小池知事 加熱式たばこ規制の罰則には慎重に対応
小池知事 加熱式たばこ規制の罰則には慎重に対応
12月22日 15時59分
東京都の小池知事は、受動喫煙対策をめぐって厚生労働省が火を使わない加熱式たばこを規制の対象に加える方向で検討を進めていることについて、現在、内容を検討している都独自の条例案でも加熱式たばこは規制の対象になるものの、罰則を付けるかどうかは、慎重に対応する考えを示しました。
他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策をめぐっては、3年後の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、厚生労働省が法改正を検討しているほか、都も独自の条例案を来年2月の都議会に提出し対策を強化する方針です。
こうした中、厚生労働省が加熱式たばこを規制の対象に加える方向で検討を進めていることについて、小池知事は記者会見で「ひと言で言えば、加熱式たばこもたばこだという基本認識を持たねばならず、規制の対象であることは間違いない」と述べ、都独自の条例案でも規制の対象になるという考えを示しました。
そのうえで、「罰則を付けることになると、科学的な知見がまだ十分ではなく、ハードルがあるかと思う。実効性のある対策を講じるための検討をさらに重ねていきたい」と述べ、加熱式たばこの規制について罰則を付けるかどうかは、慎重に対応する考えを示しました。
一方、小池知事は、東京都議会議員選挙や衆議院選挙を踏まえたことし1年について、「嬉しかった瞬間も、悔しかった瞬間もいろいろあったがすべてよい経験になった。来年は一歩一歩、足場を固めながら都政にまい進する」と述べました。
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