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豊洲開場から1週間 喫煙マナーは向上

豊洲開場から1週間 喫煙マナーは向上

https://www.asahi.com/articles/CMTW1810191300002.html

2018年10月19日10時49分

 ◆買い出し客 まだ慣れず

 豊洲市場(東京都江東区)に移転してから1週間たった18日、開場日に取材した記者が再訪すると、初日に周辺や駐車場で発生した渋滞は解消していた。移転前の築地と違って、喫煙場所以外でたばこを吸う仲卸の姿もほとんど見かけない。一方、買い出しに訪れる人はまだ新しい店の配置に慣れていないようだった。

 記者は車に乗り、移転前の築地市場から豊洲へ約3・8キロの道のりを開場日と同じルートでたどった。

 午前3時45分、築地市場前を出発。都心の主要道路の一つ晴海通りを豊洲方面へ。豊洲運河を渡る晴海大橋まで6分で到着した。これは、開場日と同じ。開場日はそこから右折の信号待ちの車が渋滞してすぐそばの「水産卸売(おろしうり)場棟」まで15分かかった。しかし、この日は一切渋滞せず、すんなり着いた。

 水産卸売場棟の屋上駐車場に向かうトラックなどによる大渋滞も見られない。2時間待ってもまだ入れないトラックの運転手から不満の声がもれた1週間前がうそのようだ。ある運送会社の社員は「理由は分からないけど、使い勝手に慣れたのかな」と首をかしげた。

 豊洲市場と築地市場で明らかに変わったのが、たばこのマナーだ。前はくわえたばこでターレ(小型運搬車)を走らせたり、その辺に吸い殻をポイ捨てしたりする業者らも目立ったが、新市場の建物内で喫煙する人はほとんどいない。原則「場内禁煙」は変わらないが、今回はルールが徹底されるのではと恐れているという。ある愛煙家の仲卸は「見せしめみたいな最初の摘発者になりたくないしね」と笑った。

 一方、買い出しに訪れる料理人やスーパーのバイヤーらは、店の配置にまだ慣れない様子だ。都内のあるすし店主は、顔見知りの職人と立ち話で「あれ、あの店どこだっけって思ったら、目の前でさあ」。

 水産仲卸売場棟では、店舗から通路にはみ出して魚介類の入った発泡スチロールが積み上げられる所も目立った。ある仲卸の男性は「ターレが通りにくくて困る。忙しくなる年の瀬もこのままでは仕事に差し支えるので、都がきちんと指導して欲しい」と話した。

 (抜井規泰、有吉由香)

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