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豪州のたばこロゴ規制巡りWTO上級委に近く上訴も-委員長が予想

豪州のたばこロゴ規制巡りWTO上級委に近く上訴も-委員長が予想

2018年5月9日 12:48 JST
通商法に違反しないとの豪州の主張を一審が支持
プレーンパッケージ規制は合法的な公衆衛生措置に相当すると豪州
たばこの包装にロゴなどの使用を禁止するオーストラリアのプレーンパッケージ規制を巡り、同国の主張を認めた世界貿易機関(WTO)の一審の判断を不服として複数の国が近く上訴する見込みだ。WTOの二審に当たる上級委員会のバティア委員長がスピーチで明らかにしたもので、その内容がWTOのウェブサイトに8日掲載された。
  一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)は、豪州のたばこ規制が合法的な公衆衛生措置に相当するため通商法に違反しないとの同国の主張を支持したと、ブルームバーグ・ニュースは昨年、決定の未公表を理由に匿名で語った複数の関係者の話として伝えていた。上訴が行われれば、上級委は90日以内に判断を下す必要がある。
  豪州は2011年、他国に先駆けてたばこのロゴを禁止した。しかし、たばこを生産するキューバとドミニカ共和国、ホンジュラス、インドネシアの4カ国が12年と13年に提訴。豪州のプレーンパッケージ規制が商標や地理的表示など標示の利用を不当に制限し、幾つかのWTO協定事項に違反すると主張していた。
  一方、企業の知的財産権を保護するTRIPS協定は「公衆衛生や栄養摂取の保護に必要な措置の採用」をWTO加盟国に認める例外を設けている。
原題:WTO Official Expects Appeal to Landmark Tobacco Logo Case(抜粋)

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