「時代遅れで不愉快」高校生タバコ吸いすぎドラマにクレーム殺到
「時代遅れで不愉快」高校生タバコ吸いすぎドラマにクレーム殺到
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2017.07.21 16:00
学校の校舎に高校生らが共謀して爆弾を仕掛けるという、過激なストーリーの連続ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)が7月18日から始まった。初回放送の視聴率は7.9%で低いスタートになったが、キャラクターの立った若い俳優が大勢出演しており、今後の展開が期待できそうだ。
「『週刊ヤングマガジン』に連載されていた漫画が原作です。千葉真一の息子の新田真剣佑が不良高校のボス役である、不良の市橋哲人を演じていますが、画面に出てくるだけで、その迫力に圧倒されるほどの演技力を見せています。たばこを吸っている場面の横顔は、昭和の任侠映画を思い出すほどでした」(映画ライター)
新田真剣佑は“あらた・まっけんゆう”と読む。新田は父親の千葉の血を受け継いだ凄みがあり、目力も半端ではない。不良役がぴったりと似合っていて、たばこを喫煙する仕草が堂に入っている。
「主演で増渕トビオ役の窪田正孝は線が細いだけに、新田の演じる市橋が増渕をいじめる際の陰湿さが、たばこの煙によって倍増されています。しかし、これだけ世の中が喫煙場所を限定しており、東京五輪までにきれいな街を作ろうという声が上がっている時代に、思い切り逆行する演出であることに驚きです」(テレビ雑誌ライター)
実際に、視聴者からは「喫煙シーンが多くて見ていられない」というクレームが局に殺到しているという。
有名俳優が「喫煙するのならドラマに出ない」と言ったことも
「新田は学校の体育館でもクラブで遊んでいるときも、とにかくたばこをふかしているのです。『高校生にあそこまでたばこを喫煙させるという、ドラマ上の演出意図は何か』、『高校生の喫煙はやめさせろ』というクレームがテレビ局に相次いでいるのです。確かに、いつ見ても新田が出てくるシーンはたばこの煙でもくもくしています。ここまでたばこが全面的に出てくる作品は、近年では珍しいですね」(同・雑誌ライター)
SNS上でも《タバコは男の色気演出に最高だったという時代は終わった》、《見苦しさにもほどがある。父親の千葉真一が泣くで》など、喫煙に批判的な書き込みが目立つ。
「いまのテレビ局は、喫煙シーンがあるときは、『火器使用願い』を局の管理部にしたためなければなりません。この許可が下りるのに、下手をすると2週間はかかることもあるので、演出家は最初から役者に喫煙をさせたがらないのです」(同・雑誌ライター)
あるテレビドラマのキャスティング交渉では、有名な役者が「喫煙しないといけないのならドラマには出ない」と断ったという逸話もある。
喫煙は見ていて愉快になる行為ではなくなった。演出とはいえ、見苦しいのは事実だろう。視聴率が芳しくない初回放送だっただけに、この演出がこれ以上は視聴率に影響しなければいいのだが…。
【画像】
(C)Yuriy Maksymiv / Shutterstock
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