人模様 「嫌煙権」の確立に尽力 渡辺文学さん
人模様 「嫌煙権」の確立に尽力 渡辺文学さん
https://mainichi.jp/articles/20180628/dde/014/070/005000c
毎日新聞2018年6月28日
たばこの煙から身を守る「嫌煙権」運動が始まり今年で40年。運動を主導する市民団体「嫌煙権確立をめざす人びとの会」の渡辺文学(ふみさと)代表(80)は「受動喫煙による健康被害がゼロに、愛煙が死語になるまで頑張る」と語る。
39歳までは、1日60本以上吸うヘビースモーカー。反公害運動にも取り組んだが、「たばこの煙も公害」との声を聞き、「喫煙家が環境運動に携わっても賛同を得られない」と禁煙を決意した。
会が発足した1978年当時、新幹線の禁煙車は各駅に停車する「こだま号」に1両のみ。病院待合室、学校職員室でも野放しで、メンバーが日照権のように「嫌煙権」を提案。喫煙者の発がんリスクも報告され、運動は全国に広がった。
公共区域の禁煙は実現し、2年後の東京五輪・パラリンピックに向けた規制も進む。だが、海外に比べて、たばこの価格は安く、受動喫煙の回避につながる屋内全面禁煙にはほど遠い。「煙を憎んで、人を憎まず。吸いづらい、売りづらい、買いづらい社会を目指す」【田中泰義】
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