億3000万箱へと一気に減少したが、16年には36億6000万箱と前年に比べて10%増加していた。
一部の専門家は「喫煙率が再び上昇したということは、たばこ代の値上げに伴う効果が思ったほど影響しなかったということ」と指摘している。高麗大学保健大学院のチェ・ダルウン教授は「国民はこれまでの4500ウォン以上に高くなったたばこ代に予想以上に早く適応した」とした上で「それでも海外と比較すれば相変わらず安く、たばこ代が高くて吸えないというほどではないことが改めて分かった」とコメントした。他の複数の専門家からも「たばこの箱に警告のメッセージやイラストを入れるなど、価格以外に喫煙を思いとどまらせる方法も導入しているが、禁煙政策全体としてみればまだまだ不十分ということだ」などの指摘が相次いでいる。
チェ・ウォンウ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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