<受動喫煙対策>屋外喫煙所も見直し次々 改正健康増進法成立
<受動喫煙対策>屋外喫煙所も見直し次々 改正健康増進法成立
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201808/20180815_13010.html
2018年08月15日水曜日
他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策への意識が高まる中、宮城県や仙台市が屋外の公共スペースを中心に喫煙所の在り方を改めて見直している。行政機関などに屋内完全禁煙を義務付けた改正健康増進法が7月に成立し、対策の強化が今後、一層進みそうだ。
青葉区の勾当台公園古図広場にあった喫煙スペースが7月31日、姿を消した。近くの市地下鉄勾当台公園駅出入り口までたばこの煙が流れ込むなどして、市民から「臭いが気になる」と苦情が相次ぎ、管理者の市が撤去を決めた。
市は過去2年間で、市内の公園の喫煙スペース10カ所以上を撤去し、残りは9カ所となった。公園課の担当者は「受動喫煙に対する社会の流れや論調を考えると、今後も減らしていく方針になるだろう」と話す。
県庁でも分煙を徹底する動きがあった。県庁舎脇の喫煙所が、周辺の歩道にたばこの煙が流れることから、5月下旬に植樹に囲まれたスペースに移った。
県の2017年度調査によると、建物・敷地内で禁煙に踏み切った県内の行政施設は前年度比1.9ポイント増の93.6%に上った。12年度に比べ10ポイント以上伸びており、受動喫煙対策が加速している。
県健康推進課は「国の動きを見ながら、喫煙所を撤去するのか、屋外に残すのか検討していく。たばこをやめられない人への支援にも取り組む」と説明する。
改正健康増進法は東京五輪・パラリンピック開催直前の20年4月に全面施行される。行政機関は19年夏をめどに、原則として敷地内禁煙となる。屋外については「望まない受動喫煙」をなくすよう、配慮義務が盛り込まれた。
法改正により、悪質な喫煙者には最大30万円の過料を科す。勾当台公園古図広場の喫煙スペース跡地で、電子たばこを吸っていた50代の男性会社員は「これからはもっと肩身が狭くなるのかな」とうなだれた。
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