栃木県民に多い脳卒中 禁煙、減塩、運動が予防の鍵 獨協医大・竹川医師に聞く
栃木県民に多い脳卒中 禁煙、減塩、運動が予防の鍵 獨協医大・竹川医師に聞く
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/37368
6/15 5:00
長らく本県の課題となっている脳血管疾患(脳卒中)。厚生労働省が5年ごとにまとめている死亡率(人口10万人当たりの死亡数)で、2015年は女性が28・5人で全国ワースト2位、男性が49・1人で同4位だった。「県民の日」に当たり、改めて予防法を確認したい。
「本県は40代から脳卒中が増加傾向にある。若いうちから生活習慣に注意が必要」。獨協医大病院脳卒中センターの竹川英宏(たけかわひでひろ)センター長はこう呼び掛ける。
危険因子を全国平均と比較すると、本県は血圧と喫煙率が高く、歩数が少ない特徴があるという。予防の鍵は「減塩、禁煙、そして運動」にありそうだ。本県の塩分摂取量は年々減ってはいるものの、16年の調査で1日当たり男性10・6グラム、女性9・0グラムと、厚労省が掲げる目標値(男性8グラム、女性7グラム未満)を超過しており、まだまだ減塩する必要がある。
早期発見・早期治療も非常に重要。半身の力が入らない、片方の頬が垂れ下がる、言葉がおかしい、ふらつくなどといった「前触れ発作」の多くは数分から1時間ほどで治ってしまうが、3人に1人が2日以内に脳梗塞を起こす見過ごせないサイン。症状がなくなっても軽視せずに、すぐに専門病院へ行くこと。
本県の脳卒中死亡率自体は低下しつつあり、県民の地道な努力が表れているといえそうだが、ワースト県からの脱却にはさらなる努力が必要だ。
| 固定リンク
「たばこの害」カテゴリの記事
- 中国製たばこか、長崎・熊本・鹿児島の海岸に大量漂着…市民団体回収も「拾っても拾っても出てくる」(2024.09.09)
- 「たばこ吸っている」男性31.4%、女性10.4% - 22年度特定健診の問診回答で、健保組合(2024.09.09)
- 若い女性が吸う「加熱式タバコ」の危険性とは。「乳がん」や「子宮頸がん」のリスク増(2024.09.09)
- 受動喫煙が肺がんを引き起こすしくみを解明、能動喫煙とは異なる(2024.09.02)
- 大麻の過剰使用、頭頸部癌のリスクを増やす(2024.09.02)
最近のコメント