子供の受動喫煙対策 クルマの中では吸わないように
子供の受動喫煙対策 クルマの中では吸わないように
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2018年07月02日 11時00分
『すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト』(7月1日放送)に、東京都医師会会長尾﨑治夫が出演し、「東京都の、子どもを受動喫煙から守る条例」について語った。
自見)今年の4月に施行された「東京都 子どもを受動喫煙から守る条例」。この条例で定める、「タバコを吸ってはいけない場所」というのは、いったいどのような場所なんでしょうか?
尾﨑)お子さんがどういうところで生活をしているのか、ということですよね。家庭内。それから学校や保育園に行く途中の通学路。そしてもちろん学校や幼稚園、お子さんが遊ぶ公園、小児科の診療所の周りも、吸うのはやめましょう! というようなことになっています。
自見)実は私たちの手元には、東京都の福祉局が作ったリーフレットがあります。表紙が衝撃的と思える、イラストがあります。クルマに、お子さんと保護者の方が乗っていて、密閉された空間で、モクモクの煙が立ち込めています。今回の条例には、子供が乗っているクルマなど、私的な空間も含められているんですね。
尾﨑)私は一番重要なのは、このクルマの中だと思っているんです。室内よりも車内は空間としては狭いわけですから。お子さんを後部座席に乗せた場合、例え窓を全開にしたとしても、かなりの害を受けます。また窓を閉め切った場合ですと、よくテレビでみる北京のPM2.5の害と同じぐらいになってしまうんです。是非、お子さんが同乗しているクルマの中では、タバコを吸わないようにして頂きたい。
自見)この東京都の条例、罰則はあるのでしょうか?
尾﨑)当初はあったほうがいい! という意見もあったのですが、なかなか色々な意味で理解されない部分もあり、当面は、罰則はなく、いわゆる努力義務ということになっています。それでも、このようなリーフレットをお配りしていますと、「うちはタバコを吸えますが、お子さんは入らない方がいいのでは?」と注意をしてくれるお店も出てきています。そういった意味では、条例は徐々に効果を出しているのかなと思っています。
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