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世界禁煙デーで啓発イベント!昔は飛行機・電車でも

世界禁煙デーで啓発イベント!昔は飛行機・電車でも

(2018/05/31 21:05)

 5月31日は世界禁煙デーです。オリンピックを意識してか、規制強化の動きが加速するなか、各地で禁煙のイベントが行われました。

 世界禁煙デーの31日はイベントが盛りだくさん。厚生労働省内のたばこの自動販売機が撤去され、受動喫煙対策推進キャラクターの岡田結実さんが喫煙の危険性を訴え…。

 タレント・岡田結実さん:「臭いが苦手で、正直言うと分煙になっていくのはうれしい」

 東京都は、従業員のいる飲食店を全面禁煙とする受動喫煙防止条例案を検討しているといいます。

 小池都知事:「働く人を守るという観点から飲食店においては原則、屋内禁煙。子どもを守る観点から幼稚園や学校、保育所それぞれ敷地内禁煙と致しまして、屋外の喫煙場所を設置はしない」

 そんな規制ムードも関係してか、日本の喫煙率は年々、下がり続け、去年は男女合わせて18.2%で2割を切ったのです。しかし、そんな喫煙者排除への動きの一つが行き過ぎているのではいう議論が湧き上がっているのです。こちらは、ある企業のホームページ。採用情報を見ると、いきなり喫煙の有無を問われます。喫煙を選択すると、「岐阜セラツクグループでは喫煙者は採用しておりません」。なぜ、喫煙者を採用しない理由を電話取材すると。

 株式会社岐阜セラツク製造所・山田安依さん:「会長の意向が体に良いことは何でもやれ、悪いことはやるなということで、たばこによる死亡率は高くなるっていうことにはなっておりますので、そういうのがうちのたばこを吸う人には採用しませんところにあるわけです。私ども病気で途中で亡くなったとかですね、そういう方はほとんどおられません」

 岐阜にある化学薬品メーカーは創業者の親しい知人達が肺炎を患って死亡したことをきっかけに50年ほど前から禁煙を推奨。そして、10年ほど前から採用条件に喫煙者は採用しないことにしているのです。その他にも、採用条件に非喫煙者を挙げる所が増えているといいます。しかし、その採用方法が差別にあたるのでは?とネット上で論議されているのです。「差別とは関係ない話」「たばこを吸わない人々に対しての『差別』だよ」「親愛なる喫煙者諸君!こんな会社、就職してやらなけりゃいいよ」。世界で広がる禁煙運動。しかし、50年ほど前の日本では男性の喫煙率は80%を超えていました。街中では平気で歩きたばこをする人やポイ捨ても当然。企業でも喫煙は自由でした。会議中の喫煙は当たり前。いつも灰皿は吸殻でいっぱいでした。さらに公共機関でも喫煙者には大らかでした。国鉄時代は、ホームはもちろん、新幹線でも全席でたばこが吸えました。しかし、1976年、禁煙車両が初めて導入されたのをきっかけにたばこが吸える車両は減り続け、去年3月のダイヤ改正でついに新幹線の喫煙車両はなくなりました。

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